財務省幹部「大変なことに…」 経済界も高市首相にアレルギー 重厚な布陣が示す〝杞憂〟日曜経済講座2025/10/26 17:00New10月21日、自民党の高市早苗総裁が第104代首相に選出された。憲政史上初の女性首相の誕生を心からうれしく思う。国内外の女性役員の比率は欧米が3~4割なのに対し、日本は15%程度だ…
中国・黄河の流量を衛星データで捕捉 世界各地の大河で応用、水資源の公平な分配に一役クローズアップ科学2025/10/26 08:00古代中国文明を育んだ黄河を流れる水の量を、人工衛星の観測データだけで把握することに、東京大と清華大(北京)の日中共同研究チームが成功し、米専門誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ…
高市新総裁で日本再生へ トランプ大統領に日米同盟強化説け 櫻井よしこ快挙である。高市早苗前経済安全保障担当相が自民党総裁の座を勝ち取った。自民党議員が党員の声に耳を傾け、高市氏の主張である保守路線の堅持を選んだ結果だ。これで自民党、そして日本再生の第一歩を踏み出せる。…
インバウンド増で家賃高騰、住民が「観光」依存の犠牲者 元国連専門機関職員・谷本真由美インバウンド(訪日観光客)の増加で日本では最近、オーバーツーリズムが問題として取り上げられるようになったが、欧州では30年ほど前から社会問題化している。
きらん風月(186)定信、また「きらん屋」へ良く晴れた空に、どこからともなく鶯(うぐいす)の声がする。春先に比べて歌が上手(うま)くなったものだと、定信(さだのぶ)は駕籠(かご)の中で目を閉じて一人、微笑(ほほえ)む。
きらん風月(185)志を胸に生きること「君臣の立場があるからこそ、聞き流していたこともある。それは、そなたがいつも数歩後ろに控えておるからかもしれん。こうして隣に並べば、分かることもあろう」。そして、ふふふ、と小さく笑う。
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(183・完)終章・三 武内涼終章 三 「誰かわかる者をつれて参れ」しばらくして千畳閣(せんじょうかく)の方から白髪頭の老武士が二人、つれてこられた。鶴のように痩せた背が高い老武士と、小柄で歯が抜け、頰が窪(くぼ)み、小動物を思わ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(182)終章・二 武内涼終章 二 こんと、梅は、西へ、九州に逃げたと思われる。何故なら豊前(ぶぜん)の西郷家によって、隆兼(たかかね)が妻子に宛てた手紙が今日までのこされたからである。二人が九州でどのように生きたかはつたわっ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(181)終章・一 武内涼終章 一 陶晴賢(すえはるかた)の首は翌日、小姓・乙若が生け捕りにされたことで、発見された。厳島(いつくしま)の戦いで毛利方が挙げた首、四千七百八十五級。陶方の溺死(できし)者、焼死者はそれ以上に上っ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(180)龍ヶ馬場・十二 武内涼龍(りゅう)ヶ馬場(ばば) 十二 夜襲は長くつづき最後の三人――隆兼(たかかね)、隆助、幸阿弥(こうあみ)は満身創痍(そうい)になりながら、降参した味方がすてていった沢山(たくさん)の弓矢をつかい、眼…
野良島の眺めのよい寝室 枕元に残されていたメモ「これは、できれば、で、いいそうなんですが」……もしそれが、まるで大人になったケロが書いたような小説になっていたら、彼はもう、本当に何も思い残すことはないそうです。遠刈田蘭平(とおがったらんぺい)はそ…
純文学畑の作家で芥川賞選考委員 吉田修一が登場!残念ながら、梅田翁は吉田修一を知らず、遠刈田(とおがった)は簡単に経歴を紹介した。「彼は純文学畑の作家で、現在は芥川賞の選考委員なんかもやっておりますが、アクション満載のスパイ小説を書いたりもしていま…
野良島での体験から数日後 遠刈田が受けた新たな依頼もちろん記事には何も書かれていないが、梅田丸百貨店が出資する資金の大部分が、あの宝石の売却金なのであろう。「とはいえ、乃々華さんは大した人ですよ」遠刈田(とおがった)は改めて感嘆した。「乃々華が祖父の…
うまくいけば、流れは変わる 乃々華率いる梅田丸百貨店の未来その香港の投資会社を相手取って、乃々華率いる梅田丸百貨店が、近いうちに裁判を起こそうとしているのである。現在の経営から梅田丸百貨店が完全に弾(はじ)かれてしまっているのは、国際法上、まったく文句のつけ…