23年3月にスタートさせた世界ツアー「ジ・エラズ・ツアー」が8日に閉幕した米歌手テイラー・スウィフト(34)が、出演者やスタッフに給料とは別に総額1億9700万ドル(約295億円)ものボーナスを支給したと米ピープル誌が報じた。

過去2年間にわたって、ツアー機材を運搬するトラック運転手やケータリング業者、照明、音響、撮影チーム、衣装やヘアメーク、制作スタッフから振付師やダンサー、ミュージシャンまでツアーに関わったスタッフ全員にボーナスを支給したという。

スウィフトは昨年8月にも最初の北米ツアーを終えた際に、5500万ドル以上のボーナスを支給していた。

米ニューヨーク・タイムズ紙は、149回目となった最終公演までのべ1016万8008万人の観客を動員し、チケットの総売り上げは史上最高となる20億7761万8725ドルに達したと伝えている。

8日にカナダ・バンクーバーで最終公演のステージに立ったスウィフトは「私たちは世界中をツアーしてきました。たくさんの冒険をしてきました。これまでの人生で、最もエキサイティングでパワフルで、刺激的で最も挑戦的なことでした」と話し「これまでの人生で最もスリリングな章、愛するエラズ・ツアーに参加してくれた皆さん1人1人に感謝します」とファンへの感謝の気持ちを語った。

5大陸ツアーを終えた今後については現時点では明らかになっていないが、25年2月に行われるグラミー賞では年間最優秀アルバム賞を含む6つの賞を狙っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)