選手登録が抹消されているスペイン代表MFダニ・オルモ(26)が、後半戦もバルセロナに残留することを希望しているとスペイン紙マルカ電子版が6日に報じた。

ダニ・オルモはバルセロナが慢性的に抱えるサラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や年俸などの限度額)の問題により、1月1日から選手ライセンスが失われた状態にある。そのため現在、後半戦に向けてさまざまなクラブに興味を持たれているという。

しかしダニ・オルモにとってバルセロナはかつて下部組織に所属していた古巣であり、いつの日か戻りたいと思っていたクラブ。昨夏、移籍金5500万ユーロ(約88億円)の6年契約で復帰を果たすという夢をかなえたばかりであり、チームを離れる意思はないとのことだ。

ラポルタ会長やクラブ幹部から後半戦も引き続きバルセロナでプレーできると聞かされているという。そのため、選手登録できなかった場合、フリーで他のクラブに移籍できるという条項が契約に盛り込まれているものの、その言葉を信じて現在の状況が解決するのを待つとのことだ。

現時点で代理人や仲介人を通じた非公式のアプローチがあり、具体的にミランが後半戦のみの獲得を狙っているという情報が出ているが、正式なオファーはひとつもないという。ダニ・オルモは完全にバルセロナでプレーできないと決まるまで、それ以外の選択肢を考えるつもりはないと同紙は伝えている。

バルセロナはこの後、7日にダニ・オルモとパウ・ビクトルの選手登録に関する暫定措置の訴えをスポーツ仲裁裁判所に起こす予定だと報じられている。

(高橋智行通信員)