ヤミと帽子と本の旅人 第12話 「ガルガンチュア」
今回は第11話のラストから引き続く形で宇宙庭園の世界の物語が描かれます。
初美がようやく姿を現してくれたわけですが、葉月やリリスやガルガンチュアは
探し求めていた人物と念願の再会が出来たので感激といったところですね。
さっそく「初美は自分のものだ」と主張し合って争奪戦になりそうな感じでしたし(苦笑)
いよいよこの物語の最重要人物の登場によって、どのような結末へと向かうのか
とても楽しみでした。
初美はリリスの大きな帽子を受け取って図書館の管理人に復帰していました。
つまり彼女は初美でもジルでもなく、元のイブに戻る決意をしたようでした。
リリスが元の図書館の世界に戻ったとなると、もちろん葉月やガルガンチュアが
ショックを受けるというのも仕方ないかもしれません。
今まで彼女に戻ってきてほしくて追い続けてきたわけですし・・・・・・。
リリスは錬金術の世界のガルガンチュアとリツコの関係を修復してあげていました。
自分が本の旅人として訪れたのが原因でその世界に住む人々を狂わせたので、
その償いの意味を込めて修復に乗り出している感じがします。
これはガルガンチュア本人にとってもリツコに辛い思いをさせたわけですから、
彼も心の中に償いたいという考えがあったのかもしれませんね。
彼やリツコも救われるような形になって良かったと思います。
「おいで。今日からここが2人の世界だ。一緒に暮らすんだよ。ここでずっと・・・・・・。」
ガルガンチュアはリツコと一緒に自分の創造した世界で暮らすことになります。
リツコはガルガンチュアに惹かれていたのでこれで本当に幸せになれそうかな。
この物語ではガルガンチュアに振り回される事が多かったので、視聴者的にも
彼が身を固めくてくたおかげで葉月の方に集中できそうな感じがしますね。
次に初美は葉月との関係についても正していこうとしていました。
もちろん葉月はもう二度と彼女と離れたくないから手を引っ張って家に戻ろうとします。
やっぱり葉月と初美の描写になると百合色が強く出てくる印象があります♪(*´ω`*)
ガルガンチュアの話を削ってでも葉月と初美だけを中心に描いた方が良かったかも。
まだその方が時系列がゴチャゴチャにならずに物語も理解しやすいと思うし・・・・・・。
「私はもう初美じゃないの。私の名はイブ。今まで色んな人生を歩んできたけれど、
そろそろ本当の自分に戻る時が来たの。」
「嫌だ!そんなの信じない!初美は初美なんだぁー!!」
初美は葉月とお別れを伝えていました。
元々イブが初美として現代の世界を訪れたわけですので、この別れは仕方ないかな。
ただそれでも葉月としては姉として一緒に暮らしたい気持ちでいっぱいなのでしょう。
初美を連れていこうとする葉月とそれを強く拒否する初美が真に迫ってて見応えがある。
「私も帰りたい。あなたと一緒に。でもそれは叶わない夢なのよ。分かって。」
「だったらいっそ初美を殺して僕も死ぬ!」
「分かったわ。葉月ちゃんの好きにするといい。」
葉月が初美の首を締めて殺そうとしていたのでハラハラしてしまいますわ!(汗)
まさかここまでやるとは思わなかったです・・・・・・。
でも葉月は自分の体を慰めたりして病的に初美を追い求めるところがあったので、
初美を手に入れられなければ過激な事に走りやすいのかもしれませんね!
「初美がいないと嫌なんだ。初美!初美!初美ぃー!戻ってきてよ!お願いだ!!」
「ねぇ葉月ちゃん。生きていればまた会えるって信じましょ。私とまたどんなに
離れてしまったとしても心はいつも1つ。お互いの声はどこにいても聞こえるわ。
好きよ。どこにいてもあなたの事は忘れない。」
初美としては葉月がここまで自分の事を愛してくれたので嬉しい気持ちでしょうね。
ただここはあえて図書館の管理人という役職に戻るために別れようとしていました。
葉月の頬へのキスは餞別のキスといったところでしょうか。
現代の世界では初美は全く喋る事が出来なかったから、このように2人が会話するのを
見るのは初めてということもあって新鮮な感じがします。
さすがに物語のメインヒロイン2人によるやり取りでしたから見応えがありました!
最後に初美は妹のリリスを迎えに来てあげていました。
これからはあの図書館で2人仲良く過ごしていくのかもしれませんね。
まだ他にも玉藻の前やマウやアーヤが何者なのか謎に包まれていますけど、
もう今となっては本の中の人物というだけでそんなに重要ではないのかも?(^ω^)
そんなこんなで物語の結末が近づいてきた雰囲気で最終回に続きます。
今回はメインヒロインの葉月と初美(イブ)がハッピーエンドにならなさそうな展開を
迎えていたのが意外だったような気がします。
やはり住む世界が違うと一緒にはいられないのかもしれませんね。
あと初美が葉月の子供になって戻ってくると言っていたのがどういう意味なのかも
気になります。自分の分身のように葉月の子供となって再会するつもりなのかな?