口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

「中年の危機」とかいうただの余裕。

 

新しいことをやろうかと、最近始めたのが短歌。実は前から、短歌とか割とやれるんじゃなかろうかと思ってきたものの、実際なんもしてないという有様でしたがようやく開始。やってみるとけっこうぽんぽん浮かぶので楽しいです。できた短歌は、せっかくなので前回の記事で紹介させていただいたWEB同人誌の方に投稿させてもらってます。はい。

hiyokomagazine.hatenablog.com


話が変わりますが、このまえTwitterを眺めてたら、「中年の危機」の話題で盛り上がってました。この手の話って定期的に上がりますね。一定の年齢に達すると色々な危機感が湧いて、新たな趣味にのめり込むようになる、みたいなやつ。その趣味というのも、蕎麦打ち、語学、ジョギングあたりと相場が決まってるらしい。まあ、要は「おじさんいじり」を兼ねつつ、人生のあるあるネタとして祭り上げられるわけです。


それを話のネタとして遊んでいる当人も、実生活で危機を感じたなら、これまでの生活感を変えなければならないかもしれません。揶揄した状況に自分がなるという、なかなか皮肉の効いた状況になりはしないか。私は何歳になろうと、どんな趣味や勉強を始めても問題ないと思っていますし、行動を抑制するようなメッセージを発信しない方が身のためになると感じます。巡り巡って縛られて、窮屈になるのは嫌ですからね。

 

 

ところで。私は地元の蕎麦打ち同好会に誘われたことがあります。試しに行ってみたら、メンバーは皆50歳を過ぎてから始めた人たちばかり。中年の危機を絵に描いたような同好会だった笑。話を聞いてみると、メンバーそれぞれにこだわるポイントが違うわけなんです。ある人は蕎麦粉にハマり、岩手あたりの「地粉」じゃないと満足できない。ある人は「蕎麦器」にハマり、それこそ備前焼きなんかの蕎麦猪口を揃えたりしている。お札に羽が生えて飛んでいくのが見える。


話を聞いてると、だんだん、蕎麦の話してるんだかカネの話してるんだかさっぱり分からなくなってきましてね笑。「うへぇ、俺にはまだ早えぇ」と思い早々に退散したわけなのです。で、思ったのが、人生の停滞期を迎えたときに、行動を伴った対応をする意志があり、趣味を通じて人と集うことができ、趣味を維持する資金も時間も体力もある。この健全さは、暮らしぶりの余裕に裏打ちされたものだなと。実際、その蕎麦打ち同好会の人たちの大半は、まだガンガン働いていて、休日に「蕎麦打ち修行」とかいって信州に行ったりしているんですからね。


思うに、「中年の危機」にまつわる趣味を他人が揶揄する感覚の裏には、資金や時間やフィジカルに恵まれていることに対する嫉妬があるのではないか。そう考えるとなんだか愉快な気分になりませんかね。別に、中年の危機は金と時間と体力が無いと乗り切れないって言いたいわけじゃない。停滞の危機を感じた時に、何かしらの行動をイメージできるのか、その場でうずくまってしまうのかで、対処法に如実な差が出るのが「中年の危機」の本質ではなかろうか、ということです。ちなみに私が好きな蕎麦は、そのへんの立ち食い蕎麦屋とか高速のSAとかで見かけるような山菜蕎麦です。

 

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電撃ネットワークの南部さん。元々はダチョウ倶楽部のリーダー。電撃ネットワークのデビュー時にはすでに39歳。そこから伝説が始まったわけです。本当に寂しい。