自民党の稲田朋美政調会長と民主党の辻元清美政調会長代理が20日のNHK番組で、安全保障関連法制の採決時の混乱をめぐり応酬を繰り広げた。
稲田氏は16日夕から17日未明にわたる与野党の攻防劇について「(野党側が)理事会室に委員長を閉じ込めたり、女性議員を使って『セクハラ』だと叫んだり、計画的に審議を妨害した。『良識の府』といわれる参院でこのようなことがなされたのは恥ずかしい」と指摘。なりふり構わない民主党などの徹底抗戦を批判した。
これに対し辻元氏は「私たちは最後まで質疑をして採決に臨もうとしていたが、与党が審議を断った。よく戒めていただきたい」などと反論。「『法案を通していただく』という立場が与党で、与党の立場としてあまり仰らない方がいい」と説いた。