ヤミと帽子と本の旅人 第01話 「葉月」 - アニメとゲームと恋の楽園
2016/01/02

ヤミと帽子と本の旅人 第01話 「葉月」

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(C)ORBIT/ヤミ・ヤーマ図書管理組合

行方不明の姉を探すために様々な本の世界を旅する女の子の物語。

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今回から「ヤミと帽子と本の旅人」という美少女ゲーム原作アニメの感想を書きます。
作品タイトルから独特な印象を与えてくれるので今でも強く記憶に残っている作品です。
この作品は一見すると各エピソードごとにメインヒロインが登場するオムニバス形式の
アニメだと思われますが、全体的には時間軸をシャッフルさせて描かれていますので
ストーリーを把握するのが難しい上級者向けのアニメとなっています(苦笑)
まぁ同じスタッフによって作られた「桃華月憚」よりはまだ理解しやすいんですけどね(^ω^)


OP曲は、嘉陽愛子さんが歌う「瞳の中の迷宮」です。
第1話から第7話まではアニメオリジナルバージョンの曲が使用されて、第8話からは
嘉陽愛子さんのデビューCD発売に合わせてシングルCDバージョンが流されます。
この曲も美少女ゲーム原作アニメの曲としては人気のある曲だと思います。

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物語の主人公は東葉月という長いストレートの髪が特徴の美しい女の子です。
凛々しい雰囲気も相まって学校の女子生徒から告白されるほどモテモテみたいです。
しかしながら彼女自身は姉の初美しか本気で愛していないのが興味深い♪
姉のベッドに夜這いをかけるほどだからガチと思っていいでしょう。
冒頭から百合っぽい雰囲気で描かれているのでそういうのに興味のある人は満足かもw
あとOP映像のように画面を軽く揺れ動かすように描写している点も印象に残ります。
軽くピントをズラしたりする演出とかも作品の雰囲気を神秘的にしている感じでした。

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初美の体が突然光りだして忽然と何処かに消えていなくなっていました。
当然、葉月は愛する姉が突然目の前からいなくなったのでショックで放心状態・・・・・・。
ただ初美が葉月に別れを予感させる挨拶をしていた事と関係している感じだから、
もしこれが初美自身が引き起こした現象だとすればまだ安心はできそうかな。
とにかく、これがこのパラレルワールドを旅する物語の発端となっていました。

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初美が消えた後に関西弁を喋る奇妙な黄色いインコが飛び込んで来ていました。
そのインコの名前はケンちゃん
初美の事を「イブの嬢さん」と呼んでいたり、初美がこの世界から何処か別の世界に
行ったような事を説明していたのが重要なポイントといったところでしょうか。
ケンちゃんが初美の行方を探しているということで葉月も同行する事になりました。
葉月って口数が少なくて大人しい雰囲気に見えるけど、性格は結構気が強いと思う。
そうじゃなきゃ貰ったプレゼントをそのままゴミ箱に捨てる冷たい性格は考えられない(^ω^;)

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Bパートでは舞台が移り変わって、海外風の夜行列車のシーンが描かれています。
パッと見ると、Aパートの現実世界から直接この夜行列車の世界へと移ったように
思えますが、実際には葉月はここに辿り着くまでにいくつかのパラレルワールドを
旅した後にやって来ていることになります。
最初に書きましたように、この物語は葉月が色んなパラレルワールドを移りながら
姉の初美を探していく事がメインテーマとなっているのですけど、このアニメでは
世界を旅する順番を時系列に関係なく描いているのが特徴となっています。

それゆえに今回のAパートからBパートのように舞台が突然変わったりすることも
しばしば見られるので注意が必要だったりします(苦笑)

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夜行列車の乗客の中には一癖も二癖もありそうな人物が乗り込んでいましたが、
その中でもこの皇蓉子は麗しさが漂っているような神秘的な印象がありました。
ちなみに名前が女性名になっているので男装の麗人というわけです。
雰囲気的には葉月と似ている感じもするかな。
そんな彼女は暗号解読のコード表を運ぶ諜報員をサポートするように命じられて
この夜行列車に乗り込んでいました。

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ここでリリスという大きな帽子とマントを纏った女の子が姿を見せていました。
彼女がケンちゃんを使って初美を探している張本人ということになります。
初美の事をイブと呼んでいたのでどういう関係なのか気になるところでした。
主人公は葉月となっていますけど、この「ヤミと帽子と本の旅人」と聞けば
真っ先に思い浮かぶのがこのリリスだと思います。
彼女もこの物語に深く関わる重要人物です。

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ナンブという諜報員の男がこの列車内部に爆弾を仕掛けようとしていたわけですが、
運悪く軍人たちに察知されてピンチを迎えていました。
普通に考えると爆弾を仕掛けるナンブが悪者なんですけど、このやり取りを見ていると
軍人達の方が態度が横柄で悪者のように見えますわ。
あとサイガというイケメン風なオジサンがナンブを助けてあげていましたけど、彼もまた
諜報員ということで重要な暗号解読のコード表を運んでいる人物でした。
とにかくこの夜行列車には色々な思惑を持ったキャラが乗り込んでいますね。

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最後に蓉子の部屋にあのバルタニエフという軍人が入り込んで尋問していました。
この軍人は人を信じないというか、まず人を疑ってから尋問する性格のようです。
ただ、匂いだけでテロリストとか女性だと気づくところは鋭いと思う。
とにかく蓉子がお仕事をする前に別件の犯人の疑いをかけられそうで心配でした。
ここで次回に続きます。

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ED曲は、リリスの声担当の小林沙苗さんが歌う「永遠の祈りを捧げて」です。
ラスト部分の演奏に重ねる形で次回予告をするのが珍しいと思います。

この第1話を見ただけでもキャラのデザインと作画レベルの高さが印象に残りました。
ストーリーの方は突然夜行列車に舞台が移って戸惑いますけど、とりあえず葉月が
初美を探すために様々な世界を旅をしている事さえ把握しておけば大丈夫です。
あとはその場その場のノリを楽しむというのがこの作品の醍醐味でしょうか(^ω^)

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