女子日本代表なでしこジャパン前監督の池田太氏(54)が、女子タイ代表の監督に就任した。8日、同国サッカー協会が発表し「自分の経験と能力を使い、チームを目標に導くことを約束する」とのコメントも出された。

池田氏の招請を巡っては前日7日、複数の同国メディアが就任と報じていた。「強化担当者が認めた」とし、既に同氏が現地入りしていること、タイ協会が近日中に発表する見通しであること、次回27年の女子W杯で1次リーグ突破を掲げていること、などが伝えられた。

池田氏は昨夏パリ五輪(オリンピック)で8強に終わった後、退任していた。男子のタイ代表を率いる石井正忠監督の続投も有力になっているという。

池田氏は浦和レッズやアビスパ福岡でコーチを歴任した後の17年、U-19日本女子日本代表の監督に就任し、翌18年のU-20FIFA女子ワールドカップ(W杯)で日本を初優勝に導いた。

東京五輪後の21年10月、なでしこジャパンの監督に昇格。前線からアグレッシブにプレスをかけ、ボールを奪って縦に速い攻撃を仕掛けるスタイルを構築。23年の女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会はベスト8。パリ五輪はメダルを狙ったが、準々決勝で米国相手に延長0-1で力尽き、またも壁に阻まれて8強で散っていた。