国民・泉氏と立憲・枝野氏が代表選共同会見
立憲民主党と国民民主党などが合流してつくる新党の代表選が7日、告示され、国民の泉健太政調会長(46)と、立憲の枝野幸男代表(56)が立候補を届け出た。10日に投開票され、代表が選出される。
合流新党には衆参149人の議員が参加する。政党別では立憲88人、国民40人、無所属21人で立憲が半数以上を占める。
枝野氏には、立憲幹部のほか、国民の小沢一郎氏、無所属の岡田克也元外相、野田佳彦元首相らが支持を表明しており、優勢と見られている。一方の泉氏は、国民の平野博文幹事長らが支持する。
枝野氏は立候補を届け出た後、国会内で記者団に「国民のリアルな暮らしを直視し、政権の選択肢となり、政治に緊張感を取り戻す。リアリティーある政治を実現するために、代表選に出馬をした」と語った。
対する泉氏も国会内で記者団に「提案型の野党第1党、信頼される野党第1党を訴える」と強調。枝野氏のこれまでの党運営に対抗し、「風通し良く、民主的なものにする」と語り、党内改革を訴えた。
衆院議員の任期は来年10月までで、新党の代表は次の衆院選の野党の「顔」となる。政権の受け皿として支持を集められるかが問われそうだ。一方、新党には国民の玉木雄一郎代表ら一部の議員は参加せず、野党間にしこりが残った。
党名についても同時に投票で決める。枝野氏は「立憲民主党」を、泉氏は「民主党」をそれぞれ掲げる。