相撲の魅力を深掘りするトークイベント「豊ノ島の部屋」の第9回が23日、都内の第一ホテル両国で開催された。ゲストに第72代横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方を迎え、配信なしのとっておきトークで約200人の観客を沸かせた。会場内では特別協賛の高知県の「馬路村農業協同組合」と「まつなが和牛専門店 きみや」(東京・港区)が屋台ブースを出店。来場者にスペシャルな逸品を提供し、イベントを盛り上げた。

◆「やっぱりこの味なのよ。馬路村さんのポン酢のおかげ」◆

トークで会場を盛り上げた豊ノ島(右)とMCを務めた日刊スポーツ佐々木記者
トークで会場を盛り上げた豊ノ島(右)とMCを務めた日刊スポーツ佐々木記者

「勝越しとうふ」とコラボ試食

屋台に立ち寄った豊ノ島の表情が、イルミネーションよりも明るくなった。「やっぱりこの味なのよ。本当に馬路村さんのぽん酢のおかげ。豆腐のうまさを引き出してもらっている」。実家である高知・梶原食品の名物「勝越しとうふ」と馬路村農業協同組合のぽん酢のコラボ試食。慣れ親しんだ味同士の融合に、しみじみと「うまい」とかみしめた。

馬路村農業協同組合のぽん酢
馬路村農業協同組合のぽん酢

訪れたお客さんが、屋台での逸品に舌鼓を打った。今回は馬路村農業協同組合から湯豆腐を味わうためのさまざまな調味料が提供された。特にぽん酢は担当者が「勝越しとうふ」に合うぽん酢を厳選。「組合長」「千人の村」「ゆずの村」「のーがえい、」「朝日出山」の5種類の六角形チャートを作成し、それぞれの良さを解説しながら、参加者と一緒に食べ比べを行った。

ごっくーん! 一緒に乾杯

馬路村農業協同組合のぽん酢と梶原食品の勝越しとうふのコラボ湯豆腐が提供された屋台ブース
馬路村農業協同組合のぽん酢と梶原食品の勝越しとうふのコラボ湯豆腐が提供された屋台ブース

ゲストの二所ノ関親方も「馬路村さんのぽん酢は本当においしい。どの相撲部屋に行っても、ちゃんこ場に1本は置いてあるイメージ。これからの季節は水炊きとかにもいいですよね」と絶賛した。

イベントの途中ではイベント限定ラベルのゆずドリンク「ごっくん」も振る舞われた。豊ノ島は「実は自分のラベルを作ってもらうのが夢だった。本当にうれしい」と喜び、お客さんと一緒に「ごっくーん!」の発声で乾杯し、大盛り上がりだった。


「これは間違いなく日本一のメンチカツ」

きみや特製メンチをほおばる豊ノ島
きみや特製メンチをほおばる豊ノ島

メンチカツに長蛇の列

「まつなが和牛専門店 きみや」の屋台ブースも大盛況だった。提供したメンチカツを求めて、お客さんが長蛇の列をなした。きみやが扱う島根県の「まつなが和牛」は和牛の肉質を競う国内最大級の品評会で最高賞を通算4度も受賞したまさに「日本一」の肉。その中でも雌牛のお肉を100%使用したぜいたくなメンチカツに、豊ノ島は「これは間違いなく、日本一のメンチカツ。何個でも食べられる」と大絶賛した。

きみやのメンチカツ
きみやのメンチカツ

ゲストの二所ノ関親方もおいしそうにほおばり「すごいおいしいメンチカツ。脂がすっきりしていてくどくないし、いくらでもいけちゃいそう」と話した。


門外不出トーク とっておき披露

イベントは二所ノ関親方と豊ノ島、日刊スポーツ佐々木一郎記者の3人による「門外不出トーク」で大盛況だった。この日はSNSなどでのネタバレを禁止し、2人の若手時代から現在までのとっておきトークを披露。二所ノ関親方が引退間際に稀勢の里、琴奨菊(現秀ノ山親方)、豊ノ島の3人で行った伝説の稽古の模様などが流されると、会場から歓声が起こった。