名古屋城守る妖怪探そう 4コマ漫画完成させるゲーム冊子で隅々まで

松永佳伸
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 名古屋城に隠れている妖怪を歩いて探すゲーム冊子「名古屋城妖怪リサーチ」ができた。4コマ漫画仕立てで、地図のヒントを頼りに城内を隅々まで巡って妖怪たちを調査して漫画を完成させるというもの。名古屋城で購入でき、来園者に城の「隠れた魅力」を隅々まで知って欲しいという。

 冊子の設定は、名古屋城に「城を守る妖怪がいる」というもので、4コマ漫画は1話完結。約25万平方メートルある敷地内の「清正石」「乃木倉庫」「権現山」などの見どころのほか、文化財をモチーフに描かれた10種類のかわいい妖怪が登場する。

 冊子の地図には、妖怪の「出没ポイント」が表示され、それを手がかりに妖怪を探す。妖怪が隠れている場所には案内板があり、漫画の中で空欄になっている部分に該当する「妖怪シール」を貼って全10話を完成させる。

 漫画と物語は、名古屋市在住のデザイナー山中麻未さんが担当した。武蔵野美術大を卒業後、ゲーム会社に就職。文具メーカーのデザイナーを経て、美術と歴史を題材にしたゲームブランド「アトリエミーミル」を運営している。

 名古屋城は天守木造化に向けた石垣調査のため、2018年5月から現天守への入場が禁止されている。名古屋城総合事務所管理活用課の西浦志乃課長補佐は、「城内を回遊してもらいながら、城全体の歴史や史跡、文化財などを知ることができる。天守や本丸御殿以外の隠れた魅力を再発見してほしい」と話す。

 冊子は1冊800円。名古屋城正面横の売店などで販売している。

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