ヤミと帽子と本の旅人 第10話 「レイラ」
前回からの続きでリリスがガルガンチュアに本の世界を与えたところから始まります。
彼はさっそく居城を構えて、あとはお妃となるイブを迎えようとするのでした。
そこでリリスや3人の部下達にイブ探しを行わせようとしているのですけど、変な装置や
あのイブの似顔絵イラストでは探し出せるものも探し出せないような気もしますね(笑)
とりあえず、リリスはもう彼と付き合ってられないということで新たな世界へ旅立ちます。
つまり彼女の時系列的には第3話での葉月と出会うエピソードに繋がっていきます。
残されたガルガンチュアはリリスの力を借りずにイブ探しをしなくてはなりません。
そんな時に彼のお城に異世界から狐耳と尻尾のある女性が現れました。
彼女の名前は玉藻の前。お酒を飲むのが大好きな女性です。
彼女は宇宙庭園の世界に住んでいて、たまたま偶然ガルガンチュアのお城の世界と
繋がったためにこうして遭遇してしまったようです。
本当に宇宙空間に和風のお屋敷が浮かんだような世界なので奇妙な光景ですね。
さらにガルガンチュアはマリエル姫にそっくりなマウという女性が現れたので驚きます。
もしマリエル姫本人ならなぜ玉藻の前の召使いをやっているのかが不思議ですもんね。
彼女もまた初美と藤姫のように他人の空似であれば特に問題ではないですけど・・・。
まるで竹取物語の世界の時と視聴者に同じ謎掛けをするような形になっています。
きっとこういうのも時系列をバラバラにして描く要因の1つなのでしょう。
宇宙庭園のエピソードはここで一旦中断して次回に描かれる事になります。
Bパートは移民宇宙船の世界に舞台を移して描かれています。
女の子達がシャワーを浴びているシーンから始まっています。
移民宇宙船と呼ぶからにはどこかの星に移民をしようとしているものと思われます。
あとこの宇宙船のコンピュータが彼女達の生活のサポートをしているというのが
奇妙な感じもしました。
今回はSFの世界になっているので今までとガラリと印象が違って見えます。
この世界に登場するヒロインはレイラ・マーズという女の子です。
お母さんに学校での出来事を話したりしていたので、ごく普通の女の子です。
でも、お母さんの方はずっとベットから動く気配がなかったので、第一印象では
病気療養中なのかなぁ?って思うところでしたけどね。
でもまぁ喋っている声は元気そうでしたのでそんなに心配はなさそうな感じでした。
ただ室内の暗い描写に明るい会話というミスマッチさが違和感を覚えるところでしょうか。
おそらく勘の鋭い方ならこのお母さんの状態に気づかれた人もいると思います。
レイラはラムロという少年と一緒に不審な侵入者を確かめに行こうとしていました。
もちろんその不審な侵入者というのは葉月とリリスとケンちゃんの御一行です。
レイラ達からすれば葉月達が宇宙を航行している船にどうやって忍び込んだのか
不思議に思うのも無理はありません。
もしあのまま空気が無くなっていればヤバかったんじゃないでしょうか?(苦笑)
あと葉月はベッドが1つしかない時にリリスと寝る危険を察知してたので鋭い(^ω^)
今回の冒頭シーンを見ていると、リリスがいつの間にか葉月と一緒に行動していると
思われるかもしれませんが、この宇宙船のエピソードは第5話の原始創世の世界とか、
第2話の夜行列車の世界のエピソードの後の時系列になっています。
つまりこの第10話の冒頭とBパートでは、リリスが葉月と出会う以前から一気に時間を
飛ばして描かれていることになります。
葉月とリリスは船のコンピュータからこの船の事について説明を受けていました。
特に気になるのは子供達の親が全て動かなくなったという話・・・・・・。
レイラが普通にお母さんと喋っていたのでそんな事はないだろうと思うものですけど、
確かにベッドから動いていなかったという意味では合っているからいいのかもね。
いったいレイラ達の親に何が起こったのかが気になるところでした。
とにかくこの宇宙船は移民船というよりも難破船のような印象がありますわ。
最後に葉月とリリスがレイラと彼女のお母さんのいる部屋を訪れます。
するとレイラが普通に会話していたお母さんが変わり果てた姿になっていました(汗)
レイラはお母さんが亡くなっていることに全く気づかずに過ごしていますわ。
いや、気づかないというか、死というものを知らないといった表現が合っているかも。
とにかく今までコンピュータがお母さんに成りすまして会話をしていたみたいです。
レイラのお母さんがなぜこんな状態になったのかが気になりますね。
ますますこの宇宙移民船の謎が深まったところで次回に続きます。
今回はAパートの宇宙庭園の世界とBパートの宇宙移民船の世界というふうに
2つの世界の物語の導入部分を描いたお話でした。
どちらのエピソードも途中で次回の第11話に続いていますので、視聴者としては
平行して頭に入れておく必要があります。