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【こだわりグルメ】手間暇かければ化学調味料いらず 頂好(中華料理/東京・自由が丘)

情報提供
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「頂好」入口にある掲示板。「化学調味料をいっさい使用しない頂好オリジナルの中国料理をご賞味下さい」とある。
 うま味調味料「グルタミン酸ナトリウム」を手放せない中華料理レストランが多いなか、頂好(ティンハオ)は、しょう油などの調味料にも化学調味料が入っていない、完全無化調の珍しい店である。オーナーの岡田陽三さんは、「よい食材を使い、手間暇をかければ化学調味料を使わなくても美味しい料理ができる」と語る。「フカヒレでお肌ピチピチ」などありえない効果を宣伝する薬膳料理店とも大違いだ。可能な限り安全性の高い国産食材を使用し、口コミの味の評価も高い。

◇完全無化調で美味しい中華料理店
 中華料理といえばラーメンと同じように化学調味料がつきものだ。うま味調味料のグルタミン酸ナトリウムによる中華料理レストランシンドローム(1968年アメリカで言われた)という病名があるくらいだ。

 最近では健康ブームや食への不安の高まりのためか化学調味料を使っていないこと(=無化調)をうたう中華料理店も増えてきた。しかし、そういう店に問い合わせをしてみると化学調味料を料理に使ってはいないが、味噌やしょう油やオイスターソースなどの調味料は化学調味料が入っているものを使用している店がほとんどだ。

 東急東横線の自由が丘の学園通り沿いにある頂好(ティンハオ)は調味料にも化学調味料を使っていないこと、完全無化学調味料の珍しい店だ。実は、頂好が以前東横線の祐天寺に店があった時、化学調味料を使っていない中華料理店があると知人から聞いたので行ったことがある。

 その時は料理を作る際に化学調味料は使っていなくても、しょう油やオイスターソースなどの調味料には化学調味料が入っているものを使っているようで、美味しくないとは言えないが好みの味ではなかった。「こだわりグルメ」に中華料理店を紹介するのであれば他に適切な店がないか探していた。

◇薬膳料理で健康にはなれない
 完全無化調の中華料理店はラーメン店より少ないようだ。あっても漢方薬や生薬などを使った薬膳料理の店が少なくない。最近、中華料理店などで漢方薬などを使った薬膳料理がブームになっている。漢方薬を使った食事で病気を治したり、健康を維持しようと考えたりしているのだろう。

 しかし、漢方薬も西洋薬も病気を一時的に抑えるだけで、病気そのものを治すことはできないから、そのような期待が持てるはずがない。漢方薬には副作用がないと思っている人もいるが、薬である以上必ず副作用がある。

 苦く、味わいのない漢方薬を食べ物に混ぜてしまうと味が落ちてしまうこともある。せっかくおいしく食べようとする料理が味気ないものになってしまうだろう。食は文化であり、芸術でもある。安全な食材で、おいしく楽しく食べてこそ本当の栄養になるのだ。

 漢方薬などを使っていなくても普通の食材に薬味効果があるように謳っている薬膳料理店もある。例えば「フカヒレはコラーゲンがたっぷりで食べるとお肌がピチピチになる」などありえないことを言っている店が少なくない。

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頂好(ティンハオ)

◆住所:東京都目黒区自由が丘2-8-21メゾンクルツB1
◆TEL03-37245673
◆営業時間:
(月~金)11:00~14:30、17:30~21:00
(土、日)12:00~15:00、17:30~21:00
◆定休日:水曜日
*禁煙席あり
◆アクセス:東急東横線自由が丘駅より徒歩20分
◇移転後美味しくなったと評判
 そんなとき知り合いから、「頂好が自由が丘に移転してから味が美味しくなった」と聞いた。最近頂好に行ったことがあるという他の知り合いたちにも聞いてみたが、みんな「美味しくなった」と言っていた。インターネットでの口コミの評価を見ても味の評判が大変良いので9月に15年ぶりに行ってみた。

 入口の掲示板には「化学調味料をいっさい使用しない頂好オリジナルの中国料理をご賞味下さい」と書いてあった。

 以前とは違って、しっかりとした美味しい味になっており、化学調味料を使わずこのように美味しい味を出すには食材のこだわりはもちろん料理に手間暇をかけているようだ。薬膳料理でもなかった。おかしな健康効果も謳っていない。

「頂好」メニュー一覧

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頂好(ティンハオ)の岡田陽三さん(中)と長男の和弘さん(左)と三男の貴宏さん(右)
 オーナーの岡田陽三さんは1954年生れ53歳。1972年栄養専門学校を卒業し、大岡山の自宅近くの中華料理店に入社した。その後、

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天津丼(上)とレンコンの天ぷら甘酢かけ

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編集部2008/02/03 00:17
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