The means justifies the ends
現時点ではまだ招待制で iPhone 限定の、リアルタイム音声チャットのソーシャルネットワークサービス Clubhouse を使ってみていて、これってアマチュア無線のラグチューだと思った。
あ、最初にことわっておきますが、メディア論とかコミュニケーション論とかインターネットビジネスの分析とかをぶつ気はありません。あしからず。
ラグチュー(rag-chewing)ってのは、アマチュア無線用語で、2人以上の無線仲間が同じ周波数の上で長々と繰り広げる雑談のことでして、今みたいに通信コストが安くなかったころに、電話代もかからずにだらだらと長話をする手段としてアマチュア無線が使われていたのですね。
アマチュア無線は、おしゃべりをしている当人たち以外も周波数を合わせれば会話の内容は傍受できるので、人がラグチューをしているのを黙って聞いているだけの、今で言う read-only な第三者もいたりして、ときには聴衆側にいた人が会話に割り込んで(break in って言います)きて対談側の人になったりするのだけど、Clubhouse の「ルーム」の中のいつ終わるとも分からない問わず語りを流して聞いている雰囲気やら、フォロワーが呼び出されて突然登壇させられる流れやらが、ラグチューを思い出させたんだろうと思います。
思い起こせば Twitter もアマチュア無線っぽい通信モデルだなと思ったことがあったのですが、テキストじゃなくて音声になって、リアルタイムでしか聞けないという制約もついた Clubhouse は、ますますアマチュア無線を思い出させるのかもしれないですね。
CQ CQ CQ de @osamuh [Twitterはアマチュア無線の進化形か?]
時代や環境が変わっても、人と人のコミュニケーションのモデルは同じようなモノが繰り返し出てくるんだなあ。
って、フツーの人には「なんのこっちゃ」だと思いますけど、いいんです。通じる人にだけ通じれば。
どっとはらい。