
SEOとは?SEO対策で上位表示するための具体施策と事例を解説
SEO対策
2025.03.03
更新日:2025.03.03
公開日:2025.02.28
SEO対策は、競争が激化するオンライン市場で生き残るための必須戦略です。このページでは、ECサイトやポータルサイト、オウンドメディアなどのSEO対策の事例をまとめています。
また、事例からわかる成功要因もSEO会社ならではの視点で解説していますので、これからSEO施策を始める方・SEO施策を進めているけど成果が出ずにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
編集部注:この記事は、2018年に公開された記事を再構成・編集したものです。
さっそく、実際の業界別SEO成功事例をみていきましょう。それぞれの事例は、「課題」「施策と成果」という流れで紹介しており、各企業が抱えていた問題とその解決方法を示しています。
出典:https://www.synergy-marketing.co.jp/
シナジーマーケティング株式会社は、クラウド型CRM(顧客管理システム)「Synergy!」を中心に、お客様のマーケティング活動を支援するためのSaaSサービスを提供しています。
集客目標の指標として、単なるリード獲得にとどまらず“商談につながるリード獲得(MQL)”を目標におき、オウンドメディアを運営していました。
サイトからのリード獲得はある程度できていましたが、何もしなければ徐々に減少していくことが明らかであり、適切なタイミングで手を打ちたいと考えられていました。
MQLに関しては獲得したリードが商談可能なリードに転換するタイミングなどを過去のデータから詳細に確認し、方針を決めていきました。
具体的には、
「実際に受注に繋がったリードはどれだったか」を、自社で保有しているデータと Google Analyticsを突き合わせながら一緒に精査し、その結果を基に「このルートをたどればMQLへの転換率が高い」ということが把握できるまで解像度を高める
といったことを行い、施策方針を決定。「維持すべきキーワード」や「さらに成果を引き上げる余地があるキーワード」を整理し、対策すべきキーワードが明確になりました。
結果として、オウンドメディア経由での商談につながるリード獲得数が前年対比で1.5倍という成果を達成されました。
出典:https://elgana.jp/
通信・インフラ事業を行っているNTT西日本社では、「elgana」というビジネスに特化したチャットツールの開発・導入支援をおこなっています。
コーポレートサイトから独立したサービスサイトがあり、新規顧客の拡大に向けたコンテンツを提供していましたが、「デジタルマーケティング施策についてノウハウが少ない」かつ「リソースが潤沢でない」という課題を感じていました。
「徹底的にエンドユーザーを意識した施策」を意識し、潜在層の獲得を狙うキーワード戦略をとり、対策を進めました。
潜在層向けのキーワード戦略をとった理由は、同サービスがビジネスチャット市場では後発品であり、既に強力な競合がいて顕在層向けの施策だけを打っていても成果は出にくいと考えたためです。
どのように戦うかという話になった際、
ということを考えたうえで、キーワード戦略に落とし込みました。
メインターゲットが明確になっていることで発見できるキーワードがいくつも存在し、結果としてCVも獲得に繋がっています。このように後発のサービスだからこそ、「エルガナだからできることは何か」を考えた上でキーワード戦略を組むことで、単月でのCV数が約4倍に成長しました。
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出典:https://dstmp.shachihata.co.jp/
シヤチハタ株式会社は、朱肉なしで押せる「ネーム印」を開発した創業100年に迫る老舗企業です。クラウド電子印鑑・電子決裁サービスのShachihata Cloud(シヤチハタクラウド)をWeb上で売ることを目的に、サービスサイトとオフィシャルショップを通してコンテンツSEOを実施されています。
対策開始当初は、「電子印鑑」「電子決裁」などのキーワードの認知度が高くない状態であり、ほぼ0からコンバージョンを出すための方法を考える必要がありました。そのため、営業担当者と共にカスタマージャーニーマップを作成し、「この商材がどのような人の何を解決しているのか」を明らかにしていきました。
カスタマージャーニーマップを作成することで、「業務効率化」「ペーパーレス」といった、同商材が解決策になるようなキーワードを選定し、コンテンツSEOを進めたことで、結果として「電子印鑑」「電子決裁」などのキーワードで1位を取得。BtoBサービスのWebサイトとしては非常に多くのPVを獲得されています。
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出典:https://maquia.hpplus.jp/
「non-no」や「MAQUIA」、「週刊プレイボーイ」など誰もが知る有名雑誌を多数発刊している株式会社集英社は、WebマガジンやECサイトの運用といったデジタル領域にも挑戦されています。
大手メディアであるがゆえに、特にクロール済み – インデックスの未登録のページが非常に多く、対象ディレクトリもバラバラという課題を抱えていました。
また、このようなSEOに対するテクニカルな課題に加えて、SEO対策を進めるにあたって社内の意識改革にも課題を感じられていました。
インデックス登録の課題については、内部テクニカルと内部コンテンツの施策実装。ページ品質を高めることでインデックス登録を促した結果、「クロール済み-インデックス未登録」の該当URL数が実装前比83.8%に減少しました。
また、意識改革という文脈では、「SEOレクチャー会」を実施。編集部員や編集長をはじめ、役員も含む総勢110名が参加し、社内におけるSEOに対しての見解を統一させる取り組みを実施しました。
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株式会社プラスワンインターナショナルは、オリジナルTシャツのプリントサービスを提供している企業です。2004年からwebサイトでの販売を開始し、現在はweb以外にも全国に19店舗を展開しています。
過去複数のSEO会社に依頼をしていましたが、なかなか思うような成果が出ず、PLAN-Bに相談をいただきました。
「注力キーワードの順位上昇」と「セッション数の増加」を指標とし、内部対策と外部リンクのクリーニングを合わせて実施。
内部対策ではオリジナルコンテンツの制作に注力し、サイト内にオウンドメディアのような独自コンテンツを配信するディレクトリを新設し、月に3、4本のペースで記事を公開しました。外部リンク施策では、過去依頼していたSEO会社がリンク購入などを行っていたため、不本意な外部サイトからのリンクを否認しました。
その他キャンペーンの実施などの施策を行ってきた結果、さまざまなキーワードでの検索結果上位表示を達成。ビッグワードでも検索結果1位表示を実現しました。
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日本エスリード株式会社は、近畿圏(関西圏)に390棟の自社物件である”エスリード”シリーズを展開する会社です。
当時、コーポレートサイトへの流入の約70%がモバイルデバイスからでしたが、それらデバイスに対応が出来ておらず直帰・離脱の要因になっていました。また、企業イメージのリブランディングというミッションのもと、コーポレートサイトのリニューアルと、オウンドメディアのコンテンツマーケティングを実施するに至りました。
コーポレートについては、リブランディングに伴いコンセプト設計から実施。また、物件情報やIR情報など定期的に更新しなければならない箇所が多いことを踏まえ、以前の管理画面との仕様を大幅に変更せずに、使いやすさを追求しました。
オウンドメディアを開始したことで新規ユーザーの流入経路を獲得でき、コンテンツ制作においては、顕在層だけでなく潜在層も含めたタッチポイント別でコンテンツを作成しています。施策の結果、さまざまなロングテールワードでのオーガニック流入を獲得することができました。
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株式会社東海テクノは、環境分析を行う会社です。同社では、何年も自社内でホームページを運用されていましたが、SEOという観点で作ってきた経緯が全くなく、世の中の人に見てもらえるページになっていないという懸念がありました。
ニッチな分野の問い合わせ数を増やしたいという目的に合わせ、SEO対策を実施。主要キーワードで上位表示させることで、セッション数が最初の約4倍、それに応じてコンバージョン数も倍に増加しました。
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SEO施策は、今や多くの会社が取り組んでいる施策です。コツコツと施策を積み重ねることで成果を出していく特徴があるため、どうしても後発のSEOは不利になってしまうことがあります。
このような競合が先行している市場では、「勝ち筋を見つける」ことが最重要課題です。
例えば今回紹介している事例を見ても、レッドオーシャンのキーワードを避けていたり、自社ならではの価値を明確にするなど、「自社で勝てる領域」を導き出しています。
後発のSEOでも、勝ち筋を見つけることができれば十分に成果を得ることが可能です。
成功事例では、ペルソナに基づいたキーワード戦略が功を奏していました。これは「まだ市場から認知度されていない」「競合サイトが強く、自社は後発でSEO施策を行っている」などの状況で、特に有効な考え方です。
SEOツールを活用して導き出すものとは異なったキーワードを発見できることも多いため、まずは自社の製品やサービスを必要としているユーザーの属性、悩み、行動パターンを具体的に描き出してみましょう(=ペルソナ設定)。
そして、ペルソナが実際に検索しそうな具体的なキーワードをリストアップし、その中から競合性や検索ボリュームを踏まえて、最適なキーワードを選定します。
SEOは短期間で劇的な結果を生む魔法の手法ではありません。
現実的な効果を感じられるまでの期間は、一般的に4か月~1年程度です。Googleのアルゴリズムアップデートや市場の変動など、外部環境が成果に影響を及ぼすため、急激な変化を期待するのはリスクがあります。
実際にSEO施策を進めるときは効果測定を定期的に行い(最低でも1か月に1度)、現実的な成果の目安がわかります。
SEOは短期的な結果に一喜一憂するのではなく、継続的な改善を前提に戦略を練ることで、安定した順位向上と持続的な集客が実現できる施策です。焦らず現実的な期間を見据えた計画を立てましょう。
さて、良いSEO会社を見つけた後に依頼するため確認するのが「SEOの費用」です。では、どれくらいの費用を払うのが相場なのか、どうやって適正価格を判断するのか…それは以下を中心に判断すると良いでしょう。
上記の中でわかりづらいのが相場単価ですが、相見積もりを取った際に「明らかに高い会社」「明らかに安い会社」が存在します。そちらはおそらく業界相場からかけ離れているため、注意が必要です。
もし気になる場合は「なぜそんなに安いのか」「なぜそこまで高いのか」をチェックしましょう。
SEO対策の相場がわからない方、以下の記事でSEO対策の費用の相場について確認してみてください。
・【費用早見表】SEO対策の費用や相場を料金体系別に詳しく解説!
よほど信頼できる会社がない限り相見積もりを行うことをおすすめします。SEO対策の費用は、物理的な納品物などがなく、工数によって変わるため適正価格が判断しにくいです。
一社だけの見積もりの場合、不明瞭な見積もりが含まれていても気づけない可能性があるため、複数社の提案内容・費用を比較し、最も納得がいったSEO会社を選びましょう。
SEO会社によって、対策できる得意サイトジャンルが異なります。
ECが得意な会社もあれば、SEOではなくYouTubeの検索エンジン対策が得意な会社も存在します。自分が依頼したいマーケティングはどのジャンルなのか見極めて、その中で数社ピックアップし依頼するようにしましょう。
SEOは、すぐに成果が出ないところが難しいところです。そのため、リスクを含めて正しい情報を伝えてくれる会社を信じた方が良いです。「すぐに成果が出ます!」とゴリゴリの営業を行なっている会社の場合、実際は試算どおり行かないケースが多いです。
成果をすぐに出したい気持ちはよくわかりますが、そういうときこそ落ち着いて情報を整理して考えましょう。
SEO会社の中でも、しっかりと実績やクライアント名を開示できる会社は少ないです。「このキーワードで上位表示経験がある!」という会社はかなり多いですが、クライアント名まで出せる会社は少ないです。
クライアント名まで出しているSEO会社は信頼できる会社といえます。きちんと開示している会社を選ぶようにしましょう。
SEOを成功させるためには、ただ依頼するだけでは成功確度を下げる可能性が高いです。そのため自分も当事者意識を持ち、SEO会社と手を取り合って対応して行く必要があります。
その中でも「依頼者が考えておくべきこと」を紹介します。
SEO会社に依頼する場合、全てSEOコンサルの言いなりになってしまうことがあります。(専門的な内容であるため、意見しづらい)
ただそれでは初回に定めておいた目標への成果が正しく出ず、間違った方向に進む場合があります。これでは、実際に自分が出したい成果が出るまでかなり時間があります。
そうならないために、当事者意識を持ってMTGにも参加し、目標に対しての達成率チェックや対策内容を具体的にわかりやすく説明してもらうことを怠らないようにしましょう。
KPIを明確に定めることで「全てをSEO会社任せにしない」に対策することもできます。例えば、KPIは「アクセス数」「CV数」「回遊率」などさまざまあります。
どれでも良いので自分のやろうとしている施策に合わせて、KPIを設定しましょう。注意点としては、あまりにも現状から乖離する数値を設定してしまうケースです。KPIは、SEO会社とよく相談し、最適なKPIを定めましょう。
ちなみに、以下の項目をKPIと設定すると良いケースが多いです。
「記事更新数」をKPIとする場合は、ただ更新することを目標にするのではなく目標のPVに行くためには何記事書けばいいかを考えて試算すると計画的にアクセスを伸ばすことができます。
SEOは、マーケティングの施策の中でも後手に回ることが多い対応です。そのため、スケジュールを立てずに行うと多くの場合施策が遅延し、最悪の場合数ヶ月何もできていなかったということもあります。
そのため、
をそれぞれ分けてスケジュールを引いて対応するようにしましょう。
SEOを依頼する際は、「今まで色々な会社で成功している会社に依頼する」ということが大切になります。実際、自分で色々とやってみても知見が足りなかったりイレギュラーなケースに当たる場合があります。
そういった時のためにSEOは可能な限りプロに依頼し、成功実績を生かして自分のサイトも成功へのお手伝いをしてもらいましょう。なお、弊社でもSEOの無料診断を行なっていますのでお気軽にご連絡くださいませ。