2024年 03月 17日
福原啓郎「後漢魏晋期の死生観に関する一考察―鎮墓文と墓誌の比較を中心に―」 |
昨日はこの福原さんの報告を聴くために,六朝学術学会の例会に初めてオンラインで参加した.報告の内容はタイトルに示されている通りだが,福原さんのなみなみならぬ研究意欲に圧倒された.文学系の学会なので,時間がないこともあり,なかなか突っ込んだ意見交換ができなかったことが残念だった.おそらく墓誌の成立を何時に求めるかで大分理解は違ってくるだろう(福原さんは西晋説).また喪葬用の文物としては墓券を視野に入れる必要があるのではないか.柩銘(銘旌)や名刺簡まで含めると,まとまる議論もまとまらなくなってしまうおそれがあるが,このあたり,なかなかむつかしいところだろう.
by s_sekio
| 2024-03-17 17:15
| その他