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川口で石造建築物を観て「昆布茶??(Kombucha)」を飲む!の巻

先日、知人と川口市内のとある「工場」を視察しに行きました。目的は、「工場」で行われているマーケットへの「出店」を検討するための視察でしたが、行ってみたらとても面白い場所であることが分かりました。今回はその「工場」をドどんとご紹介しますねぇ~
 (^▽^;)


川口市領家 「大泉工場」 OKS’CAMPUS
文化庁登録有形文化財「大泉家住宅」(洋館・日本家屋)
1110CAFE/BAKERY & KOMBUCHA Brewery


撮影:2024年7月6日 Canon PowerShot SX710HS



1 「大泉工場」入口  埼玉県川口市領家5丁目4番1号 どう見ても工場入口です(^▽^;)
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※「大泉工場」は、1917年に創立し都内で電動装置用品の製造を始めます。22年には川口の金山町、30年に現在の領家に工場ができます。創業100年を超える企業ですが、一貫して作り続けているものは無く、時代に合わせて様々なものを製造したり、倉庫業をしたりしてきました。現在は、各種機械器具の製品製造販売、不動産の賃貸、食料品、飲料品、農産物、食品添加物の卸売、小売並びに輸出入業務、一般食品の製造及び販売などを行っています(オフィシャルサイト参考)


2 門柱のプレート 工場と書いてあります!大泉というのは社長の名前「大泉寛三」さん!から来ています。地名ではないのですねぇ。
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3 門扉は、チトおしゃれ?
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4 入口風景
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5 OKS’CAMPUS 地図です(*^^*)
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6 サクラの大木もあり、春は大勢の人が訪問するみたい。このスペースでマーケットやバーベキューが開かれるようです。
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7 かつての工場跡を観に行きました
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8 鋳物工場(2008年までは電動機工場として使用)の跡を利用していて広大なスペースがあります
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9 リユースボックスは、古着の回収箱でした こちらの箱や棚などは、全て廃材をセンス良く組み合わせた寄木で作られていました!さすがです
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10 「キャンパスライブラリー」 皆さんが持ち寄ってライブラリーとして自由に読むことができるようになっています 奥にはソファーなどもあって、ぶらりと立ち寄ってくつろげる場所を提供しています
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11 昨年、モダンなバリアフリーのトイレもできました 家族連れも安心!
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12 手洗い場にかつての「工場の景色」を発見(^▽^;)
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13 こちらが「登録有形文化財」の日本家屋と洋館です。1938(昭和13)年頃に建設された和洋の並列住宅です。こんなに素敵な建物があるとは知りませんでした。
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14 文化財の看板 川口と言えば「キューポラのある街」(古いか?)として有名ですが、鋳物(いもの)産業が、機械部品製造の産業として川口では発展してきました。当時、初代社長の大泉寛三が第5代の川口市長となり衆・参議院議員を勤めたりする家系の家屋になりますが、当時の勢いを感じさせる建物たちです
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15 同解説板です
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16 こちらは日本家屋です。建設当時は、初代社長の9人の子どもの生活空間として使用されていました。現在は、「JUKU(塾)BOX」(ジュークボックスの洒落かぁ💦)として、様々な学びの場所として使用されているそうです。
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17 同上
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18 同上
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19 こちらが洋館です。装飾を抑えた外観はシンプルながらアールデコ調でモダンです。
大谷石による石造二階建ての建物は、当時の大泉寛三社長夫妻の住居兼迎賓・接客空間として使用されていました。現在は、スタッフの現地事務所として使われているそうです。

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20 建具や欄間にステンドグラスが使用されているそうですが、残念ながら内部は公開されていません。玄関横に八角形平面の応接室があり、単純な左右対称にはなっていないところが憎い!
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※文化財オンラインの記事に、内部のステンドグラス写真がありましたぁ!

21 玄関です
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22 洋館の裏側になります。バルコニーの様なものも見えます。扉は勝手口になるのでしょうか?
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23 扉の装飾も素敵です。鋳物で作られた窓の装飾は地元川口製でしょうかね。
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24 洋館の近くにはおしゃれな藤棚付のくつろぎスペースがありました 「シークレット・ガーデン」と呼ばれるスペースで「ブリティシュガーデン」になっています。
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25 こちらは洋館前にあったレンガ造りの「倉庫?」です
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26 OKS’CAMPUSの新しい施設をご紹介します。
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27 「110CAFE/BAKERY」です。自家製パンや自社農場で採れた野菜、オーガニックティーなどが売りのようです。とてもオシャレでおじさん入りにくかった? また、荒川のサイクリングロードからも近く、サイクリング途中の休憩スポットとしても人気で、何組ものバイカーたちが立ち寄っていました。(バイクスタンドも完備!)
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28 カフェの内部(天井・梁)です。梁の部分には、かつて使われていた工場の動力シャフトの固定基盤?がそのままありました。
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29 美味しいパンとアイスコーヒーをいただきます(*^^*)
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30 ケースの内部のパンを撮影させてもらいました。左はtorikeraがいただいた「キャラメルクリーム」の入ったパンです。生地がしっかりしていて、中のキャラメルクリームが濃厚で美味しかったぁ(*^^*)
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31 同上
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32 同上
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33 同上
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34 同上 自社農場で作られたオーガニック野菜のサラダも提供されています
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35 埼玉県内では超有名ブランド?菊水堂のポテトチップスもありましたよ~!ポテトチップス好きのみなさん!首都高の川口ハイウェイオアシスの売店でも購入できます。一袋150円!マツコも絶賛の美味しさです(笑)
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※菊水堂は創業71年のポテトチップ会社 工場売店:平日9時〜17時 
休日は営業なし 住所:340-0824 埼玉県八潮市垳58 通販でも購入できます!


36  店内 メニュー表示がすべて英語なのは、チト気になったのだけれど・・・ 能登半島志賀町産のコシヒカリアモーレ(山燕庵・さんえんあん「深呼吸農法」)を使用した糀発酵玄米の『玄米がユメヲミタ』(ノンアルコール甘酒!クリーミーで優しい甘み!だそうです)もありました。能登半島支援にぜひとのこと(*^^*)
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37 CAFE隣の施設「_ SHIP Brewery & Tapproom 」
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38 内部は醸造工場となっていました まるでクラフトビール店のようですが、作るのは「KOMBUCHA」です。
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※KOMBUCHAは、共生細菌(アセトバクターキシリナム)と酵母菌(ブレタノマイセス属およびサッカロマイセス属)からなるゼラチン質の塊で、健康促進効果のある発酵飲料を生産するために培養される(イングリッシュジャーナル記事より引用)ものだそうです。それに紅茶(緑茶)に砂糖を加え発酵させて作った微炭酸飲料で、かつて流行った「紅茶きのこ」と恐らく同じものかと(^▽^;) 英語表記の「KOMBU」というのは、ゼラチン状の塊と海藻の昆布が似ている??ため「昆布茶」と命名してしまったらしいのだけれど!人騒がせな英訳ですよねぇ(笑)

39 こちらは店内のタップ
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※このKOMBUCHAさわやかな酸味と微発泡の口当たりの良さが受けて、欧米では人気の飲み物なんだそうですよ(^▽^;)

40 そして出てきたのがこちら!これが「KOMBUCHA」(発音はコンブチャ⁈)です。最初に現地で看板を見たときに「昆布茶」と読んでしまったため、頭の中から「昆布」が離れません。川口で「コブ茶」作ってどうすんだろう?などとのん気に悩んでいましたが、実はまるで別物だという事が後ほど分かりました。左のグラスは「赤紫蘇」を使っています。色鮮やかぁ(^▽^;)
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41 Kombuchaの製造方法を書いたパネルがありましたぁ。
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42 KOMBUCHA 関係の各種大会で優勝経験も持ちます。テーブルの右端のビンの中が、原料の共生細菌と酵母菌からできたゼラチン質の塊のようでした(◎_◎;)
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43 店頭には、3輪販売車が置いてあります。(販売はしていませんでした)
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44 大泉工場は、環境創造の一環として、循環型コンポスト運用に取り組んでいます。こちらのコーナーは「簡易農園」のようでした。例えば直営店から出た残渣(ざんさ=生ゴミ)ですが、ジュースのパルプやコーヒーカス、Kombucha製造時の有機茶葉などは廃棄せずに、「大泉農場」のコンポストへ投入されます。そしてできたコンポスト(堆肥)を自社農場で野菜栽培に使用し、野菜をカフェなどで使うという循環です。素晴らしい!マーケットの開催も「ゼロウエスト(ゴミゼロ)」を実践しているようです。
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45 施設の隣には、コンポスト造りのためのボックスも設置されていました。
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46 同上(洋館裏の庭にあったボックス)
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47 同上 コンポストの解説板
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48 大泉農場のサポーター募集のポスターがありましたぁ。川口の工場や倉庫の並ぶ一画にこんなコンセプトを持ったスペースが作られていた事も驚きですが、地方の1つの企業が新たな文化の発信地となるのか?楽しみですね。ぜひお出かけになってみてください。
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※「大泉工場」オフィシャルサイトへ

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コメント

Re: No title

ytaka007さん!こんにちは!

おっしゃる通り、川口はとても広いエリアになりますので、見どころもたくさん、多様ですねぇ。

そう言えば、今度ご一緒する新井商店は、川口の名産であった麦みそを扱う商店でしたが、現在は酒屋(角打ち)、ブルワリー営業と、多角的に食文化の発信を続けている面白いお店です。

寺院や富士塚・御嶽塚などの文化遺産もたくさんありますし、丁寧に見て歩くととても面白いですね。

赤紫蘇を使用したKombuchaは、ほのかにシソの香りがしますが、さわやかさが素敵な微発泡ドリンクになっています。ノーマルのKombuchaは、どんなもんか確かめるにはオーソドックスでよろしいかと思います。念のため申し添えておくと、昆布の味は全くしません(そもそも昆布は使っていませんので!昆布でなくKombuです)機会があればお試しになってみてはどうでしょうか?(*^^*)

Re: コメントありがとうございます

ぶらっと遡上探索 さん!こんにちは!

「大泉工場」はおっしゃる通り、地域に開かれた工場(スぺース)として、気軽に立ち寄りくつろげる造りになっていますね。
周囲が工場や倉庫なので駅からも遠くアプローチがしにくいという難はあります。ですから、自転車や車での訪問が中心になってしまうのは、しょうがないでしょうかね。

パソコン更新で大変でしたね。今まで使っていたソフトやデータとの互換性や移動だけでもストレスになりますし、うまくいかなときはさらにイライラすることもあります。ご苦労様です。

豪徳寺はネコ発見で改めてリベンジしてみたいスポットでしたぁ(^▽^;)

No title

こんにちは、とりさん

いつもながら川口は広い。
南浦和駅近くのバス停の小谷場は川口ですからね。
鋳物、工場、鉄製品、農業/園芸、今回の「大泉工場」も。
以前は機械の工具屋さん川口駅東側にかなりありましたからね。
工場も多かったし。豊かな産業の市ですよ。
領家は知らないんですが、「大泉」なかなかですね。
色の昆布茶はどうもね?ですが。パン類は面白そうで。
川口の守備範囲はなかなか立派で、デパート閉鎖も、将来性まだまだ期待できる都市と思っています。
バラエティに富んだいい街です。

コメントありがとうございます

今晩はトリケラさん、拍手コメントありがとうございます。
構内を地域に開放している工場ですか、良いですね。レンガ造りの洋館、見学出来ると最高ですが、登録有形文化財なので一般の立ち入りは難しいですね。色々なパン、美味しそうで、焼きたての香りが漂って来ますよ、KOMBUCHAに合いそうです。

此方こそ、PCの具合が悪くなりましたので、Win11モデルに更新しましたが、データ引継ぎに手間取りアタフタしています。WordとExcelも使い易くしたオプション設定に合わせるべく、2台並べて好みに戻しました。只、PhotoShopElementsが移せず(Disc紛失?)、旧PCを騙し騙しで使ってアップしました。豪徳寺、何回見ても面白い発見が在りますので、是非リベンジ鑑賞して下さい。

Re: タイトルなし

大原さん!こんにちは!

最初見たときは「少し地味かなぁ」と思いましたが、アールデコというのは、それほど装飾性が高くないのかもしれませんが、このシンプルさが魅力なのかなぁ?内部のステンドグラスは素晴らしいようなので、何とか中も見る事ができると良いのですが。研究してみますね。(ネット上では画像で観ることはできます)

おっしゃる通り大谷石が使えるので、関東ではこのような建築物があちらこちらに存在するのだと思います。加工しやすく、保温性も良いので非常に魅力的な素材なんでしょうね。

赤紫蘇を使用したKombuchaは色鮮やかでした。右はノーマルタイプで飲みやすいKombuchaです。しかも、昆布は全く使っていないというのが笑えるというか、名前何とかならんのかなぁ?と思う訳ですが(^▽^;)

Re: タイトルなし

たいやきさん!こんにちは!

先日ご紹介された、旧田中家住宅に比べると少しインパクトは少ないかも知れませんが、「工場」全体で見ると面白いスポットかと思います。おっしゃる通り、ビール工場も無くなり、鋳物工場も無くなり、すっかり昔の川口の姿が消えて行く中で、この建物の存在は貴重になっていくのかと思います。

出店と言っても、フリーマーケットの出店ですから小さなブースを検討しているくらいで大したことはありません。ただ、中身は段ボールコンポストなので、こちらのコンセプトにもマッチしたものになるのかと思います。

こう暑い日が続くと外出・取材も命がけになりますから、無理をせずに材料集めをしていくしかありませんね。私も過去のストックを消化する良い機会だと思っています(笑)

Re: お洒落な川口

BUSYBEE-GAEI さん!こんにちは!

ちょっとびっくりでしょう?周りは工場や倉庫などが並んでいる一画なんですよ。もちろんここも「工場」なんですけどねっ(^▽^;)

キューポラという鋳物工場の煙突は川口でもごくわずかしか残っていないのです。まぁ、わざわざそれを見に来る人もあまりいないでしょうが。川口近くにおいでの際はここも候補に入れてくださいね。

Kombuchaは、初めて飲みましたが、微発泡の飲むお酢という感じかなぁ。暑いときはとてもさわやかでのど越しもいいのでおススメですよ。でもチトお値段は高いかなぁ(*^^*)

おはようございます笑。変な時間に目が覚めました(^o^;)

う〜む、なかなか素敵な洋館ですね!
完全な石造洋館なんですか。木造構造材に石の壁かと思いきや、石が構造材なんですね。関東大震災後にしては大胆?な建築に思えました。そしてやはり関東は大谷石が活躍ですねぇ😀

赤紫蘇茶に昆布茶、これはお洒落で美しい
(;^ω^)

大泉工場は気になっています
川口の本当の魅力は古き良き川口が残っているところだと思います
駅前はかつてのビール工場もなくなって、鋳物工場も減っているようですね
出店を検討するなんて行動的だなあと思います
どんなお店になるか楽しみですね
ちょっと暑くて外での取材が減っています

お洒落な川口

川口にこんな素敵なところがあったとは!!
やるじゃん、川口( ´艸`)。
キューポラの街という印象しかなくて、
(そもそもキューポラを分かっていません)
降り立って散策する機会はありませんでした。
メモメモ、いつか行かなくちゃ(@^^)/~~~。
KOMBUCHAはダイエットに興味ある女子
には魅力的。味がどんなものか買った試しが
ありません。興味津々(*^-^*)。

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torikera

Author:torikera
季節の野草や身近な自然の写真のご紹介、トレイルランやポタリング、マウンテンバイクの記事、掘り出しモンCDアルバムなど音楽の話題、美味しい日本酒や蕎麦について、最近は庚申塔・石仏・富士塚・力石など石や塚などにも興味津々!とりとめのない記事ばかりですがよろしくお願いします。

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