今朝の日経で見た一言。
任天堂で様々なゲーム機開発に携われた横井軍平さんの言葉なのですが、日頃自分自身で感じていることを一言で上手く言い表している言葉でまさに我が意を得たりの気分でした。
Wikipediaを見ると横井さんは以下のような考えでおっしゃていたそうです。
「ゲーム作りは面白ければよく、ハイテクが必要なわけではない。むしろ高価なハイテクは商品開発の邪魔になる。そのためにごくありふれた技術を使い、それをまるで違う目的に使うことによってヒット商品というものは生まれるのではないか。」
横井軍平 – Wikipedia
Webシステム開発に於いてもとても示唆に富んでいる言葉だと思います。
開発者であるなら技術を追い求めるのは当然なのですが、技術だけが大事なのではないです。さらにいうとそれを使ったシステムだけが大事なのでもありません。
そのシステムを使うことによって得られる利益(金銭・業務・効率・体験・快感等々)が大事なのです。
「利益」から考える視点でいけば、実現(実装)の都合で「利益」を損なうような方法は取るべきでないことが分かります。もちろんリソースには限りがあるので、実際には実装の手間と利益を天秤にかけてジャッジすることになりますが、出発点としては「利益」を念頭に置くべきです。
つい忘れがちなので気に止めておきたいものです。
私自身が、最先端の技術を追いかけるというより、ありきたりの技術を上手く組み合わせて「利益」を提供したいタイプなので、特に共感しました。今後もこの方向でやっていきたいですね。
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