「靖国」に関する思い出

ニッポン人なら読んでおきたい靖国神社の本 (別冊宝島)

 高校生の頃、亡くなった親父と二人で靖国神社の近くを通りかかったことがある。
 勤労動員され同級生が空襲で犠牲になっている親父から「靖国神社に参拝しよう。」と誘われたが、私は「嫌だ。」「嫌靖国」と鳥居の外で待つことに。


 親父はちょっと寂しそうな、悲しそうな顔をしたが、何も言わず参拝に行った。
 
 今ちょっとだけ親父の気持ちもわかるようになった。もう少し当時歩み寄って理解してやればよかったかもと思う。

 いろいろな立場の人間がいる。人間同士の問題だから議論と対立より、お互いの歩み寄りと理解の方が大切だと思う。