JAXAロケット実験場で爆発 イプシロンS燃焼試験の開始57秒後
秋田県警によると、14日午前9時すぎ、秋田県能代市にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の能代ロケット実験場で「大きな音と煙が上がっている」と、近くの女性から110番通報があった。JAXAによると、実験場内でイプシロンSロケットの2段目のモーターの燃焼試験中に爆発が起きた。人的被害の情報は入っていないという。
秋田県警能代署や能代消防署によると、この実験場では、午前9時からロケットモーターの燃焼試験が予定されていた。消防などによると、実験場の建屋1棟で火災が発生したため、消防車など計10台を出動させ、午前11時すぎに鎮火したという。けが人の情報はないという。
JAXAによると、14日午前9時から実験場内の真空燃焼試験棟でイプシロンSロケットの2段目のモーターの燃焼試験をしていた。燃焼時間は約2分間の予定で、燃焼開始から約57秒後に爆発が起きたという。
燃焼試験時、半径約600メートル以内に立ち入り規制をしていた。今のところ、人的被害の情報は入っていないという。
JAXAの能代ロケット実験場は、1962年に開設された。現在は、小型固体燃料ロケット「イプシロン」の改良型「イプシロンS」の燃焼試験や、繰り返し打ち上げることができる「再使用ロケット」の実験などをしているという。