乃木坂46齋藤飛鳥(24)が4日、自身の公式ブログを更新し、グループからの卒業を発表した。12月7日発売の31枚目シングル(タイトル未定)をもって卒業する。年内いっぱいでいったん活動終了し、来年あらためて卒業コンサートを行う予定という。
11年8月、1期生最年少の13歳で加入して11年。日本を代表するトップアイドルとなった24歳のエースが、乃木坂46から離れる決断をした。ブログ冒頭、「卒業」という言葉をこれまで自分からは発信しないようにしてきたと前置きした上で、「そんな私が、その言葉を使う時がきたのですね」とつづった。
「約11年間、本当にありがとうございました。わたくし齋藤飛鳥は、次のシングルの活動をもって乃木坂46を卒業します」と伝えた。「随分前から覚悟を決めていたような気がします。長い間ここは私の初めてできた居場所としても存在してくれたけど、もう色々、もらいすぎてしまった!あっちもこっちも乃木坂に溢れて、私の人生、完全に乃木坂一色に染めてもらったな」と長年在籍したグループへの思いを明かした。
「中学生になったばかりの頃、12歳と13歳の間の時期にオーディションを受けてから約11年間、奇跡の連続みたいな日々でした」と振り返り、「学校にも馴染めなかったような私が、メンバーに会うのだけは楽しくて、ちっちゃい子たちで集まると話も尽きなくて、おねえさんたちにはたくさん甘えて。母も安心しただろうな、それがうれしかったな」と述懐した。
「でも、いつだったか周りのメンバーがしらないうちに力をつけている事に気がついて、その頃には年齢も重ねてきて、これはお仕事なんだって認識もできてて。あれ?私って何を持ってたっけ、最年少を武器にしてたけどそれって終わりがあるし、その間に何か見つけてなきゃいけなかったんだ、これ取り残されてる、って焦り出して」と回想。「でも、なんにも無かったんだ、私に。いっぱい装飾したり殻を作って閉じこもったり、そういう事しか思いつかなかったんだー」と告白した。
「そこから色んな私を見せていったから、失敗も、色んなパターンで経験しました。最悪な時期も、ちゃんとありました。焦ってもがいていた時間、決して短くはなかったと思います」と打ち明け、「だけどその過去、経験できて本当によかった。当時はまったくそう思えなかったけど、あれが無かったらたぶん、私って私じゃないです」とあらためて記した。
「それがどうしてそう思えているのかって、完全に周りの人のおかげなんですよね」とし、スタッフに対して「絶対大変なはずなのに。大人になってからも、なんていい会社なんだろうって思ってる」、メンバーへも「私がマイペースに居てもそれを面白がってくれたり受け入れてくれるし、歳とか歴とか関係なく尊敬できる人たちがたくさんいる!」などと伝えた。
さらにファンに向けて「それでも私を包んでくれる人たちばっかりで、嘘偽りなく、みなさんに救われています」と感謝。「何にも熱中してこなかったから、ファンの人を見るといつも新鮮にうれしくなるんです! あんな熱量どうやって管理してるんだろう、私もそんなに熱くなりたい、って」とし、「でもよくよく考えたら、私もみなさんと同じ、乃木坂にお熱でしたよね。なんにも続いてこなかった人生なのに、かれこれ11年ですよ。あちあちじゃん~」と表現した。
あらためて卒業について「今の私の1番大事にするべき事は、とにかく周りに恩を返していく事!」と説明。「ほんと甘ったれで、もっと早くに返せよってお話しだし今からじゃ間に合わないくらいなんですが、自分を好きで、思ってくれている人、思ってくれていた人に対してはしっかり向き合いたい! もちろん、見返りはなしで! だから少しだけ、最後に私に時間をください」と呼び掛けた。
「厳密には活動は年内いっぱいになります」と明かし、「すこし変わったパターンなのですが、卒業コンサートは来年に開催させていただく予定です!」と伝えた。「ライブはすごく好きで大切な場所だから、やっぱり最後はお顔を見ながらみんなでお祭りして、楽しく最後を迎えたくて… 日程や会場など細かい部分は現在調整していただいているので、ご理解の程よろしくお願いいたします。少しお待たせしてしまいますが、楽しみに待っていてくださると嬉しいです」とアピールした。
卒業後については「その後の活動については、これからゆっくり考えていきたいなと思っています」とした。ファッション誌「sweet」レギュラーモデル、20年9月公開の映画「映像研には手を出すな!」主演。昨年10月スタートのテレビ朝日系「ハマスカ放送部」(月曜深夜0時15分)ではMCを務めるなど、幅広く活動している。「約11年、有難い事に色々な経験をさせていただいて、色々なところに興味のやじるしがあるので、私自身とってもたのしみです!」とつづった。
さらに5日の午後7時30分から、公式YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」で生配信を行うことも発表した。「こんなにすぐに、実際に私の口から表情や温度感も込みで、みなさんにお話しできる機会をいただけると思っていなくて、、すごく貴重な配信になるんじゃないかと思います」とつづり、自身のラストシングルとなる新曲の初パフォーマンスを披露することも告知した。「そんな有難い事ありますか?ありがとうございます!できたてほやほやの状態を、みなさんに生でお届けできます。うれしい~!」と喜んだ。
「年末までたっぷり時間があるわけでもないし、ひとつひとつ噛み締めて、しっかり大切に時間を過ごしていきたいな」とした上で、「本当に、本当に、乃木坂46に携わってくださるすべてのみなさん、約11年お世話になりました。本当にありがとうございました!」とあいさつ。「「年末まで、どうかよろしくお願いいたします!」と締めくくった。
齋藤は11年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。15年3月発売の11枚目シングル「命は美しい」から選抜メンバーに定着し、16年7月リリースの15枚目シングル「裸足でSummer」で初センター。その後もエースとしてグループをけん引した。齋藤が卒業すると、残る1期生はキャプテン秋元真夏(29)ただ1人となる。