ディズニーの｢大規模イベント｣に見た2つの戦略 会場には韓国からの有名スターも続々参加

『ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC 2024』会場の様子（写真提供：DCS2024）

ウォルト・ディズニーのアジアメディア向けコンベンション『ディズニー・コンテンツ・ショーケースAPAC 2024』が11月20日、21日の2日間、シンガポールで開催された。今回で3回目、2年ぶりとなる本イベントには、アジア各国から約300人のメディア関係者、インフルエンサーなどが参加。日本からは50人ほどが出席した。

これほど大規模な招待制ショーケースは、昨今の大手映画会社やグローバルプラットフォームで見ても極めて稀だ。その背景には、世界のエンターテインメントシーンをリードする存在であるディズニーの自負と自信がある。

そんな今回のイベントには、アジア発のクリエイティブを世界に向けて発信していく、新たな未来へ向けた力強い意思表示もあった。そこから読み取れたのは、この先のディズニー世界戦略の2つのポイントだ。

25年以降の目玉の作品を紹介

2日間をかけて行われた本イベント。1日目は人気シリーズ続編を中心にした全世界配給の大規模劇場公開作品のショーケース、2日目はディズニープラスのアジア発オリジナルコンテンツのなかから、世界ヒットを意識した注目作品のカンファレンスが中心となった。

初日は、ディズニー傘下の6つのスタジオ（ディズニー、20世紀スタジオおよびサーチライト・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、ピクサー、ルーカスフィルム、マーベル・スタジオ）から、2025年以降の全世界配給の劇場公開作品を中心にした目玉作品のラインナップ・プレゼンが行われた。

ウォルト・ディズニーのアジアメディア向けコンベンション『ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC 2024 』会場の様子（筆者撮影）