童貞見聞録

アラサー超えてアラフォーのセクシャルマイノリティ童貞野郎が心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつけるブログ

2024年12月8日

昨日は、幸運にもチケットを持っていたためにこのコンサートに行ってきた。

montreuxjazzfestival.jp

かなり前に、SEATBELTS関係のクラウドファンディングか何かに協力していたおかげで、優先的にチケットを取ることができた。
ジャズフェスには行ったことがなかったけれど、カウボーイビバップをこよなく愛する者として、やはりSEATBELTSの演奏は生で聴きたい。
菅野さんが一緒に出るとなれば、尚更である。
というわけで、わざわざ横浜まで行って、目撃してきた。

楽しげに現れて徐に観客を乗せ始める菅野よう子。
恥ずかしながら本物を生で見るのは初めてで、それだけでもう感動してしまった。
始まったと同時にSEATBELTSの音に包まれて、その場で鳴っていることの幸せをずっと噛み締めていた。
軽快なカウボーイビバップのナンバーを聴きながら、懐かしくアニメ映像を脳内再生していたところ、照明が暗転。
一転して拳の効いた泣かせるセクションに突入。
ジャズフェスと言っても結構幅広くやるのかなと思っていたところに、不意打ちで聞き覚えのあるピアノのイントロが流れた。


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膝から崩れ落ちなかった自分を褒めたい。
Ilaria Grazianoその人が歌ってくれていた。
攻殻機動隊の曲をやってくれるなんて聞いてない!
もはやジャズでもSEATBELTSでもないではないか。
会場からも悲鳴が上がっていて、同志も少なくなかったはずだ。
何せこの曲は攻殻機動隊関係の曲の中でも1、2を争うお気に入りで、院生やポスドクの頃は延々とリピートしながら夜中に書類仕事をしていたことも何度もあった。
それが目の前で、菅野さんがピアノを弾く中で歌い上げられている。
泣かずにはいられなかった。
i do以外にも、亡きOrigaさんの歌とコラボしたinner universeも感動的で、ジャズフェスのはずがアニメオタクたちが大満足して袖を濡らす、そんなセットリストになっていた。

そしてもう一つ、個人的にはとても驚くべきことがあった。

大変失礼なことなのだが、実は今回のフェスについて、YOKO KANNO SEATBELTS以外の情報を全く入れずに臨んでいたため、他の参加アーティストについては当日現場で初めて知ることとなった。
そうしたら、トリのアーティストに見知った名前が。
Shing02....
見間違いかと思った。

実は、ここ1ヶ月くらい、NHKのとある番組をきっかけにNujabesばかりを聴いていた僕。
ライフワークともなっていたLuv(sic)も当然聴いていて、彼の抒情的なトラックにラップを乗せていたのが、まさにShing02だった。
一緒に観に行った友人にも話して、是非とも最後まで観たいと言って残っていたところ、まさか彼が6部作あるLuv(sic)を全てやってくれるなんて。
大好きなpt.3を生ラップで聴けたこと。
本当に幸せだった。
と同時に、これは運命だと思った。
多分僕は、これから先もNujabesを聴き続けると思う。
もう彼はこの世にいないけれど。


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