米中絶判決の草案リーク、中間選挙に影響 分断に疲弊の声も

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米ペンシルベニア州=藤原学思
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 人工妊娠中絶をめぐり、米国が揺れている。連邦最高裁判決の草案がリークされ、中絶を合衆国憲法上の権利だと認めた1973年の「ロー対ウエイド判決」が、約半世紀ぶりに覆される公算が大きくなっているためだ。11月の中間選挙の行方にも影響を及ぼしている。

 米東部ペンシルベニア州のリサ・ベルツさん(54)が初めての子を出産したのは、18歳のときだった。

 経済的に豊かではなく、親も歓迎はしなかった。ただ、リサさんにも夫にも互いの親にも、人工妊娠中絶という選択肢はなかった。

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この記事を書いた人
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論