口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

大学に行った意味の話。

 

先日、大学の友人とずいぶん久しぶりに話す機会がありました。通常だととりあえず、「じゃあ、飲みますかぁ」なんつって、街の酒場で酒杯を交わす的なことをするんですが、不憫な事に、実家から「今は帰ってくんな」と言われたらしく、年末年始はひとり寂しく社員寮で過ごすようです。

 

まあそれはどうでもいいとして、「最近どうしてる」と友人に聞くと、「もうダメかもしんない」とのこと。「元から君はダメだからそんなに気にすんなよ」と返すと、「でもさぁ、最近ちょっとハゲてきて」と言うのです。「なんと、ハゲてしまったのかい」「まだスマップの中居君ぐらいのレベルだけど、つらみがある」「いや、まあ、男なんてのはな、ハゲてからが勝負みたいなところあるんじゃねえのかな、分かんないですけど。失ってからが始まりじゃねーの」


などと適当なことを話してるうち、「大学の頃は良かったよなぁ」とお決まりの流れになり、お互いの大学時代の思い出を話し始めました。松屋によく行ってたなぁとか、あそこでエロビデオをよく借りたなとか。そのうち趣味の話に移り、学生の時にハマっていたアレやコレは、現在どうなっているのかどうか、お互いに確認し始めたわけです。


当時友人がハマっていた、名前も知らない民族楽器を集めては、別に練習するわけでもなく、ただ部屋に飾ってうっとりするだけの趣味は現在どうなってるのか聞くと、「それねぇ、また今年に入ってから始めたんだよね。どこにも行けなかったし」とのこと。で、タブラやらカヤグムやら、私も知らない楽器に随分と散財したことを話すのです。

 

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そのうちに急に、「なんかね俺、最近つくづく、大学行ってて良かったなぁと思ってて」と言い始めたので、どういうことなのかさらに聞くと、「ここ何年かっていうか、今年なんか特にそうなんだけども、自分が何が好きだったかとか、どんなことで楽しいと思ったりしてたか、なんかよく分かんなくなってたんだよね。ソシャゲとかハマってたんだけど、なんか違うよなぁって感じで……」


「で、最近また大学の頃のこと思い出して、アレもやってたし、コレもやってたなみたいなのをちょっとずつ思い出して、あの頃は間違いなく楽しかったなぁって思ってね。で、またやってみるかぁって気になって、今やってる。やっぱり楽しいかもしれないね」


「だからそういう意味で、大学行ってて良かったなぁって。そういう意味っていうのは、つまり、戻れるというか、原点というか。迷ったらあの時の自分に戻ってみて、ああ、あの時の自分だったら、ああいう事に手を出しそうだなっていうのを、改めて考えられるみたいな。なんちゅうのかなぁ。時間的なふるさと? 過去の故郷的な?」


「時間を越えて自分と会える場所を作ったみたいな感じなのかな」「いや、まだ大学の頃の自分はもしかしたらどこかで生きてんじゃないかと思う。時間とか距離とか関係ない感じで」「心の中にいるみたいな?」「いや、そんなんじゃなくて、その辺をふらっと歩いてたらどこかで会う気がする」「よく分からんなぁ~」その後、AV女優のつぼみが今だに現役なのが脅威だという話をしてお開きとなりました。


東北大学校友歌「緑の丘」

自分の母校の校歌より全然好きです笑。

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