<正論>首相は「アジアのメローニ」たれエコノミスト・吉崎達彦2025/11/14 08:00 わが国政治史における「ガラスの天井」が破られた。ゼロとイチの差は大きい。わが国初の女性総理大臣の誕生を心から祝いたい。
秋の夜長に「十二国記」の主人公、ヨウコを深める 柚香光言葉のプリズム2025/11/14 10:0012月から東京・日生劇場で幕を開けるミュージカル「十二国記-月の影 影の海-」で、主人公・中嶋陽子(ヨウコ)を演じることになった。背筋が自然と伸びるような巡り合わせを感じている。
米国をしのぐ中国のパワー 多極化時代と高市首相の「使命」 櫻井よしこわが国の外交は常に日米中3カ国関係の中ではかられてきた。日米関係が良好な時、中国の対日外交は比較的穏やかで、反対の時はわが国は多くの困難に直面するのが常だった。高市早苗首相は首相就任直後から東奔西走で…
高市新総裁で日本再生へ トランプ大統領に日米同盟強化説け 櫻井よしこ快挙である。高市早苗前経済安全保障担当相が自民党総裁の座を勝ち取った。自民党議員が党員の声に耳を傾け、高市氏の主張である保守路線の堅持を選んだ結果だ。これで自民党、そして日本再生の第一歩を踏み出せる。…
「山を同時に二つ乗り越えた」 直木賞の永井紗耶子さん時代小説「木挽町のあだ討ち」(新潮社)で第169回直木賞に選ばれた永井紗耶子さん(46)は19日、濃紺のワンピース姿で記者会見に臨んだ。一問一答は以下の通り。
きらん風月(186)定信、また「きらん屋」へ良く晴れた空に、どこからともなく鶯(うぐいす)の声がする。春先に比べて歌が上手(うま)くなったものだと、定信(さだのぶ)は駕籠(かご)の中で目を閉じて一人、微笑(ほほえ)む。
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(183・完)終章・三 武内涼終章 三 「誰かわかる者をつれて参れ」しばらくして千畳閣(せんじょうかく)の方から白髪頭の老武士が二人、つれてこられた。鶴のように痩せた背が高い老武士と、小柄で歯が抜け、頰が窪(くぼ)み、小動物を思わ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(182)終章・二 武内涼終章 二 こんと、梅は、西へ、九州に逃げたと思われる。何故なら豊前(ぶぜん)の西郷家によって、隆兼(たかかね)が妻子に宛てた手紙が今日までのこされたからである。二人が九州でどのように生きたかはつたわっ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(181)終章・一 武内涼終章 一 陶晴賢(すえはるかた)の首は翌日、小姓・乙若が生け捕りにされたことで、発見された。厳島(いつくしま)の戦いで毛利方が挙げた首、四千七百八十五級。陶方の溺死(できし)者、焼死者はそれ以上に上っ…
連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」(180)龍ヶ馬場・十二 武内涼龍(りゅう)ヶ馬場(ばば) 十二 夜襲は長くつづき最後の三人――隆兼(たかかね)、隆助、幸阿弥(こうあみ)は満身創痍(そうい)になりながら、降参した味方がすてていった沢山(たくさん)の弓矢をつかい、眼…
野良島の眺めのよい寝室 枕元に残されていたメモ「これは、できれば、で、いいそうなんですが」……もしそれが、まるで大人になったケロが書いたような小説になっていたら、彼はもう、本当に何も思い残すことはないそうです。遠刈田蘭平(とおがったらんぺい)はそ…
純文学畑の作家で芥川賞選考委員 吉田修一が登場!残念ながら、梅田翁は吉田修一を知らず、遠刈田(とおがった)は簡単に経歴を紹介した。「彼は純文学畑の作家で、現在は芥川賞の選考委員なんかもやっておりますが、アクション満載のスパイ小説を書いたりもしていま…
野良島での体験から数日後 遠刈田が受けた新たな依頼もちろん記事には何も書かれていないが、梅田丸百貨店が出資する資金の大部分が、あの宝石の売却金なのであろう。「とはいえ、乃々華さんは大した人ですよ」遠刈田(とおがった)は改めて感嘆した。「乃々華が祖父の…
うまくいけば、流れは変わる 乃々華率いる梅田丸百貨店の未来その香港の投資会社を相手取って、乃々華率いる梅田丸百貨店が、近いうちに裁判を起こそうとしているのである。現在の経営から梅田丸百貨店が完全に弾(はじ)かれてしまっているのは、国際法上、まったく文句のつけ…