SNS サービスこそ 2.0 化すべき

SNS サービスこそ 2.0 化すべきだと思っている。2.0 化とはインターネット全体をターゲットにしたソーシャルネットワーク機能の提供を行うという事だ。
今の mixi は mixi で, gree は gree でそれぞれのビジョンを持っているようだが gree や mixi はサービスがサイト内に閉じており, その空間に外界から既存サービスをポートして SNS の作用するサービス空間を形成する成り立ち様には行き詰まりを感じる。

SNS とは何なのか, 10 年先の未来を見たときにどうなっているのか。出発点は同じだった "SNS" の解釈が今は分岐しつつあるように思える。
ひとつは mixi や gree の目指すコミュニティサービス型, もうひとつは FOAF のような汎インターネット的な機能の提供を目指す型 (原義に近いということで pure SNS と呼ぶ) だ。

"2.0 化" を展開すると, サービスのスコープで前者がサイトサービス型 (site-based, サイトスケール) であるのに対し後者はインターネットサービス型 (web-based, web (汎インターネット) スケール), アーキテクチャでは前者が web アプリケーション型 (旧来的な意味での web, インタフェースとサービスが不可分にパッケージされたもの), 後者はより REST っぽいアプリケーション型と対比できると思う。

pure SNS, つまりインターネットスケールでソーシャルネットワーク機能を提供しようとする試みは FOAF 以後で消滅したわけではなく, 各所でトライ&エラーが繰り返されている。最近は microformat や RDF といったメタデータでの挑戦が続いている。FOAF にもまた注目が戻っている。
また pure SNS を実現する際に必要な web-based な認証技術 (LID, TypeKey) や個人を URL で表す試み (PURLs (OpenID 他)) はよりメジャーに近いフェーズに移ろうとしており, ビジネス的な前途も見えている (technorati 辺りはここに賭けているのではないか)。

mixi を否定するつもりは無いが, こういった動きが見えているのか。10 年先の世界をどう見ているのか。その上で自身の戦略を定めているのか。
web サービスの開拓には言葉を借りると "早い" と "深い" 二つの視点が必要だと思っているが, mixi は前者で成功しているが故に後者を欠いてないか。
 

まー 「公開する気持ちはあるが..精査してから」とか言わずにお願いしますって事で。それくらいやろうよ。言いたいことは分かるけど, 怖いなら作るだけ作って制限を設ければいい。何の精査か分からないが, 2.0 ではやらないとわからない"精査"が多いし, 2.0 の航海法だと今のところ思っている。
本音としては壊れた HTML パースしてデータ拾うのとかもう疲れるというのが orz

海外だとホント色々やっているのに国内の SNS は社会認知/成功という評価が与えられた分, まだやわらかい方がいい部分まで固まりつつある気がします。はてなグループと SixApart には希望も感じますが..
web-based な SNS には色んな未来がある。GMail や RSS リーダだけでも相当に利便性が変わる。今は SN の利便性をつけようと思うと自分たちのアプリケーションを "閉じた SNS" 化することになる。しんどくない?分断されてもったいないと思わない?と日々思ってます。