I-COM 2mオールモード機 IC-275の修理 シーズン4 -その1ー

こんばんは、Tomです。今日は朝の最低気温が1℃、一日中天気が良く、最高気温が11℃でした。明日は曇りのち晴れで少し寒くなるようです。それにしても、最近の寒さで、蔵王はすっかり雪の帽子をかぶりました。奇麗ですね。

さて、今日の話は、新潟の佐渡島の方からの修理依頼で、I-COMの2mオールモード機IC-275の修理です。今回はその1で動作確認とバラシとなります。

1.依頼されたIC-275
これが今回修理依頼された、IC-275です。
故障の症状は、無線機で交信をしていると、電波は出ているけど、そこに音声の変調が乗らなくなるというものらしいです。

このIC-275は以前も何機種か修理したことがあります。以前の記事は下記のURLで検索してみてください。

tomtom1ono.hatenablog.com

2.動作確認
しかし、無線機の修理は久しぶりですね。
それでは、動作を確認します。

1)電源の確認
まずは電源の確認を行います。
無線機の為にテーブルには12Vの安定化電源の口があります。

修理用の専用ケーブルを差し、無線機に電源を供給します。

電源ON

大丈夫ですね。

2)出力の確認
続いて、無線機にダミーロードとSWR計を接続し、出力のパワーと変調の確認を行います。

① FM変調出力
まずは、FM変調から確認します。

出力は少し少ないですが、別の無線機で確認すると変調はきっちり乗っています。

マイクケーブルを動かしても不具合は出ません。

② SSB変調出力の確認
続いてSSB変調の出力の確認です。

SSBの変調は、マイクの音声の大きさに比例して、出力が増幅されます。

こちらもきちんと変調が乗っています。

依頼者にお伝えしたら、時々変調が乗らなくなる時があるそうですので、時間をおいて何度か確認することにしました。

その後何時間か開けて、動作を確認しましたが、動作は問題ありませんでした。

2.次の日の動作確認
次の日の朝、動作を確認してみると、キャリアは出ますが、音声の変調が乗らないという症状が再現しました。

別の無線機で確認すると、キャリアは受診しますが、変調を受信できません。
やっと故障が再現しました。


マイクケーブルのコネクタの根元の確認、そして、コネクタの接触不良を解消してみましたが、症状が取れません。これは無線機内部の問題ですね。


3.バラシ
故障の症状から故障は無線機の中であることが分かりましたので、バラシを行います。

1)TOPカバー、ボトムカバーのバラシ

2)コントロールユニットのバラシ
続いてコントロールユニットのバラシです。


3)フロントパネルのバラシ

4)マイクコネクタユニットのバラシ
マイクコネクタユニットをばらします。

やっとマイクコネクタユニットが出てきました。
次回は、マイクコネクタ周辺の確認と修理を行います。
お楽しみに!