2021-01-01から1年間の記事一覧
今年のアニメを振り返る意味も兼ね、今回もこちらの企画に参加させて頂きます。 ・2021年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。 ・1作品につき上限1話。 ・順位は付けない。 集計ブログ様:「話数単位で選ぶ、2021年TVアニメ1…
今年もこの企画に参加させて頂きます。放映季順、他順不同、他意はありません。敬称略含む。視聴した作品からのみの選出で、選出基準はいつもと同様 「とにかく好きなED」 です。 約束のネバーランド Season2 / 魔法 旅をするムジカとソンジュの日々の営みが美…
今年もこの企画に参加させて頂きます。放映季順、その他順不同、他意はありません。敬称略含む。視聴した作品からのみの選出で、選出基準はいつもと同様 「とにかく好きなOP」 です。 ワンダーエッグ・プライオリティ / 巣立ちの歌 誕生と卒業をモチーフにした…
アニメーションから感じる躍動感と感情、それらが総合し伝わってくる生命力。そういった言葉にしてしまえばとても陳腐で漠然とした、けれど確実に心を揺さぶられてしまう瞬間が私はとても好きです。画面の向こう側に居る登場人物たちがその世界の中で身体性…
本来は先日の記事でまとめて書くつもりだったんですが、2話について書きたいことが多くそれなりの分量になってしまったので記事を分けました。基本は前回書いたことの延長です。ようは真剣な会話をするうえで向き合うことって大切だけど、それを映像からも丁…
前回描かれたオーディションから一転、祭りの後の静けさを伴い始まった2話。それぞれがそれぞれの葛藤を抱える状況にあって、それを寡黙に、けれど雄弁に語ってくれるような冒頭の映像の美しさがとても素敵に映りました。青空と逆光。その相反するようで表裏…
主題歌の一節、ワンフレーズ毎に映像をはめ込み、組み立てていくような構成。楽曲の力や楽しさはもちろんありますが、それを何倍にも膨れ上がらせてくれる映像の華やかさとテンションの高さは、何だかそれだけで気持ちを昂らせてくれる良さで溢れていました…
終始芝居が良かった11話。中でも特に気になったカット、シーンについて。まずはAパート頭のお風呂のシーンですが、瞬間瞬間でドキッとするような端正な顔立ちが描かれていたのがとても良いなと思いました。元々のデザインが可愛らしく良い意味で情報量が多く…
『女神寮の寮母くん。』5話。傘を広げたら内側に夜空と月が描かれているっていうのがすごく良いなと思いました。月のパワーが満ちていないと遠出できないせれねに対する粋な計らい。なんだか『sola』を思い出すエピソードでもあったなと。あと貰った傘を広げ…
*1 『小林さんちのメイドラゴン』6話。才川のコミカルな性格と現実に根づいた芝居がとても好きでした。後ろに倒れてからそのまま足を上げた状態でカットが終わってもいいような場面ですが、ベンチへ足先が下りるところまでしっかりと描いていたのがツボで、…
先週、鑑賞した『サイダーのように言葉が湧き上がる』。久しく素晴らしいボーイミーツガールを観たという感慨に浸れた本作ですが、その中で何よりも先ず良いなあと唸らされたのが、独自の世界観を獲得していたシティポップテイストのある背景美術でした。ビ…
『死神坊ちゃんと黒メイド』2話。魔女に呪いをかけられ他者に触れることが出来なくなった坊ちゃん*1が、愛する人を想い月をみる、というシチュエーションがとても儚く素敵だったなと。想い人であるアリスの存在と月が重なるような感覚を覚えるカット。近く…
全体的な映像のリッチさ、街の景観、見栄えなどがとても良く、観ていてとてもワクワクさせられた本作でしたが、そんな中で個人的に気になってしまったのが主人公・澁谷かのんが持つヘッドフォンの存在でした。なぜなら、本話においてはそのヘッドフォンを装…
この作品においては通底して描かれてきた "家族観"。それは今回のエピソードでも変わらず示されており、どちらかと言えばフラットな画面で構成されたAパート、Bパートの冒頭でもそれは強く感じることができました。彼女たちを一つの画面に収める巧みなレイア…
全体の演出について、というよりは個人的に気になったポイントについて。まずはトールとイルルのアクション終わり、夕景のシーンについてですが、時間経過をしっかりと描いた上でその変遷がトール自身の感傷性に触れていく流れがとても素敵でした。それに加…
冒頭で描かれた肉子ちゃん、波乱万丈の半生。そういった物語とは打って変わり、本編で描かれたのは徹底した生活風景とその中で巻き起こる感情の起伏、そして関係の変化でした。特に多かったのは船内での母子生活。寝転んだり、料理をしたり、食べたり、トイ…
全編に渡り芝居づけや表情などの作画、演出が素晴らしかった本話。観ていて本当に良いなと思えるシーン・カットばかりだったのですが、その中でも特に気になったものについてふれていきます。まずはこのカット。最初の手の芝居がとても好きで、何度も繰り返…
*1 『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』1話。AIであるヴィヴィと人との違いを感じさせない芝居。序盤のシーンではありますが、ここでこの芝居が描かれる意味って自分の中では凄く大きかったなと思います。人の感情と呼べるものに対しまだ鈍い反応をみせる彼女で…
『やくならマグカップも』3話。全体的にシリアスな空気感の中で話が進んでいく回でしたが、こういったロングショットで登場人物たちの中に流れている時間を共有させてくれたのが凄く良いな、と感じました。奥から手前に歩いてくる二人、他愛もない会話。緊張…
3話のAパート、個人的に特に印象に残っていたのがリカの入浴シーンで描かれた蛇口から流れ出る水*1の描写でした。2カットに渡り執拗に描かれていたうえ、いずれもナメ構図を使っていた点からも、少なからずここにスポットを当てていたことがわかります。ポー…
先日『のんのんびより のんすとっぷ』1話のアバンを観返していて、この間の持たせ方とか雰囲気の出し方って、この作品の特別な色にすらなってるよなとか、そんなことを考えていたんですが、改めて1期や2期を振り返っても記憶にあるのはやはり同様のFIX(カメ…
本編の映像的な暗さ、暗澹たるストーリーラインを打ち消すよう描かれた今回のエンディング。壁の外へ希望を見出したエマたちと同様、格子の向こうに光をみるファーストカットから紡がれていくカットの多くは、そんな希望的観測に満ち溢れた質感を携えていま…