外国作品賞は、アウシュビッツ収容所の恐怖を独特の視点から描いた「関心領域」(ジョナサン・グレイザー監督)が受賞した。27日に日刊スポーツ公式YouTubeチャンネルでプレミア配信された特別番組内で発表された。

「関心領域」はナチスが第2次世界大戦中にユダヤ人ら約110万人を虐殺した、アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす所長と家族の姿を通し、その恐ろしさを描いた。アメリカのアカデミー賞では国際長編映画賞と音響賞を受賞した。

▽配給元ハピネットファントム・スタジオの小西啓介社長の受賞コメント

前作から10年くらい寡作なジョナサン・グレイザー監督はとにかく題材を深く掘り下げる人なんですけど、アウシュビッツの所長が収容所の隣に住んでいたというのが驚きでした。

また、いままでの作品と違っていっさい直接的な表現をしないという手法が新鮮でした。

企画段階から参加したわけですけど、どんな作品に仕上がるのか、ただただ楽しみでした。

アーティスティックな映画ですから興行的にはそれほど期待していなかったんですけど、自分たちの予想をはるかに超えてたくさんの方に見ていただきました。

監督もこの受賞をたいへん喜んでいます。ありがとうございました。

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