高市総裁「一方的に離脱伝えられた」 公明との連立政権めぐる協議で

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 公明党斉藤鉄夫代表が自民党高市早苗総裁に対し、連立政権からの離脱を伝えました。高市氏は、公明から連立離脱を「一方的に」伝えられたと、記者団に語りました。各党議員の反応は。随時速報します。

高市総裁「一方的に離脱伝えられた」

 自民党の高市早苗総裁は、公明党の斉藤鉄夫代表との会談後、党本部で記者団の取材に応じた。

 高市氏は冒頭発言で、会談について、「何かを決めるとかではなく、(公明側の)地方の声を伝えるのが今日の議題だった」とし、「しかしながら、一方的に連立政権からの離脱を伝えられた」と語った。

 高市氏は、政治改革をめぐって、会談では公明側から改革案の提示を受けたと説明。「この場で賛否を示すように」と求められたが、「党内手続きが必要であり、この場でお答えできるものではなく、党に持ち帰って対応したい」と回答したと述べた。

 高市氏は、来週にもう一度協議を開く方針を示していたが、「先方からはそれは具体的な回答でないとのことで、一方的に連立政権からの離脱を伝えられた」とした。

 高市氏は、公明党の斉藤鉄夫代表との会談で政治改革案の提示を受けたものの「きょう私がひとりで、もしくは私と幹事長だけで政治資金規正法の細部にいたるまで決めて帰ったら、それはまさに独裁でございます。それは私はいたしません」と語った。

 続けて「やはり党内の手続きをきちっと踏まなければ、他党と協議するにしても責任ある自民党の姿勢は示せません。特に、政治資金規正法の企業・団体献金の受け手をどこにするかは私ひとりで決めてはいけないし、決められることではない」と述べた。

公明・斉藤代表「連立関係いったん白紙」

 公明党の斉藤鉄夫代表は、自民党の高市早苗総裁との会談後、記者会見に臨んだ。「自公の連立関係は、いったん白紙」と述べ、自公の連立関係を解消する方針を明らかにした。

 斉藤氏は、公明が求めていた…

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    境家史郎
    (政治学者・東京大学大学院教授)
    2025年10月10日16時13分 投稿
    【解説】

    自公連立は、1999年10月発足の小渕恵三第2次改造内閣から始まり、四半世紀以上続いた。今回の公明党の離脱は歴史的出来事といっていい。 高市自民党はただちに新しい連立相手を探すことになる。公明党のくびきが外れたことで、維新の会や国民民主党と

    …続きを読む
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    大川千寿
    (神奈川大学教授=政治過程論)
    2025年10月10日17時23分 投稿
    【視点】

    ​公明党が自民党との連立を解消・離脱するという、境家先生もおっしゃる通りのまさに歴史的な日となりました。 公明党は一部で取りざたされていた閣外協力をも否定し、自民党との選挙協力解消についても言及しました。 これまでの両党の政権と選挙を通じ

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高市早苗総裁

高市早苗総裁

高市早苗前経済安全保障相が、自民党の新総裁に就任しました。その後、公明党が連立政権からの離脱を表明し、26年間続いた自公関係は解消されました。首相指名選挙はどうなるのか。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]