魔法のスター マジカルエミ 第26話 「枯葉のシャワー」 - アニメとゲームと恋の楽園
2013/12/30

魔法のスター マジカルエミ 第26話 「枯葉のシャワー」

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(C)ぴえろ

ボクシングの恐怖で荒んでしまった将の心を解き放つ女性が現れます。

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今年最後のアニメの感想をお届けします。
私がマジカルエミの中でも最も印象に残っているエピソードで1年を締めくくります。

が銀杏の葉が舞い落ちる中でボクシングをやっているシーンから始まります。
いかにも幻想的な光景ですのですぐに夢を見ているのが分かる感じでした。
ただ彼が鬼気迫る表情でボクシングをやっていたのが気になるところかな。
そういうわけで今回は将がメインのお話となっています。

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将がジョギングをしている時にミステリアスな雰囲気の綺麗な女性と遭遇します。
この時は軽く会釈を交わすだけでしたが、将の表情を見ている限りでは彼女に
少し惹かれているといった感じでしょうね。将の好みの女性なのかも?(^ω^)
そうなると、エミから彼女へと心変わりしそうで心配でもあります。
とにかく今回は将とこの女性との触れ合いがとても印象的に描かれていました。

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将が終了のゴングが鳴ってもスパーリングの相手を殴り続けていました!(汗)
まるで何かに追い立てられている苦しさから必死にもがいているかのようです。
普段の将とはまるで別人になっていて怖い感じもします(´・ω・`)
こんな彼の姿を見ると舞が心配そうに見つめるのも無理はありません。
舞はただでさえボクシングに良い印象をもっていないわけですし・・・。

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将はクラブ活動以外の時でもずっとボクシングの事ばかり考えていました。
だんだん試合の日が近づいているのもあって気が高ぶっているのでしょうね。
とはいっても、舞が持ってきてくれたケーキを殴り飛ばしたらダメだなぁ(苦笑)
エミが歌っている時でさえも見向きもせずにシャドーボクシングをしてるし、
もう彼の頭はボクシングの事だけでいっぱいになっている状態ですね。
しかし、あの銀杏の木に佇む女性の事を思い浮かべた時には、ほんの少しだけ
落ち着きを取り戻していたようにも見えました。
この段階ではエミよりもあの女性に心が惹かれていたのは確かだったかも?

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寝付けない将は夜になってもジョギングしに出かけていました。
そこで再び銀杏の木がある公園であの女性と出会います。
どうやらその女性は将の練習の様子をずっと以前から眺めていたようです。
これは女性の方も将に気があるようなものと考えられますよね!?
あと彼女は将がボクシングを楽しんでやっていないと指摘してあげた事で
精神的に追い込んでいた将の心を解き放ってあげていたように思えます。
おそらく同じ指摘をボクシング嫌いの舞やエミでやってあげたとしても、
将の心は落ち着くどころか逆効果になる可能性があったと思いますから、
そういう意味でも彼女との出会いは良かったのではないでしょうか。


「今度の日曜日、試合をやるんです。よかったら見に来てください。」
「間に合えば行けると思います。」
「約束・・・(あ!?)・・・ですよ?」
「・・・分かりました。」
それに将の方から見ず知らずの女性を試合の観戦に誘うのは珍しいですよね。
こういうお誘いは舞やエミに対してはやらないと思うので、将の中では
彼女の事が特別な存在になりかけていたように感じました。
とりあえず、彼女の姿が忽然と消えていた事から普通の人間でない事が
何となく分かってくるシーンだったかな。

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「あの人は来れなかったのかな・・・?」
そして将の試合当日がやってきました。対戦相手は第9話で登場していた真田さん。
将はあの女性が観客席にいないので少々残念そうでした・・・。
それでも、よそ見して戦っていたらパンチを貰って危ないです(汗)
いきなりダウンしちゃってたし・・・(^ω^;)
あと、最後まで木に残っていた葉が落ちてくる時に女性の姿が消えたのが
ポイントになっています。つまり彼女は銀杏の木の妖精なのでしょうね。

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「来てくれたんですね?」
「いいえ。お別れを言いに・・・」
「もう会えないんですか?」
「きっとまた来年の春に・・・」
将がダウンする途中にあの銀杏の女性が来ている事に気づきます。
本当は一瞬の間の出来事なのですけど、エミの歌と相まって穏やかな
時間の流れの中で2人が会話しているようにも見えました。
これは将が彼女ともっと会って話したいという気持ちが表れていると思う!
もうこの時点で将の思いが彼女へと向かっているのは確かかもしれない!

あと、エミが歌っている途中で将のピンチを感じるシーンがあるのですが、
あれはきっとそれだけじゃなく、将が他の女性と気持ちを触れ合っている事を
感じ取ってしまった事も含まれているように思います。
簡単に言えば、ちょっとした嫉妬心みたいなものなのですけどね。

それが舞が最後にで将に呟くセリフにも表れていたのではないでしょうか?(^ω^)

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「この木・・・嫌い。何となく・・・」
舞がパンツを将に見られて怒ってましたけど、あんな格好をしていたら
モロに見られちゃっても仕方ないような気もします(笑)
そろそろ思春期に差し掛かるのだから、そういうのも意識しておかないとね~。
あと、舞が銀杏の木を見て理由もなく嫌悪感を抱いていたのもポイントです。
おそらく将を横取りされそうな雰囲気を何となく察知しちゃったのでしょうね。
これは女の勘と言ってもいいでしょう(^ω^)
今回の舞は本筋に絡んでこない事で将との距離感を示していたように思います。
将来的に舞と将の関係がどうなるのか分かりませんけど、現状においては兄と
妹のような関係がこのまま続くような気がしました。


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将は残念ながら試合に負けてしまいましたけど、最初の頃の殺気染みた様子から
一変して爽やかな表情になっていたので良かったです。
あの女性との出会いによってボクシングの楽しさを思い出せたのでしょう。
これからは清々しい気持ちになってボクシングに打ち込めそうかな。

今回は頭で理解するよりも心に訴えかけてくるようなお話でした。
ストーリー自体は複雑な事もなく淡々とした展開だったのですが、それを
わびさびの様な美的表現で描いていたのがとても印象的です。
マジカルエミの真骨頂ともいえる演出が際立った回のように思います。
個人的にはこの作品の中でのベストエピソードでした。

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