テレビ東京石川一郎社長が30日、都内の同局で定例会見を行った。昨年3月28日に放送した「激録・警察密着24時!!」の中で不適切な内容があったとして公式ホームページで謝罪した件について謝罪。20年にわたり不定期で続けてきた同番組を「やめます」とした。
番組では、人気アニメ「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げた。実際は3人が不起訴になっていたことには言及せず、「4人が逮捕された」と放送した。また、「逆ギレ」や「今度は泣き落とし」といった刺激的なナレーションや、「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」といったテロップなどの「行きすぎた演出」を多用していた。
石川社長は「テレビ東京と制作プロダクションで作ったものでございますが、放送の責任はわれわれテレビ東京にある。関係者の皆さまにご迷惑と誤解を与えて、名誉傷つけたことをテレビ東京の社長として深く反省し、おわび申し上げます」とした。
今後の放送について質問を受けると、「やめます」と即答。「確認作業という当たり前のことをしていなかったのが最大の問題。プロがきちんと処理すべきものをしなかったのは、テレビ局の信頼を傷つけることであり、1回見直す必要がある」と説明した。
あす31日から再発防止のための研修プログラムを開始するという。また、自身の処分については「自分をどうするか、これから考える」とした。