朝食を食べると、眠っていた脳やからだが目覚めます。欠食すると脳を働かせるエネルギーが不足し、勉強に身が入らない、からだがだるい、集中力がないなどの症状が現れます。
また、私たちのからだには「体内時計」と呼ばれる機能があり、25時間の周期で睡眠や体温、血圧、ホルモンの分泌などのリズムを刻んでいます。一日は24時間なので、このズレを調整する必要がありますが、朝日を浴び、朝食をとると、この体内時計がリセットされ、一日の生活リズムが整います。
子どもが元気にすくすくと成長するためにも、朝からしっかり食事をとることが大切です。何かと忙しい朝ですが、前夜の残り物を活用したり、冷凍したごはんを温めて使ったり、効率よく準備できる工夫をしましょう。
朝食は食べていても、おにぎりやパンだけだったり、お菓子を食事代わりにすることにも注意が必要です。ごはんやパンなどの主食をはじめ、主菜、副菜を組み合わせてバランスのとれた朝食をしっかり食べて、元気に一日を始めましょう。
夕食を食べる時間が遅かったり、寝る時間が遅くて朝ギリギリまで寝ていたりすると、朝は食欲がわきにくいもの。だからといって朝食を抜き、昼までの長い時間を空腹のままでいると、脳が働くためのエネルギーが不足して午前中をぼんやり過ごすことになります。
また、おなかが空いていればイライラすることもあるでしょう。子どものからだと心が健やかに成長するためには、一日の生活リズムやよい生活習慣をきちんと身につけることが大切です。
そのためには、早く起きて朝食をしっかりとり、夜も早く寝て睡眠をしっかりとるといった生活習慣を身につけましょう。生活リズムが乱れると、活動能力や感情が不安定になってしまいます。子どもたちがよい生活リズムや生活習慣を身につけるには、家族の協力が不可欠です。まず家族が率先して行動し、よい生活リズムや生活習慣が自然と身につくような生活を送りましょう。