漫画・島耕作「辺野古で日当」部分を削除 電子版を修正し配信再開 編集部、作者と連名で「沖縄の方々」へ謝罪 


漫画・島耕作「辺野古で日当」部分を削除 電子版を修正し配信再開 編集部、作者と連名で「沖縄の方々」へ謝罪  講談社=東京都文京区
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 漫画「社外取締役 島耕作」に、名護市辺野古の新基地建設で抗議参加者が日当をもらっているなど根拠のない話が描かれた問題で、漫画を掲載した講談社のモーニング編集部は15日、電子版を修正し、配信を再開したと公式ホームページで発表した。

 「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ。私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」という登場人物のセリフがあった問題部分を削除し、描き直している。今後刊行予定の単行本にも修正版を収録するという。

 また、編集部は作者の弘兼憲史氏と連名で発表した15日付のコメントのなかで、「改めて、沖縄の方々をはじめ、当該原稿によりご心痛を与えた皆様にお詫(わ)び申し上げます」と沖縄への謝罪を明記した。編集部が10月21日に発表したコメントでは、「読者の皆さまにお詫びする」となっていたが、「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」などが「当事者への謝罪になっていない」と編集部に指摘していた。

 市民有志の川名真理さんは「当事者である沖縄の人たちに対する謝罪が入ったのは良かった。今後、ホームページだけでなく、モーニングの本誌や公式SNSでも同じ内容を伝えてほしい」と話している。