「難民受け入れを」 欧州各地でデモ
(CNN) 内戦の続くシリアなどから欧州に難民が殺到している問題をめぐり、欧州各地で12日、難民との連帯を掲げて受け入れを訴えるデモが展開された。
この日に欧州全体での行動を呼び掛けたフェイスブックの公式ページには、数十件のイベントが掲載された。主催者は同ページ上で「欧州を目指した多数の人々が亡くなっていく状況を、これ以上容認できない」「政治家やメディアが彼らを脅威や負担と決めつけるのを黙って許すわけにはいかない」「国境を閉鎖し、フェンスを設置するような行為は欧州の思想に反する」と訴えた。
英ロンドンでは「難民との連帯」と称する数千人規模のデモ隊が、市中心部から首相官邸へ向かって行進した。キャメロン首相は難民対策に否定的だった従来の方針を転換し、今後5年間でシリア難民2万人を受け入れると表明している。
デモ隊は「大きな声ではっきり言おう、我々は難民を歓迎する」と唱え、「難民と連帯せよ」「シリアを爆撃するな」などと書いたプラカードを掲げて行進した。