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伊集院光、落語家時代に異例のスピードでニツ目に昇進した理由を語る「先代の円楽師匠がうっかりしたから」
2019.05.21 (Tue)
2019年5月20日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(毎週月 25:00-27:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、落語家時代に異例のスピードでニツ目に昇進した理由を語っていた。
伊集院光:ウチの師匠の、今の円楽自体は理路整然とした人で。今よりもずっとパワハラとか言われない基準の頃からちゃんとっていうか、接してくれてたから、感じたことはないんだけど。
逆に、師匠の師匠である先代円楽が志らく師匠の「全員破門」の逆(伊集院光、立川志らくが弟子を「全員破門」とツイートしたことでパワハラと批判されていることに疑問「修行においてパワハラって…」)。「全員真打ち」って言い出したことあるのね。
もう面倒くさいから。「面倒くさいから全員昇進」って言われた時、すげぇイヤだったよ。もうだって…調べるとどうなるのか分かんないんだけど。落語家って、まず入門すると見習いみたいな期間があるわけ。で、その見習いが3ヶ月ぐらいあると、今度は一応前座っつって、名前をもらうわけ。名前をもらって、今度は前座さんって下働きになるわけ。
それが何年か経つと、ニツ目ってなって、このニツ目からはまた色々基準が変わって、師匠の家に毎日行かなくてもいいやとかなってく。要所要所だけ行けばいいようになってきたりとか。
あとは三遊亭で言うと、家紋ってあるじゃないですか。三遊亭は三つ組橘っていう家紋があるんですけど。ペロペロアナルみたいな、そういうマークがあるじゃないですか(笑)パット見、菊とローリング・ストーンズが合わさったみたいなやつなんだけど(笑)
で、前座の時は一人前と認められてないから、つけられないわけ。黒紋付も着れないわけ。厳密に言うとわかんないけど、まぁ許してくれる人もいるけれども、それがたとえ自分の知り合いの結婚式であろうと、その前座の頃は黒紋付きが着れないわけ。
その二ツ目になると黒紋付が切れるようになりますよって。で、今度はその先が真打ちって基準になって。真打ちになると、弟子もとっていいですよ、みたいなことになるんだけど。
円楽一門というのは、円楽師匠がちょっと変わった考え方を持ってて。普通はゴールが真打ち、ある意味。ゴールが真打ちなんだけど、円楽師匠は「スタートが真打ちだから」って考え方なんで。すぐ真打ちにしちゃうっていう。
落語協会とかが15年くらいかけて真打ちになるのに、ウチの一門は元々7年ぐらいで真打ちなの。で、二ツ目になるのも、よその協会が5年から7年かかるところを、うちはもう3年でニツ目なの。
なのに、円楽師匠が機嫌が良かったのか、弟子の育成が面倒くさくなっちゃったのか分からないんだけど、ある日突然、「全員ニツ目」って言い出したの、前座を。「もう今からもう全員、ニツ目でいいから」って言い出して。
俺、その時まだ入って1年ちょっとしか経ってないのね。本来、めちゃめちゃ早いのにも関わらず、3年の…円楽一門の基準で3年っていうのも、よそからするとちょっとイヤミ言われるのよ。名前が一緒だから。名前変えてくれればいいんだけど、俺達だけは。
ちょびヒゲとか、モジャモジャとか…なんでヒゲ基準か分からないけど(笑)そういうのを決めてくれればいいんだけど、なまじ落語家でニツ目って名前だから、落語協会の人からしたら、「え?たった3年で?」ってなってるところを、俺、1年で(笑)
円楽師匠のうっかりで二つ目にされちゃうと、よその一門の人に何言われるかわかんないから。前代未聞の「昇進したくない」っていう。
どうやら、僕の前の兄弟子3人っていうのは同時に入って、その後、凄く時間が空いて1~2年経ってから僕が入ったのを、先代の円楽師匠が勘違いしちゃったらしくって。
うっかり、その3人と俺が同じくらいからいるんじゃねぇかって思って。上の3人は2年10ヶ月ぐらい、で、俺1年ぐらいなのに、うっかりまとめちゃったのを、また俺が「ちょっと早すぎますよぉ」って言ったもんだから、プライド傷つけられちゃうじゃん、そんなの。間違いとか指摘されるのが好きな人じゃなかったから。「いいんだ」っつって(笑)
だから、多分、東京の落語家の中で一番早くニツ目になったの俺じゃねぇかと思うんだよね。それは、技量があったからじゃないの。なんか円楽師匠がうっかりしたからっていう理由で(笑)
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逆に、師匠の師匠である先代円楽が志らく師匠の「全員破門」の逆(伊集院光、立川志らくが弟子を「全員破門」とツイートしたことでパワハラと批判されていることに疑問「修行においてパワハラって…」)。「全員真打ち」って言い出したことあるのね。
もう面倒くさいから。「面倒くさいから全員昇進」って言われた時、すげぇイヤだったよ。もうだって…調べるとどうなるのか分かんないんだけど。落語家って、まず入門すると見習いみたいな期間があるわけ。で、その見習いが3ヶ月ぐらいあると、今度は一応前座っつって、名前をもらうわけ。名前をもらって、今度は前座さんって下働きになるわけ。
それが何年か経つと、ニツ目ってなって、このニツ目からはまた色々基準が変わって、師匠の家に毎日行かなくてもいいやとかなってく。要所要所だけ行けばいいようになってきたりとか。
あとは三遊亭で言うと、家紋ってあるじゃないですか。三遊亭は三つ組橘っていう家紋があるんですけど。ペロペロアナルみたいな、そういうマークがあるじゃないですか(笑)パット見、菊とローリング・ストーンズが合わさったみたいなやつなんだけど(笑)
で、前座の時は一人前と認められてないから、つけられないわけ。黒紋付も着れないわけ。厳密に言うとわかんないけど、まぁ許してくれる人もいるけれども、それがたとえ自分の知り合いの結婚式であろうと、その前座の頃は黒紋付きが着れないわけ。
その二ツ目になると黒紋付が切れるようになりますよって。で、今度はその先が真打ちって基準になって。真打ちになると、弟子もとっていいですよ、みたいなことになるんだけど。
円楽一門というのは、円楽師匠がちょっと変わった考え方を持ってて。普通はゴールが真打ち、ある意味。ゴールが真打ちなんだけど、円楽師匠は「スタートが真打ちだから」って考え方なんで。すぐ真打ちにしちゃうっていう。
落語協会とかが15年くらいかけて真打ちになるのに、ウチの一門は元々7年ぐらいで真打ちなの。で、二ツ目になるのも、よその協会が5年から7年かかるところを、うちはもう3年でニツ目なの。
なのに、円楽師匠が機嫌が良かったのか、弟子の育成が面倒くさくなっちゃったのか分からないんだけど、ある日突然、「全員ニツ目」って言い出したの、前座を。「もう今からもう全員、ニツ目でいいから」って言い出して。
俺、その時まだ入って1年ちょっとしか経ってないのね。本来、めちゃめちゃ早いのにも関わらず、3年の…円楽一門の基準で3年っていうのも、よそからするとちょっとイヤミ言われるのよ。名前が一緒だから。名前変えてくれればいいんだけど、俺達だけは。
ちょびヒゲとか、モジャモジャとか…なんでヒゲ基準か分からないけど(笑)そういうのを決めてくれればいいんだけど、なまじ落語家でニツ目って名前だから、落語協会の人からしたら、「え?たった3年で?」ってなってるところを、俺、1年で(笑)
円楽師匠のうっかりで二つ目にされちゃうと、よその一門の人に何言われるかわかんないから。前代未聞の「昇進したくない」っていう。
どうやら、僕の前の兄弟子3人っていうのは同時に入って、その後、凄く時間が空いて1~2年経ってから僕が入ったのを、先代の円楽師匠が勘違いしちゃったらしくって。
うっかり、その3人と俺が同じくらいからいるんじゃねぇかって思って。上の3人は2年10ヶ月ぐらい、で、俺1年ぐらいなのに、うっかりまとめちゃったのを、また俺が「ちょっと早すぎますよぉ」って言ったもんだから、プライド傷つけられちゃうじゃん、そんなの。間違いとか指摘されるのが好きな人じゃなかったから。「いいんだ」っつって(笑)
だから、多分、東京の落語家の中で一番早くニツ目になったの俺じゃねぇかと思うんだよね。それは、技量があったからじゃないの。なんか円楽師匠がうっかりしたからっていう理由で(笑)
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