英国最後のパンダ2頭 滞在12年、中国との関係悪化するなか帰国へ

ロンドン=藤原学思
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 英国に残る最後のジャイアントパンダ2頭が4日、中国に向けて旅立った。スコットランドのエディンバラ動物園で12年間を過ごし、園の主役として愛されてきた。

 帰国するのは、オスの陽光(ヤンコワン)とメスの甜甜(ティエンティエン)。ともに2003年8月に中国で生まれ、スコットランド王立動物園協会(RZSS)と中国野生動物保護協会の協定のもと、11年12月に英国に送られた。

 当初の契約期間は10年だったが、新型コロナウイルスの影響により、滞在が2年延長されていた。

 RZSSのデービッド・フィールド最高経営責任者(CEO)は「2頭は何百万人もの人びとに自然への関心を抱かせ、すばらしい影響を与えた」とする声明を発表した。

 園は甜甜の出産をめざして努力を重ねてきたが、成就しなかった。RZSSは、「ジャイアントパンダの繁殖、飼育、獣医学的ケアに関する理解に大きく貢献した」としている。

 一方、英中関係はこの12年間で劇的に変わった。米調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、現外相のキャメロン氏が首相だった11年は中国に対して「好ましくない」と答えた英市民は26%だったが、23年はその割合が69%にまで上がった。

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この記事を書いた人
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論
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    吉岡桂子
    (朝日新聞記者=中国など国際関係)
    2023年12月5日19時56分 投稿
    【視点】

    パンダ公開最終日の11月30日、私はちょうどエジンバラ動物園にいました。常時数十人のお客さんがパンダ園を訪れ、別れを惜しんでいました。新華社通信によると5日朝、無事成都に到着しました。英国には冷戦時代もロンドンにパンダがいて、昭和天皇も見学

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