撮影、SNSへの投稿OK 若者目線の企画展、桑名市立博物館で
展示品の撮影OK、SNSへの投稿もOKの企画展「とっても♥いいもの」が、三重県の桑名市博物館で11日に始まる。大学生たちが、同館収蔵品の中から選んだ「撮ってもいい」、とっておきの文化財が並ぶ。
若い世代とミュージアムの双方向的な企画として、同館が初めて開催。学芸員をめざして同館でアルバイトをしている中京大3年の森口蒼(そう)さん(21)=同市=を中心に、大学生10人ほどで展示品の選定やPRの仕方などを考えた。
森口さんの〝推し〟は、江戸時代の桑名藩ゆかりの松平定信が使った「五霊硯(すずり)」と、谷文晁(ぶんちょう)が描き、定信が画賛を書いた掛け軸「異国船図」。「教科書に出てくる人物なので、若い世代も関心を持ちやすいのでは」と森口さん。
古萬古(こばんこ)「四角たんぽぽ文向付(むこうづけ)」(江戸時代、沼波弄山(ぬなみろうざん)の作品)は、「タンポポの図柄がポップでおもしろい」。若い女性に人気の刀剣では、「太刀 銘(菊紋)一 山城守藤原國清」など刃文や彫刻がはっきりしていて写真向きの所蔵品が並ぶ。
展示品は、すべて著作権や公衆送信権をクリアしていて、写真撮影やSNS投稿が可能だ。森口さんは「〝SNS映え〟を意識しながら、江戸時代の美術品を中心に選んだ」という。
2月24日まで(毎週月曜休館。月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館)。入館料は大人(高校生以上)150円、中学生以下無料。
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