昔とは違う、金融ローンと化した奨学金が若者の学びと成長を阻害する。(3月31日集会まとめ)
- Satoko_Tokutake
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さて、今日はこちら のシンポジウム「真に学びと成長を考える奨学金を目指して~我が国の学費と奨学金を考える」(奨学金問題対策全国会議設立集会)、四ッ谷のプラザエフにて。
2013-03-31 12:59:20【代表予定の伊東達也弁護士挨拶】公立高校は2010年から授業料は無償化、しかしそれ以外は自己負担あるいは奨学金。高校生から借金を負う。大学も二人に一人は奨学金。日本学生支援機構の奨学金は全て貸与制。1/4は無利子だが、3/4は利子がつく。(続
2013-03-31 13:02:49【伊東弁護士】授業料を払うのは当たり前? 奨学金は当たり前か? 子どもが教育を受ける費用は自分が払うのが当たり前か。保護者への調査では、高所得者が高い教育を受けることを容認する保護者が多い。そのようなことをなくさなければならない。(終)
2013-03-31 13:04:25【基調講演】大内裕和氏「教育における格差と貧困ー奨学金問題から考える」。基本的なことをお話しする。自分が奨学金問題に関心を持ったのは2年半前、各地で講演する際に子ども・教員・保護者の声を聞くことを心がけている。そのときに奨学金の話を聞いた。(続)
2013-03-31 13:06:18【基調講演】50代の教師に今の教師はどうかと聞いたら、今の若い教師は貧しいとの回答。非正規ではなく、正規職員の教員が奨学金返済を抱えているとのこと。以前は一定期間教師をすれば償還免除だったが今はそうではない。何か異変が起こっていると気づいた。(続)
2013-03-31 13:07:49【基調講演】その後、講義でこのことを取り上げたら学生が非常に熱心。月8万、12万円を借りている+1種含めて17万円の学生もいる。その後2回の講義で奨学金を取り上げ、講義ではなく学生とディスカッションになり。愛媛大学奨学金を考える会が発足した。その後、自分は中京大学に移った。(続)
2013-03-31 13:10:11【基調講演】愛知は愛媛より豊かと思っていたが、奨学金の説明会に学生が長蛇の列で驚いた。文化祭より奨学金説明会の方が学生が集まっている。学部別に説明会を行う大学も。あれを見れば、親が子どもの大学授業料を賄えないことはわかるはず。(続)
2013-03-31 13:12:34【基調講演】奨学金制度がどうなっているか。奨学金制度は昔と別の制度になった。日本学生支援機構に。無利子(第1種)と有利子(第2種)の2種類。第2種は第1種より緩やかな基準で選考、年3%上限。2011年度は第1種は5~6万、第2種は3万~12万、大学院で15万、法科大学院は22万迄
2013-03-31 13:15:23【基調講演】有利子奨学金は1984年に創設。付帯決議では「財政が好転したら廃止も検討する」となっている。しかし、大学のが宇費を引き上げ、1999年に遊離し奨学金制度、有利子枠を拡大していった。2008年で有利子:無利子比率は74:26。(続)
2013-03-31 13:17:29【基調講演】奨学金の出資者は民間金融機関。奨学金が金融化した。今の大学生は有利子奨学金が多い。教職員になることで免除するという制度も1998年に廃止、研究職免除も2004年に廃止された。(続)
2013-03-31 13:19:13【基調講演】奨学金の返済が困難になっている。第1種は月15000円に収まるようになっており、大学卒業後に14年かけて37歳で完済。第2種は月10万円借りたとして貸与総額480万、利率3%で645万。月26000円払って43歳で完済。結婚や子育てに大きな影響。(続)
2013-03-31 13:21:58【基調講演】奨学金は返せないの問題だが返済できても問題。結婚や出産を控えることになりかねない。延滞すると年10%の延滞金、返済してもまず延滞金に充てられ元本が減らない。ホットラインでは60歳になっても奨学金を返済できないという相談も。延滞金収入は数十億に達する。(続)
2013-03-31 13:23:50【基調講演】延滞金収入は経常利益にもならない。銀行や債権回収会社に行ってしまう。日本学生支援機構では「あなたの奨学金返済が次の学生の原資になる」というが、嘘だ。それなら国公立に行けばいいのではという人がいる。しかし、国公立も学費が上がっている。(続)
2013-03-31 13:26:11【基調講演】1969年(今61歳)は初年度1万6000円(入学金4000円、授業料1万2000円)。だから、当時の親は「私学は無理だが国立なら行かせてやれる」といっていた。2010年は初年度81万7800円。非常に学費が高い。専門学校も高い。18歳以上の教育費が高い。違憲。(続)
2013-03-31 13:29:32【基調講演】家計年収も増えていったのでは? しかし、いかなる状況があっても大学の授業料は無償と考えているが、家計を見てみる。1990年代までは家計もあがってなんとか賄える状態だった。しかし、そこから下がっている。1998年→2009年で平均値は544万→438万。(続)
2013-03-31 13:31:29【基調講演】若年層ではさらに下がっている。そこで奨学金利用率も上昇。1998年23.9%から2010年には5割を突破。大学院では6割前後。オイルショック以降貧困が深刻化した。1985年のプラザ合意で異本経済が空洞化して賃金が下がった。(続)
2013-03-31 13:34:15【基調講演】1995年日本経団連「新時代の『日本的経営』」が若年層の労働環境を悪化させた。非正規雇用の増加。若者の半数近くが非正規雇用。就学援助の対象者も10年で倍増、子どもの貧困率は15%。どの教室にも貧困層の子どもがいる状況になった。(続)
2013-03-31 13:35:51【基調講演】お金がないなら大学に行かなければいい、という意見も。←今の高卒の就職状況を知らない。1992年には高卒求人数は167万→2010年19万8000件(87%ダウン)。景気の問題ではなく高卒募集自体がなくなっている。(続)
2013-03-31 13:37:37【基調講演】高卒就職が激減したことにより、希望して大学に行くのではなく、就職できないから大学へ行くことになっている。親の経済力によって大学に進学できない子どもは、非正規・無業になる可能性が高い、貧困の世代連鎖が生まれる。(続)
2013-03-31 13:39:16【基調講演】バブル崩壊土、失業率もアップ。奨学金が返せなくなる。2011年度の滞納額は4700億円、1万人がブラックリストにのる。9ヶ月滞納で裁判所に支払督促。申立件数は7年で50倍に。(続)
2013-03-31 13:41:21【基調講演】法科大学院の学生が減っている。まず大学の段階で奨学金、法科大学院でも奨学金、司法修習でも給費制が廃止されて貸与制。収集が終わったら1000万円以上の借金を抱えることになる。
2013-03-31 13:42:25大阪のJR柏原駅前で司法書士やってます。消費者問題、生活保護、貧困問題など、いろいろ走り回ってます♪ 年齢不詳。合唱大好き、音楽(室内楽?ジャズ系?)大好き。ほんのり系時代小説、ライトノベル愛読者。真面目なこともつぶやきますが、おなじくらい馬鹿なことも呟きます。