ドバイ:整形外科と脊椎外科の専門医であるレバノン人医師アブド・エル・カデル・アル・アスカル氏が、脳底部浸潤症として知られるまれな疾患を患っていた15歳の日本人少年の治療に成功した。
岡山大学病院を訪れたとき、この少年は四肢麻痺、つまり首から下が麻痺していた。
医師は、少年は頭を回転させるのに重要な役割を果たす第二頸椎(C2)を脱臼していると結論づけた。 C2は脊髄の開口部や脳の底部に向かってずれており、脳底部浸潤と呼ばれる状態であった。
脳底部浸潤は、生まれつき存在することもあれば、怪我の結果として発症することもある。 治療しなければ、死亡や水頭症などの重篤な合併症を引き起こす可能性がある。
総合医療チームと協力して、アル・アスカル医師は4時間以上にわたる緊急手術を行い、頭蓋骨の底と脊髄の位置を変える革新的な技術を用いた。
手術後、少年は完全に回復し、4本の手足が使えるようになった。
アル・アスカル医師は現在、高度な脊椎手術と腰痛治療の医療使節団として日本に滞在している。