2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

開部但馬孫二郎=海部但馬守?

さんにゃんさんの言いたいこと(http://d.hatena.ne.jp/Wallerstein/20140318/1395107502#c1395911338)がわかった。 またまたヰ函40号文書。 http://hyakugo.kyoto.jp/contents/detail.php?id=8698&p=2 ここの開部但馬孫二郎、私は『大日本史料』と上島有氏の…

名前の順番

せいすいえいこ氏は名前の順番について次のように主張する。 私の経験では、名前の順序など、大したことではない、 というのが、専門家筋の意見である。 しかし、式典などでは、席次は常に、政治的配慮が含まれていて、 その認識は、おろそかにできない、は…

使節も大変

もう一度ヰ函40号。 http://hyakugo.kyoto.jp/contents/detail.php?id=8698 藤原直重が「相手方が合戦しようとしている」として遵行不能を報告する時に、わざわざ「仏神」の罰を持ち出して自身が嘘を言っていないことを主張しようというのか。その背景には室…

権益確保も命懸け

「濫妨」は東寺の権益侵害であり、「使節」の任務は侵害された東寺の権益の回復であった。ではそこに投入された使節たちは徴税業務のような事務官僚だったのか。実はそうではない。中世においては権益確保も命がけだった。 それを示す文書。『東寺百合文書』…

原文書の魅力

前回の引付頭人奉書に関して、久世庄の「遵行」についてせいすいえいこ氏は「南朝京都進軍・北朝方天皇拉致という大事件の直前、京都で事実上の執行者であったのは、海部氏に見える」(http://1st.geocities.jp/rekisironnsyuu/dainipponnsiryou.gennbunn.nuk…

引付頭人奉書

http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20140303/p1#c1394330265においてせいすいえいこ氏とやりとりをし、氏のサイトを拝読する機会を得たので、氏のサイトに載っている史料の中から、私に論評できる史料の検証を行おうと思う。 題材は『東寺百合文書』ホ函にある二…

足利満詮関係史料について

コメントにご質問をいただいた。しかしツイッターは基本的にやってないのでお返事を差し上げることができないので、ここで。 足利満詮に関しては『看聞日記』や『満済准后日記』の、禅秀の乱当たりの記述を追っかけるだけでそこそこ情報が入ってくるのでは、…