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自作PCをRyzen9 5950X + ASUS ProArt B550-CREATORに!ベンチマークが4.6倍に!

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6年ぶりに自作PCの構成を大幅に変更しました。今回のパーツ交換に関しては色々な問題が発生してメモリが認識しなくなったことによりPCが起動できなくなり、中古でパーツを探してそこそこお金がかかるくらいならもういっそ新品で変えてしまおうと思い切りました。

今回変更したのは変更したのはAMD Ryzen9 5950X + ASUS ProArt B550-CREATORです。Ryzen9 5950Xは現行Ryzen Threadripperを除けば最高のスペックを誇るCPUとAMDマザーボードで唯一Thunderbolt4ポートを搭載しているASUS ProArt B550-CREATOR(8月購入時点で)を選択しました。

事の経緯について

先日昔から愛用していた7インチのUSB液晶mimo UM-720が壊れたので、メルカリでIO DATAのUSB液晶を買って無理やり動かそうとドライバを色々と試して試行錯誤している最中に、PCの調子が悪くなりPCの液晶が全て映らない状態になってしまいました。

セーフモードからドライバをアンインストールなどして画面が映るように戻すことができたのですが今度はPCが起動しなくなってしまいました。そこで調べていくうちにメモリ8スロットのうちの4スロットが認識されておらず、それが原因でPCが起動しない状態になっていました。

PCのケースを開けて特殊な手順をすることでPCを起動することはできるのですが、私の環境では電動昇降デスクでPCをデスクから吊るしているので、毎回起動するたびにケースを開けてというのは大変な作業となります。

ASUSTeK Intel X99搭載 マザーボード LGA2011-v3対応 TUF SABERT

そのため壊れてしまったマザーボードを交換を検討したのですが、残念ながらX99 Sabertoothはどこにも売っておりませんでした。厳密に言えばAmazonで売ってはいましたがプレミア価格で242823円というものすごい価格で売っていました。こんな価格なら新しくCPUとマザーボード買ったほうがいいのでこの際新しいマザーボードとCPUにすることにしました。

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そこで選択したCPUがRyzen9 5950XとマザーボードがASUS ProArt B550-CREATORという2つでした。Ryzen9 5950Xは現行Ryzen Threadripperを除けば最高のスペックを誇るCPUであり、ASUS ProArt B550-CREATORはAMDマザーボードで唯一Thunderbolt4ポートを搭載している(8月購入時点で)を選択しました。

価格はRyzen9 5950Xが約10万、ASUS ProArt B550-CREATORが約3万円で今回のパーツ交換で13万ほどかかりました。

Ryzen9 5950X

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Ryzen9 5950Xの箱です。高級感があるデザインになっています。

AMD Ryzen 9 5950X 3.4GHz 16コア/32スレッド Ryzen_5900X_003.jpg

よくあるCPUの箱で横からCPUを確認できます。毎度思うのですが、ファンが付いていないのであれば、箱のサイズはもっと小さくていいんじゃないですかね?

内容物

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内容物は以下のとおりです。

  • CPU
  • Ryzen0ステッカー
  • 説明書

CPU

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CPUはケースに入っています。ステッカーも同じケースに付属されています。やっぱりCPUはかっこよくて好きですね。

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裏面です。裏面は最近Intel CPUでは見なくなったピンがついているタイプのCPUになっています。なんか懐かしくて昔のCPUを思い出しますね。私も大昔にIntel Pentium4 NorthwoodのCPUに交換した時を思い出しました。

このピンのあるタイプのCPUはピン折れという恐ろしい事態になることがあるので、取り付けは慎重に行わないといけません。なんかの拍子に落としたり、ちゃんとハマってい状態で押し込んだりすると簡単に折れたり曲がったりするので細心の注意が必要となります。ちなみに次世代のRyzenはIntel同様にピンなしタイプに移行するらしいですね。

ASUS ProArt B550-CREATOR

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ASUS ProArt B550-CREATORの箱です。黒を貴重としたシンプルなデザインとなっています。

ASUSTek AMD ProArt B550-CREATOR

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箱の裏面です。説明や特徴はすべて英語で書かれています。

マザーボード本体

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箱から出すとこのような感じです。基本的にはメモリ4スロット、最新のPCIe 4.0 M.2 ConnectorとPCIe 4.0 x16 (x16 or x8/x8)が搭載されています。M.2スロットは2個で共にヒートシンク付きになっています。ソケットはAM4ソケットでAMD Ryzen 5000シリーズ/4000 Gシリーズ/3000シリーズデスクトップ・プロセッサーに対応しています。

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ProArtと入っています。

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裏面です。X99 Sabertoothの時は背面もヒートシンクとかがついていたのでかなり簡素に感じます。

PCI Express

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PCI Expressは3本とPCIx1が2つとなっています。PCI Express金属で覆われており、強度が上げられています。

M.2 Socket 3 第2スロット(M.2_2)とPCI Express 3.0 x1 スロット(PCIEX1_1 、PCIEX1_2)は帯域を共有しています。PCI Express 3.0 x1 スロットのいずれかを使用し た場合、M.2_2 スロットは x2 モードで動作します。

メモリスロット

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メモリスロットです。以前に使っていたX99 Sabertoothがメモリ8スロットだったので半分になってしまいました。

CPU周り

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CPU周りもしっかりとヒートシンクがついています。

背面パネル

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背面パネルは以下の通りになっています。

  • PS/2
  • USB 2.0x2
  • BIOS Flashback™ ボタン
  • USB 3.2 Gen2 x4
  • Intel® I225-V 2.5Gb Ethernet x2
  • USB 3.2 Gen2 Type-C from Thunderbolt™ 4 x2
  • Thunderbolt™ 4向けのDisplayPort INポート
  • HDMI ™ 2.1 (4K@60Hz)
  • オーディオジャックx5
  • 光デジタル出力
  • HDMI
  • DisplayPortの入力

SATAポート

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SATAポートが4つしかついていません。HDDを沢山つなぎたい人には少し不向きかもしれませんね。

付属品

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付属品は以下のとおりです。

  • 説明書
  • SATAケーブル
  • DP-DPケーブル
  • サポートDVD
  • ACC Expressアクティベーションキーカード
  • ユーザーマニュアル

Crystal Sound3

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Crystal Sound3はReaktek S1220Aコーデックを採用しており、ノイズ低減のためのオーディオ用プレレギュレーター回路が実装され、音質が向上したのが特徴です。

CPUを取り付けました

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マザーボードにCPUを取り付けました。ピン折れしないように慎重にやりましたが、ここ最近の自作PCの中で一番緊張感がありました。IntelのCPUの方が気軽でいいです。

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全体の画像ですがいい感じですね。IntelのCPUのときはCPUが周りを覆われてロックする感じですが、AMDのCPUはそのままな感じです。

RyzenでThunderbolt4搭載マザーボード

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現行の選択肢は私が購入したASUS ProArt B550-CREATOR以外にも2021年12月に発売された「ProArt X570-CREATOR WIFI」と「ROG STRIX X570-E GAMING WIFI II」などが存在しています。今ならX570の上記2つを購入したほうがいいですね。

ASUS AMD AM4対応 ProArt X570-CREATOR ASUS AMD AM4対応ROG STRIX X570-E GAMING WIFI II

そもそもThunderboltの規格自体がIntel派のものなので、AMDのマザーボードで搭載されているのはかなり少ないです。

Thunderbolt4搭載マザーボードの注意点

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Thunderbolt4搭載マザーボードを購入してもそれだけではThunderbolt4で映像出力ができません。Ryzenのグラフィック搭載モデルの5600G、5700Gなどを購入するか、グラフィックボードからDisplayPortでマザーボードのDP INに接続する必要があります。

AMD Ryzen 7 5700G with Wraith Stealth cooler 3.8GH

私が購入したASUS ProArt B550-CREATORはThunderbolt4が2つありましたが、CPUを5950Xを購入したのでグラフィックが無いため、グラフィックボードからマザーボードにDP INにケーブルを繋いで映像出力が可能になりましたが、この方法では映像出力は1つのThunderboltポートだけとなります。2つのポートから映像出力するにはRyzenのグラフィックモデルが必須となります。

そのためモバイルモニターを2台用意してもケーブル1本でつなげるのは1台だけとなります。この点はあまり言及しているサイトがなかったので注意が必要です。私はモバイルモニターにThunderbolt4でケーブル1本で映像出力を使っているのですが、ケーブル1本で使えるのは本当に便利なのでおすすめです。

Thunderbolt4搭載マザーボードの注意点の動画

YoutubeでもこのThunderbolt4搭載のAMDマザーボードについての注意点について語っています。興味のある人はぜひこちらもご覧ください。もしよろしければ高評価とチャンネル登録をしていただけると励みになります。

Ryzen9 5950Xのレンダリング速度比較

種類Ryzen9 5950Xi7 5820K
HDR(CPU Only)8:0527:41
NVENC7:199:48
Passmark461699813

以前のCPUであるi7 5820KとVegas Proを使ったレンダリング速度の比較をしてみたのですが、CPUオンリーのエンコード速度ではだいぶ差が出ました。Passmarkの数値的にはi7 5820Kが9813でRyzen9 5950Xが46169と4.6倍の性能差があるわけですが、ほぼその数値通りに4倍以上早くレンダリングできました。速いCPUに変えるとここまで違うのかというくらい圧倒的にRyzen9 5950Xは速かったです。

ちなみにレンダリング時の温度についてはi7 5820Kが60℃前後、Ryzen9 5950Xが65℃とRyzen9 5950Xの方が高かったです。一応簡易水冷をつけているのですが、ケースが密閉型なので結構温度は高めです。でもCPU性能差を考えればこれくらいなら全然許容範囲内ですね。

逆にNVENCではあまり差が出ませんでした。GPUに依存している部分が大きいのでNVENCを使用している場合にはCPUの性能はそれほど大きく影響しないようです。ただ、NVENC時のCPU使用率に関してはi7 5820Kが45-50%だったのですが、Ryzen9 5950Xは20-30%とかなり低めでした。

Ryzen9 5950Xの16コア

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Ryzen9 5950Xは16コアで32スレッドなので、CPUのタスクマネージャーでの表示はこんな感じになります。昔じゃ考えられないくらいの多さですよね。それだけコアを増やしているので、普段遣いでは重くなることはほぼありません。

今回の個人的感想&まとめ

久しぶりに自作PCのトラブルで構成変更を行いました。私の計画ではこのPCは10年使う予定だったのですが、予定よりも早く問題が発生してしまいました。しかもその原因が2500円で買ったUSBモニターというのだから目も当てられない。記事公開がだいぶ遅くなりましたが、この事件が起こってパーツ交換を行ったのは2021年の8月くらいのことです。当時は第12世代のIntelもまだでていなかったのでRyzen一強時代でしたね。

ドライバ関連でトラブってまさかメモリが認識しなくなるとは因果関係がよくわからないのですが、実際にメモリが認識しなくなってしまったのは困りましたね。それが原因で普通にPCが起動しなくなるし、PCの復旧まで大変な思いをしました。セーフモードからドライバの削除しても状況が改善しなかったですし本当に困りました。

IPアドレスが169.254.XXX.XXXになってネット接続できなくなった時の対応策!

だいぶ昔にIPアドレスが169.254.x.xになってインターネットに接続できない事件のときほどではなかったですが、かなり大変でしたね。

でもそのおかげでPCはめっちゃパワーアップしましたので、CPUベンチマークのPassmarkも9817から46175へと約4.6倍の性能アップです。Ryzenすごすぎます。CPUが16コアでかなり余裕を持ったことで、仮想マシンとかを使ってもリソースを振れるので重くなることは殆どないですね。

13万という出費は痛かったですが、個人的には満足しています。ThreadRipperを除けば現行で最高のCPUですからね。ぶっちゃけここまでのCPU性能があってもそうそう使いこなせるものじゃないので5700Gくらいでも良かったかもしれませんね。

興味のある人はにしてみてはいかがでしょうか? AMD Ryzen9 5950X

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パソコンやスマホなどのガジェットに興味があり、大学で情報工学の勉強してシステムエンジニアに。ブログ歴は15年以上。ITの専門的な知識はそこそこあり、国家資格の情報処理技術者試験のスキルレベル4「情報セキュリティスペシャリスト」や「ネットワークスペシャリスト」などを取得。

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