口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

自分で決める卒業。

 

最近、いちばんびっくりしたのがこれ。

www.color-hiyoko.com


ブログ仲間のカラーひよこ (id:color-hiyoko)さんがブログを畳まれてしもうた。本人からブログを整理したいって話は聞いてましたが、メインブログ(購読者数1000人超)も含めてばっさりいくとは、ちと潔過ぎませんか。でも、なんか寂しいどころか、ある種の清々しさすらある。爽やかな春風に背中を押されて卒業って感じ。


上の記事を読んでいてふと思ったんですけど、私がブログを書く理由って、いつか来る卒業に備えたものなのかもしれない。現時点でブログをやめる気は一切なくて、牛歩の如く続けていく所存ですが、そのうち、「ブログを卒業しよう」と呼びかける自分の内なる声に従うときがやってくるのかもしれない。本当の意思の声。それを聞くのを待つためにブログをやっているのではないのだろうか、なんて。


急に話が変わりますが、「職場あるある」ということで、来月は卒園式や卒業式で同僚が有給をとったりするため、そのぶん業務が私にどっとやってきてうわわ〜っとなる予感です。卒業式に私が最後に参加したのはいつだっけ。もう10数年も前か。それ以降、卒業式などとは無縁ですが、人生の卒業式、すなわち他人の葬式ならばもう十数回と参加してきている。弔辞なら任せとけ。

 

 

なんでか学業から離脱すると、形式的に「卒業」を催してくれる場がいきなり無くなりますよね。家族の卒業式に参加する機会はあるにしろ、自分の卒業を大々的に祝ってくれるようなイベントはほぼ無くなる。それは「卒業式」自体、あくまで教育の一環だったからでしょう。学業を修めたことを、大人たちはちゃんと祝ってくれる。しかし貴方たち、今後は自分でやるんだよ、と。自分で始めた様々なことに折り合いをつけ、必要ならば手放すことを自分の裁量で決めていけ。


ということになってしまい、私たちは社会にぽーんと放たれて、呆然と生き、酒を飲んだりブログを書いたりして、唐突に趣味やら人間関係に飛びつく。それらの因果が巡るうちに、日常への負荷が重くなり、何かしら手放さなければ生きていけない。その機会を練り、思い切って決意すること。これをほとんど自分ひとりで決めなければならないことが増える。もう誰も、「それ、そろそろ卒業だよね」と言ってくれない。


だから自分で卒業するしかないものの、これがむずかしい。今までかけたお金や時間やらのコストが頭に浮かんで、ついつい決断を先送りしてしまう。仕方ないじゃん。にんげんだもの。みつを。とか言って誤魔化しているうちに、やめ時をさらに失う。そうして生活は形骸で溢れる。つかまされた骨董品、アニメのフィギュア、大量のレコード類や書籍、酒瓶、埃を被ったPC周辺機器。そんなものに満ち溢れた部屋に夕陽が差しこみ、「あ、もうすぐ春だね。卒業シーズンだね」なんて呟いているそこの貴方。なんか卒業しろ🌸


hiyokomagazine.hatenablog.com
同人誌の方で映画の感想とか書いてるんで良かったら読んでください♨️

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