大阪・関西万博、さらに800億円超の国費負担 2350億円と別枠

有料記事立憲岸田政権

川辺真改
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 27日の参院予算委員会では、2025年開催の大阪・関西万博について議論が交わされた。万博にかかる総経費はいまだ不透明で、この日の審議では会場建設費2350億円とは別に、少なくとも800億円あまりの国費負担が生じることが明らかになった。立憲民主党辻元清美氏が繰り返し経費の内訳をただしたが、岸田文雄首相は「できるだけわかりやすく全体像を示せるよう努力する」と述べるにとどめた。

 自見英子万博相は、大阪府市や経済界と3等分する会場建設費2350億円以外の経費として、日本政府が出展する「日本館」の建設費を360億円以内、発展途上国の出展支援に約240億円、警備費に約199億円、機運醸成の費用に38億円以上を見積もっていると説明。いずれも国費でまかなうという。

立憲・辻元氏「ツケは国民に」

 内閣官房の担当者は「精査で…

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この記事を書いた人
川辺真改
政治部|自民党担当
専門・関心分野
国内政治、社会福祉、スポーツ
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    西岡研介
    (ノンフィクションライター)
    2023年11月28日19時7分 投稿
    【視点】

    毎日、毎日、物価高に苦しみながら生活してる大半の国民からすれば、「なんで今この時期に、3000億円もの税金使って、『昭和のイベント』をやらなあかんの?」という気持ちだからこそ、「機運」が盛り上がらないわけだ。が、その〈機運醸成の費用に38億

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    中島隆
    (朝日新聞編集委員=中小企業の応援団長)
    2023年11月28日7時2分 投稿
    【視点】

    それで収まるわけがありません。  そして、じつは大阪の自治体に住んでいらっしゃる方々は、すでに負担をしています。それは、自治体がしている万博機運を高めるためのイベントなどに多額の税金が投入されているからです。  岸田さんがいう「全体

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