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駅や列車内の外国語表記


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最近の鉄道の駅や列車では、日本語と英語以外の言語表記が増えてきました。

これは、表示器のハード・ソフトウェアが多言語に対応するようになった技術的な要因がひとつあります。

古い機器は、日本語のかなと漢字、そして英数字しか表示できませんでした。

さらに、日本を訪れる外国人観光客の増加といった社会的な要因もあります。

とくに、中華圏 (中国・香港 (ホンコン) 台湾 (タイワン) ) と韓国からの観光客の増加が著しいです。(コロナ禍の前まで)

外国人観光客が増えたのは、円安などの私たちにはうれしくない側面がありますが、日本文化に興味を持ち訪れてくれる人が多いのは悪いことではないでしょう。

日本政府は、“観光立国” を目指し、交通機関などへの多言語表記のガイドラインを発表しています。

ということから、鉄道駅や列車には多言語表記が増えているのです。

しかし、悲しいのは、“特定の言語表記を毛嫌いする人たち” の出現です。

例えば、ツイッターには以下のような投稿がありました。(書いていて寒気のする内容ですが、そのまま載せます)

  • ハングル見たくない (気持ち悪い)
  • 日本語と英語以外は読めないからなくしてほしい
  • 日本人に優しくない鉄道会社
  • ゲリラ兵が攻めてくる (注:?)
  • 日本はアメリカに負けたから英語は仕方ないけど、中国韓国は勝ってないからね
  • 日本はいつから中国と韓国の植民地になったの?
  • 自国語と英語以外を出すのは日本だけ (注:誤り)
  • 何で中国韓国に () びるの?
  • 韓鉄

この人たちは、中国語と、韓国語のハングルがお気に召さない様子。

かれらにとって、何か不都合があったのでしょうか。

私は、多言語表記はあったほうが良いと考えます。

まず、“中国語を読めるのは中国人だけではなく、韓国語を読めるのは韓国人だけではない” ことです。

日本人の中にも、中国語や韓国語が読める人は多くいます。

私も、少しなら読むことができます。

こういう人たちにとっては、外国語表記は何ら問題ありません。

「私が読めないからいらない」は、その人だけの問題です。

無理に外国語を勉強しろとは言えませんが、外国語ができる日本人もいることを理解してほしいです。

ちょっと話がズレますが、日本語の五十音に対応するハングルを覚えるのは非常に簡単です。

日本語なら、ひらがな約50個、カタカナ約50個の計100個あまりを覚えなければなりません。

ハングルなら、7個の母音字と、8個の子音字の計15種類を覚えれば、五十音がなんとかなります。

ハングルが読めないからイヤという人は、この機会に覚えてみては?

次に、外国人を歓迎する上で役に立つことが考えられます。

逆に、私たちが海外旅行中だとします。

現地の鉄道に日本語表記があれば、日本語話者として歓迎されていると感じるのではないでしょうか。

“私たちは、日本人の来訪を歓迎します” と書かれているようで、心地良いと思います。

逆に、現地語表記しかなく、迷ってしまったなら、不安になるはずです。

どちらの地域をふたたび訪れるたいかと言えば、前者ではでしょうか

ハングルとならんで、なぜかあちらの方々から不評なのが、中国語の “簡体字”(かんたいじ) です。

簡体字は、現在の中国大陸で使われている文字で、草書体がモデルとなっています。

書道をやる人にとっては、草書体は一般的な書体であり、日本でも長い歴史があります。

中国の簡体字を勉強すれば、日本の昔の書物を読むのに役立つかもしれませんよ。

ツイッターには、私と同じ考え方の人も多くいるようで、こんな意見もありました。

“外国語の案内がないと、乗務員・駅員の案内業務が増える”
“窓口の業務を減らすためにも、外国語放送は有効”

なるほど。

さて、『海外向けすぎないほうが……』という、前の記事を呼んでくれた人には、矛盾しているように感じるかもしれません。

前の記事は、“過度に海外を気にしすぎることなく、日本国内向けのコンテンツを育てましょうね” というお話でした。

今回は、“鉄道など、国内向けのコンテンツ ‘以外’ の国際化を進めましょうね” です。

対象が違うので、両記事に矛盾はありません。
どれが国内向けのコンテンツで、どれがそれ以外かの選択が重要になります。

閲覧ありがとうございました。

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プロフィール

しゅう

Author:しゅう
1991年北海道三笠市生まれ。プロフィール

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