都道府県別養殖ブリ漁獲量

農林水産省の海面漁業生産統計調査から養殖ブリの漁獲量ランキング。ここでは天然ブリを含まない養殖ブリの漁獲量を比較している。各都道府県の区分けは漁業経営体の所在地に基づいている。つまり東京都の漁業経営体が大阪の港で水揚げした場合、東京都の漁獲量にカウントされることになる。なお、千葉県、大阪府、兵庫県、香川県、高知県の漁獲量は公表されていないため便宜上0としている。非公表となっているのは、これらの県は漁業経営体が少なく、県全体のデータを公表すると漁業経営体の漁獲量が判明するおそれがあるためだ。

ブリの養殖量は158,300トンで、天然ブリ漁獲量の118,556トンの1.3倍。漁業就業人口1人あたりでは0.81トンとなっている。1人あたり漁獲量が最も多いのは鹿児島県で7.79トン。以下、大分県、愛媛県、宮崎県、香川県と続いている。

総量ベースの1位も鹿児島県で58,600トンと全国漁獲量の37%を占めている。2位は愛媛県で27,200トン。以下、大分県、長崎県、宮崎県と続いている。

天然ブリ漁獲量が日本海側で高かったのに対して、養殖ブリの漁獲量は南九州と四国の瀬戸内側で高い。

鹿児島県ホームページ「ブリ養殖」

　鹿児島県は,内湾が多いこと,ブリの稚魚モジャコが獲れることから,昭和33年に試験養殖がはじまり,その後県内各地へ広がりました。

　本県のブリ生産量は,4年連続日本一。全国シェアの26%を占めます。また,漁協単独では東町漁業協同組合が,日本一の生産量を誇っています。

　ブリ養殖は,まず稚魚の確保からはじまります。3〜4月に海面を漂う海藻にくっついている数グラム程度のブリの稚魚(モジャコ)を獲って,生け簀で養殖します。2年目の冬には,5キロほどになり,活魚や鮮魚で関東・関西に出荷しますが,最近はフィレー(3枚卸)加工してから出荷する形態が増えてきました。また,国内だけでなく,アメリカをはじめ,海外へも輸出されています。

相関ランキングでは焼酎消費量や豚飼育頭数など鹿児島がダントツの1位となっているランキングと正の相関が高い。