2023年06月 : 改憲・戦争阻止！大行進実行委員会

７月１１～１２日にリトアニアで開催されるＮＡＴＯ首脳会議に、岸田が昨年に続いて出席しようとしています。５月のＧ７広島サミットで、ゼレンスキーを招いてＦ１６戦闘機供与を含めたウクライナ戦争の激化･拡大への全面支援を確認するとともに、｢広島ビジョン｣をもってＧ７の核保有を真っ向から正当化した岸田。ＮＡＴＯ首脳会議はより一層具体的な戦争会議であり、岸田はウクライナ戦争推進国として公然と登場しようとしています。絶対に許さない！広島市内でのサミット粉砕の大闘争に続き、新宿で怒りの反戦デモに立とう。

●ウクライナ戦争ただちにやめろ！

　ゼレンスキーが参加し｢戦闘機連合｣形成と大規模攻勢を確認する場となったＧ７広島サミットを転換点として、ウクライナ戦争が激しさを増しています。ゼレンスキーは大規模攻勢への突入を公然と宣言し、すでに東部･南部を中心に戦闘が激化しています。ロシア･プーチン政権も対抗的に、ベラルーシへの戦術核兵器を進め、世界戦争･核戦争の危機が高まっています。｢ウクライナ戦争をただちにやめろ！ＮＡＴＯもロシアも手を引け！｣を訴え、反戦闘争を巻き起そう。

　戦争の最大の元凶は、ＮＡＴＯ東方拡大と数年がかりの準備で戦争を引き起こしてきた米政権です。破産･崩壊を深める自らの世界支配の維持･再建をかけて、ウクライナを地獄の戦場にたたきこみながら、｢ロシアを抑えつけ、中国を打ち負かす｣(米国家安全保障戦略)戦争を徹底的に激化･拡大させているのです。

　Ｇ７･ＮＡＴＯ諸国は、主力戦車の大量供与に続き、ロシア領内を射程に入れた長射程ミサイル、攻撃型無人機、そしてついにＦ１６戦闘機供与にも踏み切り、戦争の全面的拡大の道を開こうとしています。さらに英国に続いて米国も、戦車に装填する劣化ウラン弾を供与しようとしています。

　サミットに続く７月のＮＡＴＯ首脳会議はより一層実戦的に、ウクライナ軍による大規模攻勢を具体的に推進していく戦争会議となります。この戦争推進国の一角に岸田が登場するのです。６月に行われているＮＡＴＯ諸国による史上最大の空軍訓練にも、自衛隊が参加しています。殺傷兵器の輸出への踏み込みも狙っています。日本において戦争推進の岸田を打倒する反戦闘争が重要です。

●戦争推進の岸田倒せ! 反戦デモに立とう！

　ＮＡＴＯ首脳会議への岸田の参加は同時に、対中国の包囲網＝戦争体制を構築していくものです。昨年の首脳会議で新たに採択した｢戦略概念｣は、中国(の｢深刻な懸念｣)に初めて言及し、各国はインド太平洋地域に次々と艦船や航空機を派遣して軍事展開を強めています。岸田は、ＮＡＴＯとの協力関係の格上げも通して、対中国の侵略戦争の主導的役割を担おうとしているのです。そのために、大軍拡と米軍･自衛隊の臨戦態勢化や南西諸島の軍事要塞化を推し進めるとともに、極悪の入管法改悪をはじめ、防衛産業強化法、原発全面推進のＧＸ法など軍事最優先の国家体制･戦時治安体制への転換を図る法案を強行的に押し通したのです。

　だが、この戦争国会に対して労働者人民の怒りがわき上がっています。入管法改悪に対しては、数千人の国会闘争が連日闘われ、｢入管体制解体｣の根底的闘いに発展しています。そして何よりも、Ｇ７広島サミットに対しては、８･６ヒロシマ大行動と改憲･戦争阻止！大行進の呼びかけのもと、厳戒警備と不当弾圧を打ち破って全学連を先頭にした実力デモが闘われました。いま、核兵器保有を真っ向から正当化した｢Ｇ７広島ビジョン｣への激しい怒りが噴き上がっています。改憲･戦争に突き進む岸田政権－戦争国会と労働者人民との非和解の激突が始まっているのです。戦争を止める唯一の力は私たち自身の闘いです。世界の労働者の反戦闘争と連帯し、岸田打倒の反戦デモに立とう。