「メディアとレーベルの10年」8/4音楽未来会議③

8月4日に、『音楽未来会議』の3回目「メディアとレーベルの10年」を行います!

https://music-future-conference3.peatix.com/

 

『音楽未来会議』は、私と、エンターテック・エヴァンジェリストの山口哲一さん、音楽ジャーナリストの柴那典さんの3人で、今年4回のトークイベントを行い、書籍として出版するプロジェクトです。

~"これまで"と"これから"の10年~と題し、音楽にとって激動の10年、さらに変化するこの先の10年を語ります。

 

「業界」の終わり

この10年、いや20年は、音楽ビジネスにとってインターネットの普及による急速な変化による環境変化を起こしました。SNSやUGM、サブスク・ストリーミングなどの普及により、ファンやリスナーは受け取るだけの消費者ではなく、自らの行動がダイレクトに音楽シーンに影響を与える当事者になりました。

今や「業界」という一握りの人たちの括りで考えるのではなく、リスナー、ファンも「音楽シーン」の当事者であり、一緒に考えることが自然な時代です。

音楽ビジネスの在り方、テクノロジーの活用、ルールの形成は、多種多様な考え方、提案は未来を創っていくでしょう。

そこで、このようなイベントを行い、リアルとオンラインで集い、言葉を交わし、語ったことを書籍で残すことで、次の時代、未来を創っていきたいと考えました。

 

音楽人として、アーティストやスタッフと一緒に、いい作品、いいライブパフォーマンス、いい発信を行い、リスナーファンと、かけがえのない瞬間を共有する。どんなにテクノロジーが発達しても、この事は変わらないと思います。


私たち音楽のプロ、専門家と、これまで起こってきたことから、新しい変化をポジティブに導くか。このイベントに参加することが、音楽ピープルであるあなたにとっての行動になってほしいと願っています。

ご参加お待ちしてます!

 

今回のテーマ「メディアとレーベルの10年」について。

かつて、音楽ビジネスといえば「デビューして、メディアで宣伝する、ショップで売る」ものでした。つまり、メディアとレーベルこそが「業界」でした。

今は、デビューしなくても、テレビに出なくても、ショップに置かれなくても、ヒットもブレイクも可能になりました。

ストリーミングの中で、レーベルの持っていた創造性やカルチャーをどう活かすか?
ショート動画で、メディアが持っていたキュレーション力をどう発揮するか?
AIツールで、今まで聴いたことがないような楽曲を生み出すにはどんな発想が必要か?リスナーの感動がクリエイターの収益へと還元され、音楽でご飯を食べれる社会がどう成立するのか?

 

アーティストとリスナーを結び付け、熱狂を生み出す音楽の素晴らしさ、その在り方を考えることで、次の時代の到来についてワクワクします。

メディアとレーベル一択の時代は終わった今こそ、メディアとレーベルについて考えたいと思います。

 

【音楽未来会議~"これまで"と"これから"の10年~】Vol.3

「メディアとレーベルの10年」

https://music-future-conference3.peatix.com/

・日時:2024/8/4(日) 15:00〜17:00
※終了後30分ほどネットワーキングの時間あり

・開催場所:インプレスグループ セミナールーム
住所:千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング23階

※オンライン参加の方はZoomを使用します。

・会場参加の場合
一般:2,500円
学生:1,000円 ※入場時に学生証の提示が必要

・オンライン参加の場合
一律1,000円


【購入者特典】
チケット購入者にはもれなく以下2つの特典をお付けします。
特典を希望する方についての案内は、イベント内で実施予定です。

1] 次回イベントへのトピック提案権
2] StudioENTRE代表山口がエンタメ関連で起業を考えている人を30分間無料でメンタリング。

 

 

脇田敬

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大阪音大を提訴しました。

大阪音楽大学を提訴しましたことを報告します。

問題が起こってから時間が経ってしまいましたが、有耶無耶にしないという気持ちは最初から全く変わっておりません。社会的に大きな関心を集め、多くのメディアが取り上げ、国会でも取り上げられる社会問題化しました。多くの報道が世の中を騒がせた後、弁護士を通じてやり取りを続けてきました。
穏便な解決と反省を期待しましたが、大学側に再発防止への真相究明、公の説明を行う姿勢が見られず、求められる公共性に対して責任を果たしていないと判断し訴訟を決意しました。

昨秋、M前学長は、この問題の責任を理由に書き、学長選を辞退しました。そして、4月1日の新年度入学式直前、このM前学長と大学経営のトップであったN前理事長が突然大学自体を退職しました。この問題の担当理事であるS理事は常任理事から理事へ降格という変化があったようです。(この問題の一番の当事者である主任は、異動や処分等なしのようです。)

ここから裁判が始まって、どんなことが起こっていくのか私には未経験の世界ですが、書類や録音などファクトと証拠を基に私の主張を伝えていきたいと思います。

違法性の高い契約終了、精神的苦痛を与える行いを生む原因がどんなところにあるのか。このような事が二度と起こらないよう、関係者のみならず、社会全体が納得いくような事実解明が為されることを願います。メディアからの取材も応じていこうと思います。

最後に、応援して下さった方、本当にありがとうございます。引き続き、学生達のキャリアをサポートしていきたいと思います。そして、これからも音楽ビジネスを通じて社会に貢献して参ります。

5月20日 脇田敬

 

5/20 MBS(毎日放送)の取材を受けました。

www.youtube.com

 

news.yahoo.co.jp

 

 

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日本の音楽に新時代!コーチェラ2024と88rising

https://music-future-conference2.peatix.com/

 

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5月12日に、『音楽未来会議』というイベントの2回目をやります。

音楽ジャーナリストの柴那典さん、エンターテック・エヴァンジェリストの山口哲一さんと私の3人が、音楽シーンのこれまでとこれからを語るイベント。最終的にこの内容を本にして出版します。

今回のテーマは「ライブとフェスの10年」です。

これまでの10年、これからの10年を語るにふさわしい題材が、先日開催されたコーチェラ・フェス。特に日本にとって重要な回となった2024についてはイベントでも語りたいと思いますが、まずは、注目の日本アーティストについてブログにまとめておきます。


Coachella Valley Music and Arts Festival 2024

・日本アーティストの挑戦の物語と88rising

今回注目されたのは、88rising FUTURESというステージで、YOASOBI、新しい学校のリーダーズ、Awich、Number_i、韓国のTiger JKとYoonmirae、BIBI、中国のXin Liu

という日中韓の東アジアショーケースこれはコーチェラ初、このような注目の場で行われたのは世界初かもしれない。

昨年私は日中韓コンテンツフォーラムという経産省の国際会議をお手伝いしたのですが、民間でこのような事が起こったという事を強く記しておきたいですね。

 

今回のコーチェラでの日本勢の活躍に大きく貢献しているのが、このステージを提供した88risingです。アメリカ拠点のアジア系音楽のレーベル&メディアプラットフォーム。アジア人音楽をチャート上位に送り込んだアジアポップの重要な存在。ブラックミュージックにおけるモータウンとか、ラテン音楽においてのファニアとか、それぐらいの意味があるんじゃないかと思ってます。

2022年にLAでこの88risingのCEOショーン・ミヤシロ氏にインタビューしました。こちらも是非読んでみてください。88risingがどういった存在で、今回のコーチェラでの日本アーティストの活動の意味がわかります。

www.musicman.co.jp

このインタビューを行った2022年のCoachelaメインステージで行われた「HEAD IN THE CLOUDS FOREVER」は、歴史に残るステージだったと思っています。日本では宇多田ヒカルが出演したことで話題を呼んだ80分のショーケースステージ。世界の音楽シーンに「アジア」を提示し、Asian popsというジャンルを誕生させました。

 

↑3日間のラインアップの枠外に特別扱いで「88rising's HEAD IN THE CLOUDS FOREVER」と記載されている

 

今回の「FUTURES」は、「FOREVER」の型を転用したステージだったという印象でした。この「FOREVER」ステージは綿密なリハーサルを繰り返し作り上げた非常に作りこまれた一世一代のパフォーマンスだったことをショーンや関係者から聞いています。

前置きが長くなりましたが、2024の日本アーティストについて書いていきたいと思います。まずは、FUTURESの前に単独ステージ出演の3組から。

 

新しい学校のリーダーズ

歴史的ステージという点でいうと、今回の彼女たちのステージこそがそうだったんじゃないかと思います。。2022年HITC、LAのROXYでのワンマン、日本でもいろんな場所でずっと見てきましたが、彼女たちやスタッフが長い時間と沢山の挑戦を積み重ねてきたものがしっかり一つのステージに結実した瞬間だったと思います。彼女たちはもちろん、ASOBI SYSTEMや88risingも含めて。昨年のきゃりーぱみゅぱみゅや会社は違うが一昨年の宇多田ヒカルなど、沢山の挑戦がこのリーダーズのステージに結実している。特に2週目最後の「Tokyo Calling」「NAINAINAI」では、日本海外という壁を超えた熱狂を見せてくれた。このパフォーマンスで音楽性においても既存のJ-POPスタイルとは違うリーダーズの音楽的スタイルをライブにおいて確立した瞬間だったと思います。

YOASOBI 

先日、雑誌のインタビューで、プロデューサーのソニー屋代氏に話を聞く機会があり、YOASOBIの海外ライブの話もした。YOASOBIチームは常にフラットでフラット主義。ブレない。コーチェラだろうが紅白だろうがスタンスを変えない、ファンに向けて音楽を届けて感動を創り出す。それはどんな場であろうと同じ。そんなクールな姿勢はコーチェラでも変わらなかった。しかし、その変わらなさをコーチェラの舞台で貫くこ事こそ、挑戦なんじゃないかと思う。コーチェラには魔物が棲んでいる。特に1週目のステージは重圧、特異な環境で立ちはだかる困難に真摯に立ち向かう姿が印象的でした。このような挑戦を繰り返し成長を見せてくれるのもYOASOBIらしい在り方だと思う。

HATSUNE MIKU(初音ミク) 

ステージの中央のスクリーンに映し出されたミクを挟んだ外国人プレイヤーが演奏するハードロック調にアレンジされた英語日本語の楽曲。アメリカ版初音ミクは、海外で見かける日本製品のよう。日本人にとって馴染みのTOYOTAやソニーといった企業の製品を海外で見かけて、現地向けにカスタマイズされている印象から受ける不思議さに近い。私たちの良く知る初音ミクがHATSUNE MIKUとして、グローバルに定着している事を知らされた。

初音ミクというツールは輸出され、誰を隔てることなく、進化し続けている。JUDOやKARATEのように。電子音楽という文脈で考えると、リズムマシーンやシンセ、MIDIなど、日本メーカーが世界に広め、現代のHIPHOPやEDMなどのベースとなった楽器が多くあることをご存じだろうか。ロックにおけるフェンダーやギブソンのように、YAMAHAやRoland、KORGは世界中から尊敬されている。HATSUNE MIKUもVOCALOIDも、同じ道を歩み、世界中のクリエイターに愛されている。

 

FUTURESのみに出演の2組

 

Awich 

ふさわしいステージ。リーダーズとは違う形で、これまで積み重ねてきたものが結実した印象。HIPHOPは、世界のメインストリームジャンル。その大きなマーケットの中で埋もれない個性を発揮しメッセージを発信するグローバル基準のマインドを持ったアーティスト。その個性の中に日本、沖縄が存在している。短いステージながら、「コーチェラ出演」という実績を最大限に次に結び付けられるのは彼女だろうと思う。

Number_i 

元King&Princeの3人。世界で活躍したいという夢を持ちながらも旧ジャニーズの中で遂げられなかった彼らが有言実行、一歩踏み出せたという、波乱万丈のドラマに感じ入るところがありました。ジャニーズ事件は、日本のエンタメ史に残る大事件どころか世界が注視する悲劇。彼らが背負った宿命とそれを跳ね返す挑戦がどうなっていくのか、次の一歩に注目したい。

 

開かれた世界と日本を繋ぐ道

日本アーティストの世界への挑戦を振り返ってみた中でも、ついに世界への扉が開かれた歴史的なイベントになったことは間違いない、さらに、同時に世界の音楽シーンが日本に入ってきたことも意味していると思う。Number_iの出演は日本にとってこそ大きな出来事だったかもしれない。お茶の間で活躍するジャニーズタレントだった彼らが本当の意味で世界の舞台に立ったことは大きなインパクト持っていたと思う。と同時に88risingも日本マーケットへのチャンネルを大きく開いたと感じた。

日本と世界を隔てる壁に風穴を開けたアーティストや関係者たちに拍手を送りたい。

 

フェスであり、メディアであるコーチェラ

日本人の音楽マジョリティがMステや紅白のような音楽番組やロッキンオンのような音楽雑誌を見て、アーティストや曲を知っていったように。コーチェラとその中継が、音楽トレンドを生み出すメディアとして機能している。

こういった日本の音楽メディアやフェスとの決定的な違いは、全世界に同時にネット中継されている事。ライブという現場とメディア放送がインタラクティブに合体していることだろう。

私は毎年この中継をチェックしているが、ビリー・アイリッシュやビヨンセ、The WeekndやBLACK PINKなど、コーチェラののステージで圧倒的な光を放ち、その後の地位を確立した。今年の大トリ、ド―ジャ・キャットもは2022年、トリ前で、スーパースターの輝きを見せつけたステージがあり、今年のトリへの流れができている。

昨年、アジア人で初めてヘッドライナーを務めたBLACK PINKには、2019年の鮮烈なプレゼンテーションが伏線になった。昨年は、バッド・バニーやロザリアなどラテンアメリカ勢が目立ち、世界のポップシーンでのラテンポップのトレンドを決定づけた。今年の出演者にラテン色が強いのは、昨年、一昨年の熱狂があればこそだろう。

音楽シーンという、沢山の川が合流し、大きな流れを作りだし海へと繋がるような、今年の日本のアーティストの挑戦が、来年、更にその先に繋がっていくのを見るのが楽しみだし、私もその場にいたいと思う。

 

日本以外のアーティストで、個人的に気になったアーティストもあげておきたい。フェスでありメディアであるコーチェラで、新しい気づきと出会いを毎年もらっている。これらのアーティストが日本に来たときはライブを観に行ってみたい。

 

L'Impératrice

Chappell Roan

ATEEZ

Jockstrap

Justice

Voctoria Monét

Xin Liu

 

 

 

最後に、5/12『音楽未来会議』参加お待ちしています!

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脇田敬

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第5期音楽デジタルマーケティング講座3/31よりスタート!


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デジタル時代の音楽ビジネス人材を育成するために始めた「音楽マーケティングブートキャンプ」の第5期のスタートが近づいて参りました!

 


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2020年にスタート、多くの受講生が学んでおります。
2023年には『音楽デジタルマーケティングの教科書』という本を出し、株式会社LABとして事業化。レーベルや事務所の仕事に携わっている人も数多いです。
日本の音楽ビジネスに貢献できているんじゃないかと思いますし、これからも音楽が大好きで仕事にしたいという人をサポートしていきたいと思います。

 

SpotifyやApple Musicなど、いわゆる「サブスク」
TikTokやYouTubeなどの「動画投稿サイト」(ショート動画プラットフォーム)
InstagramやXなど「SNS」

これらの知識が、業界最前線のエキスパートから学べます。
誰もが、スマホを持ち、24時間ネットに常時アクセスする時代に、音楽も例外ではない事は皆さんご存じのとおりです。

また、

音源、ライブ、プロモーションといった音楽ビジネスのフィールド
レーベル、事務所、メディアが行ってきた既存の音楽ビジネスの仕組み

これらが、どのように存在し、変化し、
デジタルとアナログ、リアルとオンラインにおいて、どう結びつき、現在のクロスオーバーした音楽ビジネスを形成し、変化を続けているかについても学んで頂けます。


そして、この急速な変化は、さらに進みます。
現状を学ぶだけでなく、これから起こっていく未来についての知識情報も提供し、講師陣、受講生、業界関係者と共に継続して学び、実践し続ける集団を作り上げていきます。

好きな音楽を仕事にする。この素晴らしさを講師の方々、受講する人たち同士で分かち合える楽しい時間となると思います。
是非、音楽を愛し、仕事にしてみたいと考えている皆さんの参加をお待ちしております!



無料説明会あります!

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脇田敬

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イベント&書籍『音楽未来会議』(柴那典・山口哲一・脇田敬)~音楽の未来のために出来ること~

 

 

2月11日に、トークイベント『音楽未来会議』を行います。
音楽ジャーナリストの柴那典さん、エンターテック・エヴァンジェリストの山口哲一さんと私の3人で音楽の未来を語るイベントです。イベントを年内4回開催し、書籍として出版するという企画です。1回目は2/11、是非ご参加ください!

 

https://music-future-conference1.peatix.com/

 

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■イベント企画の経緯と柴那典さん
昨年5月に会社設立した際に記念イベントを行ない、柴さんにゲストで来て頂きました。

柴さんはご存じの通り、『ヒットの崩壊』『平成のヒット』などのベストセラーを書き、鋭い楽曲ヒット分析や多くのアーティスト・インタビューや、メディア出演の活動で知られる音楽ジャーナリストです。

2014年に発刊された『初音ミクはなぜ世界を変えたのか』は、ボーカロイド・カルチャーを、作品だけでなく、ボーカロイド・ソフト・テクノロジー、ニコニコ動画というプラットフォームの成り立ちや歴史を取材し、今、日本の音楽のメインストリームにある”ボカロ系”の価値と意味を明らかにした名著です。YOASOBIやAdo、米津玄師などはもちろん、VaundyやMrs.GREEN APPLEなどを語る上でも、重要な本です。

 

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また、日本の音楽シーンだけでなく、世界のオンライン文化でのn次創作、クリエイターエコノミーがこの先向かう未来を予言していたかのような、「主」「本家」といったクレジットとリスペクト表示や、弾幕機能でのユーザー参加など、今後の雛形となるようなルールが自然に形成されていた事は、私たちの知る過去の中に次の未来が存在することを気づかせてくれます。

マネジメントやプロデュースなど長年音楽ビジネスサイドで仕事をし、テクノロジー領域の推進に取り組んできた山口さんと私にとっては、柴さんがビジネス、テクノロジー領域とヒット事象を結び付けて語られる事には常に刺激と発見をもらっています。

2023年は、会社を設立、いろんなアーティストやレーベル、事務所さんのサポートを行いましたし、第4期音楽マーケティングブートキャンプも無事終えることが出来、新しいマーケターも輩出出来ました。今後も多くの人材が大好きな音楽に携わっていけるよう取り組んでいきたいと考えています。

https://musicmarketing-bootcamp5.peatix.com/

 

■書籍出版
2024年、また同じ形でイベントするだけでなく、何かおもしろい事新しい事をと考え、本を作る企画へと発展しました。山口哲一さんとは、『ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務』『音楽デジタルマーケティングの教科書』2冊の共著があり、この企画が3冊目となります。

音楽ビジネスの知識を広め、人材が育つことで音楽シーンが発展することを願っております。柴さんも参加して頂き、次の時代を切り拓く上で貢献できれば嬉しい限りです。

今回は、制作過程も、音楽ビジネスで言うところの、ライブのインスピレーションを作品に込めるようで、音楽文化を書籍制作に活かした形も気に入ってます。

 

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■TikTok以降のフラットなソーシャル参加の時代に合った、すべての人が未来を創る参加型イベント
音楽の未来を語るイベントとして、お客さんにも参加してほしいという想いがあります。ソーシャルで繋がった今の時代、アーティストやメディアのみならず。ユーザー誰もが影響力を持っていると思います。TikTok以後の音楽シーンの大きな変化と進化として、感覚的な縦スワイプによる他動作による大量データ、それを処理するAIアルゴリズムのよって、アーティスト、企業とリスナーはフラットな関係に近づいています。その瞬間の興味関心や空気により、表示、視聴が変動し、人気や知名度と関係ない予測不可能なバズが生まれます。そんな時代の音楽の感じ方、捉え方を、私たち自身がより明確に意識する機会になると嬉しいです。

今の時代、私たちはオンラインとリアルの2つの世界に生きており、時に重なり、時に別に存在し、生き物のように流動的に変化し進化している。本として形に残すことの意味というのは、そこに目印を残すことだと考えました。

過去10年の音楽シーンに起こったことを記録すると共に、今回のイベントで私たち登壇者と参加者が出会い、考え、語ったというイベントも歴史なんじゃないかと思います。

このプロセスによって、私たちの大小のアクションが音楽の未来に結び付いていくと思うのです。
特に、2023年、日本の音楽、エンタメ業界は大きな問題に直面しました。多くの人が自分自身とも向き合うことを求められたのではないでしょうか?これは今後も続くでしょう。皆さんは、リスナー、ファンといった受け手にも責任が求められる時代を強く感じているのです。

 

■音楽の未来は誰が連れてくるのか?

「音楽が未来を連れてくる」
デジタル・テクノロジーが社会を大きく変えてきたこの20年。その影響を真っ先に受けるのは音楽であり、音楽デバイスや配信プラットフォームでの音楽コンテンツの流通が、時代を切り開いた事例は多くあります。

音楽が最先端であると言われると嬉しい気分になる自分もいますが、ふと思うのは、その未来を連れてくる「音楽」の未来は誰が連れてくるんだろう?という疑問です。

インターネットやスマホ、SNSなどが今に至る音楽に大きな影響を与えたのは間違いないでしょう。だとしたら、次の未来を創るのはAiやブロックチェーン等次の新しい技術でしょうか?いや、もはや私たちはどんなテクノロジーが出てきても驚かないし、むしろ、それを使って何を創るかに驚きを見つける社会に到達していると思います。

主役は、テクノロジーから、それを使う人間に移行しているのです。

AI音楽生成ツールを使って、誰がどんな新しい音楽を創り出すのか?
メタバース空間で沢山の人が時を忘れて、盛り上がる瞬間に流れている曲はどんな曲なのか?

過去を振り返る事は大事ですが、そこに未来を考え行動し、創る事が伴っての振り返りにこそ意味があると思います。2024年、私のやりたいことはこれです。
是非、ご一緒しましょう!

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

脇田敬

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デジタル音楽ビジネスNOW!「ショート動画とインスタについて」

TikTok革命以後の音楽デジマ(音楽デジタルマーケティング)について思う事。
今回は、ショート動画とInstagramについて書いてみます。

 

ショート動画への注力
ヒットを狙うためには、ショート動画、特にTikTok。
ところが、今までのSNSのようにオフィシャルアカウント頑張ればいいというわけではなく、流行はユーザーが作っている。なので、UGC(User Generated Contents)促進の開発施策に力を入れている。それについてはまた別の機会に。

UGC施策に取り組んでいるのですがで、これだけやればいいとはいかず。いわゆるSNSもしっかりやらなければいけない。

ポピュラーなSNSと言うと、X(Twitter)、Instagram、Facebookです。

Instagramの攻略
X(Twitter)はもともと音楽との相性が悪い。言葉で伝えられない感情を伝えるという、音楽の本質と違う。なので、そもそもアプリを開いた時点で音声がオフ。これはInstagramも同じ。TikTok以降のショート動画革命は、SNSに音楽を復権させたと思っています。

『デジマの教科書』では、TikTokやYouTube、Spotifyにページを割いてInstagramは、詳しく書けなかったのですが、ここでちょっと多めに書いておこうと思います。

今、SNSというとInstagramが一番人気だと思います。
X(Twitter)はディスやヘイトを撥ね返す文章力、反射神経を持つ人じゃないと得しないし、不特定に晒されるものとして、ユーザー離れが加速している。しかし、音楽プロモーションでは、ライブ告知など連絡には向いている。

しかし、意見や想いを伝えるという点では、言葉や文章より、音源、動画、写真とかの方が音楽系には合っているのではないか。なので、多くのミュージシャンや関係者はXの利用は告知に留め、ポッドキャストや動画で行う方がいいのではと思う。炎上芸は音楽とは相容れないと思うのですが、どうでしょう?

さて、Instagramについて。

X(Twitter)のように、とにかく皆に広めたい!というよりは、「自分を守りながら繋がりたい」「見られたいけど見られたくない」といったような「粋」なツール?
そんなInstagramは、成り立ちが違う3つの機能が合体している。
「普通の投稿」「ストーリー(Stories)」「リール(Reels)」

写真をシェアするSNSだった本来のInstagramは「普通の投稿」。普及して、みんなが使うようになり、この投稿でおススメに掲載はされるのは流行りもの中心。インフルエンサーとミュージシャンは違うので音楽系にとってはそもそも不利です。そこで、「SNSやデジタルに注力する=インフルエンサーになる」という方向の発想での頑張りは危険。あくまでもミュージシャンという軸はブレさせない事が大事です。

「ストーリー(Stories)」はSnapchatを真似た機能としてスタートしたように、SNSで繋がりすぎないよう程よい制限があることが肝なので、基本フォロワーへの連絡。近しい関係の中での連絡のようなニュアンスで個→多数へ作品を広めたい音楽宣伝には向かない。しかし、今の主流であるInstagramで、ここだけがリンクをつけられる(宣伝していい)場所なので、こまめに投稿しないといけない。

「リール(Reels)」は、TikTokの真似た機能なので拡散性がある。Instagramでフォロワー以外の新規さんに見てもらうには、Reelsを投稿しないといけない。ということで、このReelsのおかげでなんとかInstagramにプロモーション・ツールの要素が保たれている。リール動画は、フィード表示の有無を選択できる。このあたりは「見られたいけど見られたくない」という気持ちに応えた細やかな機能と言えます。

なので、音楽デジマとしてのインスタ3機能の使い方としては、「通常投稿」「ストーリー(Stories)」はファンや関係者向け、宣伝、拡散はリール(Reels)。あと、ホーム画面を見てくれた人に、何者か知ってもらい最新情報を伝え、リンク誘導するための「ハイライトを使う」という考え方になります。

「インフルエンサー」ではない、と書きましたが、ミュージシャンはやっぱり音楽にモノ言わせないとと思うのです。音楽には完成というものが無く、生き物のように作り手と聴き手の間で動き続けるものです。日々、感じ、考えることが多く、曲作りやレコーディング、ライブなどクリエイトに忙しい。これほどネットツールが増えると皆さんパンクしますね。そこをサポートしたいといつも思っています。その点、ショート動画には公式音源を動画に使えますので、「音」でコミュニケーションできるという点がいいですね。

20世紀の音楽関係メディア(テレビ、ラジオ、紙)に当てはめて考えると、ショート動画(TikTok、Reels、YouTube shorts)が、誰もが使えるテレビCMのようなものだとすると、Instagramの通常投稿やStoriesは、紙媒体、雑誌やチラシのような存在?インタラクティブなコミュニケーションツールでしょうか。ライブハウスで1枚1枚チラシを配ったり、ホールのロビーで1時間2時間フライヤーを折り込んだように、繋がった人たちに情報を届けるところが似ているのかもしれないと思います。

ここから先は、アーティスト性、作品性などによって運用法が変わってきそうです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

脇田敬
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ポッドキャスト。

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プロデュースやマネジメントなど関わった音源のプレイリストです!

デジタル音楽ビジネスNOW!「ショート動画とインスタについて」

TikTok革命以後の音楽デジマ(音楽デジタルマーケティング)について思う事。
今回は、ショート動画とInstagramについて書いてみます。

 

ショート動画への注力
ヒットを狙うためには、ショート動画、特にTikTok。
ところが、今までのSNSのようにオフィシャルアカウント頑張ればいいというわけではなく、流行はユーザーが作っている。なので、UGC(User Generated Contents)促進の開発施策に力を入れている。それについてはまた別の機会に。

UGC施策に取り組んでいるのですがで、これだけやればいいとはいかず。いわゆるSNSもしっかりやらなければいけない。

ポピュラーなSNSと言うと、X(Twitter)、Instagram、Facebookです。

Instagramの攻略
X(Twitter)はもともと音楽との相性が悪い。言葉で伝えられない感情を伝えるという、音楽の本質と違う。なので、そもそもアプリを開いた時点で音声がオフ。これはInstagramも同じ。TikTok以降のショート動画革命は、SNSに音楽を復権させたと思っています。

『デジマの教科書』では、TikTokやYouTube、Spotifyにページを割いてInstagramは、詳しく書けなかったのですが、ここでちょっと多めに書いておこうと思います。

今、SNSというとInstagramが一番人気だと思います。
X(Twitter)はディスやヘイトを撥ね返す文章力、反射神経を持つ人じゃないと得しないし、不特定に晒されるものとして、ユーザー離れが加速している。しかし、音楽プロモーションでは、ライブ告知など連絡には向いている。

しかし、意見や想いを伝えるという点では、言葉や文章より、音源、動画、写真とかの方が音楽系には合っているのではないか。なので、多くのミュージシャンや関係者はXの利用は告知に留め、ポッドキャストや動画で行う方がいいのではと思う。炎上芸は音楽とは相容れないと思うのですが、どうでしょう?

さて、Instagramについて。

X(Twitter)のように、とにかく皆に広めたい!というよりは、「自分を守りながら繋がりたい」「見られたいけど見られたくない」といったような「粋」なツール?
そんなInstagramは、成り立ちが違う3つの機能が合体している。
「普通の投稿」「ストーリー(Stories)」「リール(Reels)」

写真をシェアするSNSだった本来のInstagramは「普通の投稿」。普及して、みんなが使うようになり、この投稿でおススメに掲載はされるのは流行りもの中心。インフルエンサーとミュージシャンは違うので音楽系にとってはそもそも不利です。そこで、「SNSやデジタルに注力する=インフルエンサーになる」という方向の発想での頑張りは危険。あくまでもミュージシャンという軸はブレさせない事が大事です。

「ストーリー(Stories)」はSnapchatを真似た機能としてスタートしたように、SNSで繋がりすぎないよう程よい制限があることが肝なので、基本フォロワーへの連絡。近しい関係の中での連絡のようなニュアンスで個→多数へ作品を広めたい音楽宣伝には向かない。しかし、今の主流であるInstagramで、ここだけがリンクをつけられる(宣伝していい)場所なので、こまめに投稿しないといけない。

「リール(Reels)」は、TikTokの真似た機能なので拡散性がある。Instagramでフォロワー以外の新規さんに見てもらうには、Reelsを投稿しないといけない。ということで、このReelsのおかげでなんとかInstagramにプロモーション・ツールの要素が保たれている。リール動画は、フィード表示の有無を選択できる。このあたりは「見られたいけど見られたくない」という気持ちに応えた細やかな機能と言えます。

なので、音楽デジマとしてのインスタ3機能の使い方としては、「通常投稿」「ストーリー(Stories)」はファンや関係者向け、宣伝、拡散はリール(Reels)。あと、ホーム画面を見てくれた人に、何者か知ってもらい最新情報を伝え、リンク誘導するための「ハイライトを使う」という考え方になります。

「インフルエンサー」ではない、と書きましたが、ミュージシャンはやっぱり音楽にモノ言わせないとと思うのです。音楽には完成というものが無く、生き物のように作り手と聴き手の間で動き続けるものです。日々、感じ、考えることが多く、曲作りやレコーディング、ライブなどクリエイトに忙しい。これほどネットツールが増えると皆さんパンクしますね。そこをサポートしたいといつも思っています。その点、ショート動画には公式音源を動画に使えますので、「音」でコミュニケーションできるという点がいいですね。

20世紀の音楽関係メディア(テレビ、ラジオ、紙)に当てはめて考えると、ショート動画(TikTok、Reels、YouTube shorts)が、誰もが使えるテレビCMのようなものだとすると、Instagramの通常投稿やStoriesは、紙媒体、雑誌やチラシのような存在?インタラクティブなコミュニケーションツールでしょうか。ライブハウスで1枚1枚チラシを配ったり、ホールのロビーで1時間2時間フライヤーを折り込んだように、繋がった人たちに情報を届けるところが似ているのかもしれないと思います。

ここから先は、アーティスト性、作品性などによって運用法が変わってきそうです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

脇田敬
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