大麻に加え覚醒剤も所持容疑 日大アメフト部の寮を家宅捜索 警視庁
日本大学アメリカンフットボール部で大麻の問題が浮上し、警視庁は3日午後、日大アメフト部の学生寮(東京都中野区)に大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで家宅捜索に入った。寮で見つかった乾燥葉片と錠剤を警視庁が鑑定したところ、乾燥大麻と覚醒剤の成分を含んだ錠剤と判明し、強制捜査が必要と判断した。
捜査関係者によると、部員の男子学生が7月上旬、寮で乾燥大麻と覚醒剤の成分を含む錠剤を所持した疑いがある。
警視庁は7月19日ごろ、日大側から「大麻のようなものが見つかった」という趣旨の報告を受けた。同庁が差し押さえ令状を取り、寮から見つかった乾燥葉片と錠剤を鑑定したところ、それぞれ大麻と覚醒剤だと判明した。
この問題をめぐっては、「アメフト部の寮内で大麻を使っている部員がいる」との情報が寄せられ、大学側が部員らから聞き取り調査を進めてきた。
日大ウェブサイトなどによると、アメフト部は1940年創部。「フェニックス」の名で親しまれ、学生日本一を決める甲子園ボウルでの優勝は21回。2018年には、関西学院大との定期戦で部員が悪質なタックルをしてけがを負わせ、公式戦の出場停止処分を受けた。その後は、選手の自主性を重視したチーム改革を進めてきたという。
- 【視点】
「ひらがなだらけのレポートを平気で提出する。中学生かと思うような学生が増えている」 3年前、大学スポーツ界で大麻所持事件が立て続けに発覚した際に取材した大学教員の言葉だ。 まだ容疑者の段階ではある。だが、朝日大ラグビー部、東農大ボクシング
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